☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆
一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第156号】 発行日:2004年10月12日
☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆
▼目次
■ 講義ノート「地域からの日本変革」石田 芳弘氏(愛知県犬山市長)
■ イベントのお知らせ
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html
(1)10月15日:「時代を創造するために、あなたはどう生きる?」
〜学生向け『ライフワーク発見ワークショップ』
(2)10月30日:10周年記念講演会 大前研一氏(一新塾創設者)
「これからの10年!世界は、そして日本は?」
【 第15期
本科定員迫っております!!】
◆第15期 説明会開催中◆ 次回10月16日(土)
新しい時代を切り拓く知恵はここに!!
入塾申込み 第1次締切り は10月28日(木)
◎最新パンフレットご希望の方はこちら
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
8月4日に一新塾にお越しくださった太田市の清水聖義市長が太田市のメール
マガジンの市長メッセージで何と一新塾の感想を書いてくださいました!
以下、ご紹介させていただきます。
----------------------------------------------------------
そういえば、似たような講座をもって活動をしているグループにもよく
呼ばれる。たとえば「一新塾」、三田からすぐのところに事務所を持って
いる。ビルの2階の狭い一室に60人くらいがぎっしり詰め込まれる。
熱気でムンムンである。国の役人も、地方の職員もお金を払って会員に
なっている。もちろん、政治家希望もいる。
話を聞きながら「どんな質問をしてやればギャフンとさせられるか」なん
て考えている奴もいる。だからおもしろい。私自身のディベート訓練にも
なる。自分でお金を払ってきているのだから「なにか、得して帰ろう」と
いう意気込みが強く感じられる。
質問の時間になるとあっちからもこっちからもいっせいに手が挙がる。
すさまじく手が挙がるのである。若くて意欲のある講座はこちらが願って
でも出て行ってやりたい。(引用終わり)
※「おおたメールマガジン」Vol. 163より
http://mayer.city.ota.gunma.jp/backnumber/20041006.htm
-----------------------------------------------------------
講師も塾生の熱意次第で同志になっていただけるのが一新塾コミュニティ。
清水市長の講義のあとも何人もの塾生が太田市に現場視察を希望。ご多忙な中
快く引き受けてくださいました。
そして今回ご紹介させていただくのは、9月29日に行われた愛知県犬山市の
石田芳弘市長の講義ノートです。
石田市長に一新塾で初めてご講義いただいたのが2001年9月。
「皆さんに犬山市を貸席しますから、一新塾で勉強したことを何かやってみた
いと思ったら、私のブレーンとしてどんどん提案して下さい!」とのメッセージ。
その後も、地元名古屋の塾生だけでなく、東京の塾生の何度も犬山に足を運んで
「教育改革提言」や「地域振興提言」をさせていただいております。
一新塾講義ノート(2004/9/29)■■□■■□■■□■■□■■□■■□
「地域からの日本変革」
■■□■■□■■□■■□■■□■■ 講師:石田 芳弘 氏(愛知県犬山市長)
■中央集権から地方分権への流れの中で
私は終戦の年に生まれました。
大学を出て親父の跡を継いで自営業を4年。
でもどうしても政治がやりたいと、市長になる志を立てて、衆議院議員の方
の秘書を10年やりました。その頃は国会議員は補助金をとってくることだ
けが存在価値という時代でした。つい20年前は、それが立派なことでした。
今は全く様変わりです。今じゃバカにされてしまいますからね。
一新塾を創られた大前先生は先見の明があるなと。私も大前先生の本を読ん
で「平成維新の会」にかけつけてお話を聞いたもんですがね。あの頃から
宮沢内閣の崩壊が始まって自民党が野党に下った。そろそろ地方分権ですね、
中央集権の天井がみえかけてきましたね。忘れもしない細川内閣ができた
1993年です。翌年1994年にこの一新塾が出来たということでしたね。
1995年5月に地方分権推進法ができた。ここが分水嶺ですね。がーっと
頂上までいって、そこから分水嶺を超えて地方分権が始まったんです。中央
対地方の関係が様変わりになってきましたし、世の中の行政のスキームが
(分水嶺超えて)徐々に、徐々に変わってきたことを自分の肌で感じていま
す。少子高齢化の人口構造も影響していると思います。それが、この一新塾
が発足した時が、振り返ってみますと日本の中央対地方の関係の分水嶺のよ
うな、明らかにそういう気がしますね。
■市長になってやろうと思ったこと
まずね、私は県会議員を12年やってましたらからね、県政というのはマン
パワーでいうと教育が一番なんですよ。愛知県は県の職員7万人の内、5万
人強が教員なんです。小学校、中学校の教員はすべて県の職員です。そして
県の教育委員会がものすごいヒエラルキーなんです。県の教育長は、教員の
世界では神様みたいなもんですよ。そんな中で12年やっていたので、市長
になったら教育をやろうという思いはありました。
私の町は75平方キロ、人口は7万4千人くらい、愛知県の中では人口密度
が低い方から二番目くらい。自分の体を通して大体「くっとつかめる」と感
