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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!

【 498号 】 発行日:2012年10月4日

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■ 塾生活動レポート

『もう子どもの発熱で休まない。安心して預けられる病児保育を当たり前のサービスへ』

     一新塾第15期・17期・19期 本科 賀川祐二

■【参加者募集】第31期「一新塾体験ワークショップ&説明会」

第31期(2012年11月4日開講)「一新塾体験ワークショップ&説明会」開催中です!ぜひ、ご参加ください。
予約 http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

●東 京:
10月10日(水)19:30~21:40
10月13日(土)15:00~17:30
10月17日(水)19:30~21:40
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●仙 台:
10月8日(月祝)14:00~16:30【1回】
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■ 資料請求はこちらから
(一新塾第31期パンフレットをご送付いたします)
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b1_siryo.html

■ Facebookで事務局長の社会を変える知恵など、日々発信しています。→ http://www.facebook.com/isshinjuku 

■ Youtubeにてメッセージ映像を公開しています。
  【New】『根ッコ ト 幹ヲ ツナゲテミナイカ ?』(1分54秒)
  → http://youtu.be/Rv8MhvHokJQ

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一新塾卒塾生 病児保育をつくる会 賀川祐二さんメルマガ読者の皆さま、こんにちは。
一新塾の森嶋です。
 子どものいる共働きの核家族だったら、一度ならず「子どもが病気だ。どっちが会社を休む?」と困った経験があるのではないでしょうか?

 今回は、そんな自分の経験から子どもが病気の時にも安心して預けられる病児保育をテーマに「NPO法人病児保育を作る会」を起業をして8年になる賀川祐二さん(第15期2005年11月卒塾)からの熱きメッセージです。

◆◆塾生活動レポート━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『もう子どもの発熱で休まない。安心して預けられる病児保育を当たり前のサービスへ』

      一新塾第15期・17期・19期 本科 賀川祐二
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●サラリーマン時代に起業を決意

 こんにちは、一新塾15期(2005年11月卒塾)の賀川といいます。 8年前に「病児保育を作る会」という団体で創業。どこでも、だれでも、利用可能な料金で使える 病児保育を増やすため、日々がんばっております。

 私は、(株)リクルートで働いていたサラリーマン時代、子育て真っ最中でした。子供がよく熱を出す ことが多く、子どもの看護と差し迫った仕事との狭間で葛藤し、つらかった経験があります。 自分の仕事を通しても子どものいる人は保育がネックとなって就職するのが不利になる雇用環境の厳しい状態も実感していました。

 大阪への単身赴任中に「親も子もやりたいことができ、いっしょに暮らせるような社会の環境整備が必要だ。そのために自分は、子どもに関わる仕事をしよう。」と気持ちを固めました。

●退社して一新塾へ入塾

 会社は2004年7月に退社。本当の意味で働くお父さん、お母さんをサポートし、家族みんなが仕事も 生活も楽しめるような保育所を開こうと早速プランを練り始めました。これを実現するには、 保育士や医療関係の仲間が必要だと考え、ウェブサイトを立ち上げて、自分の思いを発表するとともに、 企画段階から協力してくれる人を募集。しかし、芳しい反応はありませんでした。今の社会に必要な事業だという確信はありました。けれども、協力者がいなければ事業を立ち上げることはできないと不安がよぎりました。

 退職から二ケ月たった焦燥の中のある日、検索サイトで「社会起業家」のワードを入力 してみたとこと、一新塾のサイトがヒット。ちょうど11月の15期開講に向けた説明会が行われていた時期だったので藁にもすがる思いで参加しました。
説明会の席上で、多彩な一新塾メンバーの中には医師をはじめ、 看護師、保育士、介護福祉等の有資格者のほか、この分野に知識や経験をもった塾生OBがいると聞き、入塾しました。

●病児保育の起業

 入塾後、「子どもが急な病気になっても安心して預けて仕事ができる保育所を作りたい」という自分の思いを語った私に、一新塾の理事からこんな助言がありました。

「病児保育併設の保育所を運営するには年間数千万の予算規模になる。それでは実現のハードルが高い。それよりは、事業内容を病児保育のみに絞ってみてはどうか。」 とのことでした。

 賛同してくれるメンバーとチームを組み、当時の病児保育の状況を調べてみると、日本の病児保育は認可保育園40~50圏内に一か所ほどの割合でしか設置されていないことがわかりました。しかし、施設は赤字運営が多くなかなか増えにくい状況でもありました。

 私は病児保育の空白地域を減らすことがまずは第一と考え、地域にとらわれない訪問型の方式で病児保育を開始することとしました。また安全に利用が出来、利用者の費用負担も1日1万円程度で継続的なサポート提供をできるようにすることが大切と思いましたので、行政との連動も不可欠だということにいきつきました。これは現在の運営方法につながっています。

 また、サポートをしていだく方の教育プログラム、運営基準、活動のフォローアップ等、医院との連携など安全性を管理が出来る運営方法を整備することで、看護師でなくても対応できるが取れるようにしました。一方で運営の標準化、効率化等、損益分岐を下げる取り組みも行ない料金設定を 低くできるように運営を少しずつ変えていきました。

