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一新塾ニュース 〜 市民力で社会一新!
【第241号】 発行日:2006年5月3日
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
本日から5連休という方も多いのでしょうね。塾生の方に聞くと、故郷
でゆっくりされる方、海外で羽を伸ばされる方、チーム・ミーティングを
腰を据えて取り組む方、棚田の田植えをみんなで体験しようという方々、
様々計画を立てられているようです。
事務局では5月5日〜7日にかけて福岡・大阪・名古屋と全国講演会に
出かけます。お近くにお住まいの方、ぜひ、この機会にお会いできること
楽しみにしています!
さて、今回は一新塾代表理事で市民バンク代表の片岡勝さんより
「ソーシャルキャピタリストとして60代を」とのメッセージを頂きました!
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目次
(1)代表理事メッセージ
○『ソーシャルキャピタリストとして60代を』
片岡勝(一新塾代表理事・市民バンク代表)
(2)【説明会】参加者募集!
○ 第18期説明会『東京会場』〜新しい時代を創造する人間力を磨く!
日時:2006年5月10日(水)19:30〜21:30 ほか
(3)【講演会】参加者募集!
○「一新力」出版記念『全国講演会』
〜 一新塾の「場」に働く力を事務局長・森嶋伸夫が解き明かします!
福 岡(5/ 5):「自分をオールクリアする勇気、ありますか?」
大 阪(5/ 6):「全てはオールクリアから始まる!」
名古屋(5/ 7):「社会創造に挑む方のためのバイブル」
東 京(5/13):「市民力で社会一新!」
(4)【一般公開講座】参加者募集!(その1)
○『民間コンサルタントの知恵を市民プロジェクトへ!
〜プロジェクト設計の手法を伝授します』
日時:2006年5月9日(火)19:30〜21:30
講師:河合拓氏(GENEXPartners ・一新塾OB・一新塾第18期講師)
佐藤司氏(GENEXPartners)
(5)【一般公開講座】参加者募集!(その2)
○『マラウイで日本人の歌が大ヒット
〜エイズ予防啓発ソングがマラウイの若者を変えた!』
日時:5月15日(月) 19:30〜21:30
講師:山田耕平氏
(元海外青年協力隊員・有限会社ウォームハート代表取締役)
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(1)代表理事メッセージ■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■
□ 『ソーシャルキャピタリストとして60代を』
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■■□■■□■■□■■□■■□■一新塾代表理事 片岡勝(59歳)
僕の20代は「運動」、そこで残した言葉は「市民選挙」。
30代は「組織」、ここで3万人の組合の委員長や社会市民連合の市民
委員長として組織の動かし方を学んだ。40代は組織の息苦しさや、
政治の限界性に気づき「現場」へ。そこでコミュニティービジネスとして
社会サービスの担い手は自立的な市民という仮説を実践。現在、150人
が有給で働くようになった。
50代は篠原一先生の導きで大学の教鞭をとることに。
そして、もうすぐ、60歳。
「ソーシャルキャピタル」を60代の仕事にしようかと思っている。
ジミー・ロジャースというアメリカ人がいる。ジョージ・ソロスとファンド
時代を築き、投機と投資という考え方の違いから、ソロスと袂をわかった。
実際の必要に投資して、新たな社会サービスを提供していく事業を造っていこ
うという考えだ。僕と似ているが、ちょっと違うのは個別の事業という発想で
しかなく、僕のは新たな社会システム作りを目指す。ソーシャルキャピタルだ。
彼はアフリカをバイクで回って投資をしたり、世界を黄色のベンツで彼女と
旅する。そんな生き方も面白い。確か、回った国の数も100弱で僕と似てい
たように思う。
最近、コミュニティービジネスを継承する事例が僕のグループで増えた。
僕は応分に投資したり、旅館などは買い取ったりしている。毎月、「捨てる」
ことを考えているのに、また、増えてしまう。所有権も面倒も。所有権を