じています。町のイメージはというと“生涯学習の教室”である、という感
じに「くっとつかめる」ようになりました。
人生の目的は色々ありますが、一つの目的としてやっぱり「生きるというこ
とは学んで成長すること」だという捉え方をするならば、町は最高の生涯学
習の教室であると。あらゆるところに刺激するもの、仕掛けがあるんです。
どんな町にも潜在能力があるんです。自然があたえてくれた、山川草木、歴
史遺産。そういう意味では大都会ほど自立できない、田舎ほど、自立、自己
完結ができるんですよ。
大都会は大都会でおもしろいですよ。「都会は人がつくり、田舎は神がつくっ
た」という言葉、私は好きですけど。都会というのは人間の可能性に満ち満
ちてますね。
しかしね、人間より偉大な神の創った田舎は、また面白いんです。山や川、
山川草木から受ける知的刺激は強いですよ。どんな鳥が飛んでくるかとか、
私は木曽川はいくら見ていてもあきませんね。森の中、歴史遺産。私は町は
歴史の時間の経過を遡れる四次元空間だと思っています。そこの中で、生涯
学習。人間は死ぬまで成長できる、遺伝子がスイッチオンになれば、いくら
でも成長できる。それを、私は自分の町から学びました。皆さんも、よーく
町を観察すると、町の使い方っておもしろいですよ。公共空間をうまく使う
と実におもしろい。
■自分の町の子供は自分の町で育てる
私の個性としてね、「教育」というものをもういっぺん、自分の町でどうい
うことができるのかという原点にかえって、比較、教育に力を入れてやって
きました。私の考える教育は「自分の町の子供は自分で育てる」ということ
です。明治の初めの松下村塾というのは、日本国の師弟を教育したわけでは
なく、長州藩の子供を教育したんですね。地域の人材(子供)を育てたわけ
です。その地域の人材が日本国の為に縦横に活躍したんです。地域力がある、
人材があるんです。私はそう思いまして、なるべくマニュアルを廃して自立
のできる教育をしたいなあと色々考えてきました。
まず、教育者が本気にならなくてはならない。私は市長としては、小学校、
中学校の義務教育をどうしていったらいいかと、教育長と二人三脚でやって
きました。
一番の問題は、「自発性」だと思います。「気付き」「賦に落ちる」ひざを
打つ、(市長自ら膝を打ってパシッと音をさせる)という、人からいわれて
説得よりも「納得」です。自分で「あ、そうか」という、「内発生」がない
と真の力にならないと。学力というのは絶対に内発生から発するものでない
といかんと。学校というのは教えるところではなく、学ぶところですよ。
それが内発的なエネルギー、そういうエネルギーを引っ張り出す為の授業を
工夫しなくては駄目です。
今の学習指導要領でマニュアル化していたら、絶対に内発的なエネルギーは
出てきません。その為には教師が教科書を作り、教師の能力があがれば、と
考えました。
そこで、副教本を作りたいという申し出があり、そのプロセスの中で教師魂
に火がつきました。自分達で作りますからね。教育基本法の中でも郷土愛や
愛国心を教えるようにということですが、そんな議論するよりも、自分の町
の社会科の教科書を教師が作れば、自ずと郷土愛に満ち満ちた教科書ができ
ると思います。自分の町の神社仏閣、方言だとか教科書に入って、、、。
法律で言うよりは、その町の子供はその町で教えるという方針さえ出せば、
郷土愛が生まれると思います。
◎石田芳弘市長の講義の様子をHPでもアップしました、ぜひご覧下さい!
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/kogiroku/kk_040929.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しい時代を切り拓く知恵はここに!!
第15期 説明会開催中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
忌憚なく議論を交わし、知恵を持ち寄り解決策を提案していく。
一新塾では、他を活かし自分も活きるコラボレーションが生まれています。
一新塾ではなぜそれが可能なのか?
『新しい時代を切り開く知恵とは?』
説明会にてぜひ、お伝えさせていただきたいと思います。
現役生、卒塾生の方にもお越しいただき多様な視点から一新塾の教育プログ
ラムをご紹介させていただきます。
なお、入塾申込み 第1次締切り は10月28日(木)です。
本科定員迫っておりますので、お早めに説明会にお越しください!
申込みは末尾フォーマットまたは下記HPにてお願いします。
→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
【説明会の主な内容】
●主体的市民になる方法?!(自律→切磋琢磨→協働)
●座学&チーム活動2本立ての行動実践型教育
●主体的市民への9段階とは?
●ファシリテーター型リーダーシップとは?
●一新塾オリジナル問題解決フレームワーク
●OB/OGと語ろう!
【東京説明会】
日時:
10月12日(火)19:30〜21:30
10月16日 (土)15:00〜17:00
10月20日(水)19:30〜21:30
10月24日(日)15:00〜17:00
会場:一新塾セミナールーム
[住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
[地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
【大阪説明会】
日時:
10月 16日(土)15:00〜17:00
10月 24日(日)15:00〜17:00
会場:豊中インキュベーションセンターMOMO
[住所]豊中市蛍池中町3−9−20
[地図]http://www.lets.gr.jp/momo/info.htm
|