 事業を始めるにあたっては、知らないことばかりで、怖いものしらずでしたので重大な決意をして飛び込むという感じではありませんでした。むしろ、利用者が増える中で、必要とされていることを実感し、このサポートをより継続、拡大していかないとという気持ちが定まってきたのだと思います。また事業を適切に運営し継続拡大するには、お金の壁、人の壁、信用の壁など試練は数知れずあり
ましたが、そのような際にも塾の仲間に支えられところは大きかったと思います。

●現在の活動の柱は3つ

 現在の活動をお伝えします。
(詳細はホームページへ http://ikudou.blogzine.jp/

 1つ目は、ファミリーサポートの活動の一部として"地域の助け合いによる病児保育"を行うことです。(活動域内の方に保育研修などを受けていただき必要時に預かりを行なっていただきます)

 2つ目は、この活動の地域を広げることです。

 3つ目は、自分達が対応していない地域で、病児保育を始めたい人や団体があれば、地域の助け合い方式か 施設方式かは問わず情報提供や相談などを通して開業の支援を行なうことです。 (意外ですが初歩的な情報提供だけで動ける場合がままあります。)

 1つ目、2つ目の活動は自治体や利用者から適正な対価をいただきながら、3つめは無償で対応しています。 上記1について、今年度は埼玉県内の約20の市町村と都内の一部地域でサポートを行なっており、 数千世帯がご利用されています。また3については 今までに100を超える団体・個人に対して支援を行い、 そのうち10数団体が国内の各地でサポートを始めています。

●運営をしていて良かったこと  

 開始当初、初めて病児保育サポートを利用することができ、これから安心して仕事に取り組むことが出来る というお話しやお礼状などをいただく ことが何度がありました。今は自治体などの事業としてサポートを行うことも多く、このようなお話しをいただく機会が減っているのですが、私としては寧ろ喜んでいる次第です。

 といいますのも、これはこのサポートの希少性が減り一般的になってきている証だと思うからです。 ただ、下の子が生まれましたので登録しますなどという話しがあると、良かったなあと思います。

 データで見てみると、昨年、一昨年利用者に1000名規模で行なったアンケートによると、利用登録をした方の1年後の就業状況を見てみると、6~9%就業率が上がっていて (育休・産休の復帰を4%程度含む)こういうデータが出てくると一定程度貢献できているのかなとも思え安心します。

 また、つい先日も応援していた団体から自治体事業で施設の開業を出来そうだとのお話しがあり、 努力を積み重ねてこられた方が報われると大変 うれしい思いがします。

●今後について

 私たちは、病児保育を保育所同様基本的なサポートと考えています。どこでも、誰でも、利用可能な料金で 使えるようにするためには、民間の自主的な活動だけでは足りませんので、公的部門も供給(提供)者責任を持ち、病児保育を提供していくことは今後も必要だと思っています。 病児保育も含め福祉関係は、ど
んどん各種サポートの必要量が上がっていくほか、求められるサポートの多様化がさらに進んでいくと考えられます。新規の事業を行なうために税などの負担を増やしていく方法も必要と思いますが、それも限りがありますので、色々な費用削減手法も検討していくことが必要です。

 そのような中で地域の助け合い活動による対応は、コミュニティの再生に結びつくだけでなく、施設 などと比べると少ない経費行なえる利点もあるため、当面担う部分は増えていくのではないかと思っており、私たちもその中で出来る限りの貢献をしていきたいと思っています。


参加者募集ーーーーーーーーーーーーーーー
一新塾体験ワークショップ&説明会
講師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
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いま、時代は何を求めているのか?
いま、自分は何を果たすべきなのか?

「理想の社会ビジョンを描き、私たちの手で実現させる!」
社会創造の作業は、一部の限られた人たちの特権ではありません。
だからこそ、あなたが志に目覚め、志を生きるフィールドを見つけ、社会変革に挑戦する後押しをさせていただきたいと思います。

社会変革実験を通して、あなたが志を生きるフィールドがきっと見つかります。ぜひ、東京、仙台での「一新塾体験ワークショップ&説明会」にお越しください。

【主な内容】
●試練の時代を乗り越える自分軸の作り方
●現場主義で道なき道を切り拓く
●不可能を可能にする同志とのコラボレーション
●削ぎ落とす学びで「もやもやの思い」から「鮮明な志」へ
●「根っこ」と「幹」をつなげるフレームワーク「6 つの箱」
●一年間で人生と社会をここまで変える!
●なぜ3コースがあるのか? 社会起業・政策提言・市民PJ
●塾生・卒塾生の挑戦の紹介

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【東京本科 体験ワークショップ&説明会】
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日時:
10月10日(水)19:30~21:40
10月13日(土)15:00~17:30
10月17日(水)19:30~21:40

 会場:一新塾セミナールーム
(住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F

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新設【仙台地域科 体験ワークショップ&説明会】
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●2012年10月8日(月祝)14:00~16:30
【会場】仙台市民会館 第3会議室
(住所)仙台市青葉区桜ケ岡公園4番1号

< 一新塾「第31期」概要 >ーーーーーーーーーーーー
◎開 講:2012年11月4日(日)
◎期 間:12ヶ月
   『講義』『プロジェクト実践』『コンサルティング』
    平日夜間・土日で学びます(月4~5回程度)
◎コース:政策提言コース
     社会起業コース
     市民プロジェクトコース
◎ 科 :本 科(東京)
     地域科(大阪・名古屋)
     通信科
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一新塾体験ワークショップ&説明会 一新塾31期2012年11月4日開講!
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