持たないと改造したり、自由に運営ができないため、買ってしまう。所有
することに興味がないが、地域で何かを仕掛けようとするとストレスはなる
べく少なくしたい。だから、買ってしまうのだ。
僕の同年代で、学歴だけでそれなりの生活が担保されていた連中がいる。
そんな連中と話していると、友人ら3人でアメリカ、ヨーロッパ、アジア
にそれぞれの別荘を持ち、何ヶ月かごとに移住するという。ただ、それだけ
では僕にとっては面白くもなんともない。僕なら、そこを地域の問題解決
の拠点にするだろう。それを拠点に若者を集め、世界各地で私塾を始め、
彼らがミッションを持って動いていくのを支援する。そのために場所を
所有することもあるだろうし、その活動に投資することもある。
「自然エネルギー・省エネルギー起業講座」が長野県飯田市で開かれ、
話した。そこに追っかけで来てくれた50歳前後の人から、早速メールが
来た。ちょっと長いが紹介したい。
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セミナーの休憩時間に「○○さん、ソーシャルキャピタルをやって行こう」
と、お言葉を掛けていただき嬉しく思いました。ソーシャルキャピタル・・・
そのとき私にとってはじめてのキーワードでしたので、瞬間的に市民ファンド
の延長線上にあって、金融の仕事かな?と浅く理解していました。
大阪に帰ってきて、「ソーシャルキャピタル」についてネットや書籍で
少し調べました。直訳的には「社会関係資本」ですが、言葉の意味だけで
捉えると“キャピタル”は「所有」「投資」という狭い意味での概念にも
取れますし、広くは草の根レベルからの社会支援ネットワーク・友情・
寛容な近隣関係・人間的信頼関係・ボランティア活動などの重要な社会的
プロセス及び関係者を表す言葉とも受け取れる。いずれにせよ、お上に頼る
国家社会(民主)主義でも大企業に頼る20世紀型金融資本主義でもない、
政策決定へ市民の声(自分たち一人一人の頭で考えた判断)を反映し、巨悪を
のさばらせない“第三の道”としての期待は高まります。
片岡先生が「ソーシャルキャピタル」をどのような意味に絞り込んで展開
しようとされるのか、その戦略をまずお伺いしたいです。そして今まで、多く
のコミュニティビジネスを立ち上げ支援されて来て、全国に通じる普遍性の
あるビジネスモデルはどれだけどのように育ってきているとお考えなのか?
またそれに付随して、エンジェルネットワークはどのように位置づけされ
展開していくのか?(私どものような中年諸氏は具体的にどのように関わって
いけばいいのか?)そして、全体の活動の中で私個人の力をどのように役立て
させていただければいいのか、その判断ベースを是非教えてください。
経費は一定必要ですが、報酬は基本的には要りません。社会が必要とする仕事
と自分のスキル&生きがいを有機的にマッチングさせ、私の余命を“巨悪”
(=官僚と結びつく利権勢力)に擦り寄ったり泣き寝入りするのではなく、
自らをそれに何らかの形で対峙させた姿勢のまま全うし天国へ行きたいと
願います。
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山口県にいくつかの提携拠点ができた。まさに、地域の問題を解決するためだ。
ごぼう麺を作っている美東町も、美祢市のきららの里も、竹で新しいライフ
スタイルを提案する柳井の女性起業家も、豊田町の高齢者への支援サービスとも、
それぞれの事業が地域活性や環境問題解決、高齢者の福祉サービスであったり
するだけでなく、地域の問題を連携して解決するチームにしようというものだ。
若者たちが運営する提携拠点を加えると山口県で10ヶ所を越す。これらを
つなぐことで、それぞれの専門性を生かし連携することができる。時には世界
とも。そうすることで、専門性を持たない地域も、連携を求めて広域性を確保
する。そんな構想で企画会議や政策会議を作った。企画会議には山口だけで
なくWWB/ジャパンが結ぶ全国の起業家や大学などにも参加してもらい、
創造的な議論をしたい。政策会議には行政スタッフにも入ってもらう。自治体
だけでなく霞ヶ関からも。
ジミー・ロジャースの冒険心に、世界の地域の問題解決というスパイスを
加え、僕の60歳代は、相変わらず忙しくなりそうだ。この生活は、なかなか
捨てられそうにない。
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