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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
      【第134号】 発行日:2004年5月12日
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【目次】
●急げ!『新しい勢力』の出現 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
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「急げ!『新しい勢力』の出現」


時代を切り拓いてきたのは、いつの時代も新しい勢力でした。
バブル崩壊以降、失われた10年という言い方もありましたが、政治家も官僚も
大企業の経営者など既存のエスタブリッシュメントでは、改革の原動力にはな
らないというのが証明された10年強でありました。

実は、一年前より、一新塾に“新しい勢力”が台頭し始めました。

まずは、50代団塊の世代の方です。
総合商社やメーカーなど大手企業で辣腕を振るってきた方々が早期退職して
一新塾に参加するケースが少なくありません。企業が儲かるためだけに全てを
捧げる生き方は卒業して、これからは自分のやりたいこと、社会を変えるプロ
ジェクトを立ち上げたいと燃えています。さすが、学生運動を経てきた世代だけ
あって議論が熱いし、行動力もあります。第13期に、私が以前勤めていた企業の
大先輩が早期退職して入塾されたのには大変驚きました。

次に、フリーターの方
日本全国で417万人とも言われるフリーター。一見不安定でやっかいな存在に見ら
れがちですが、きっかけ次第で大きな可能性があると思います。そもそも縦割り
で窮屈な世界に収まらなかった人間です。これまでのエリート像は、組織の論理
の枠に自分を当てはめることが得意な人間であった。つまり、自分のミッション
を簡単に捨てられる人であったわけです。しかし、自分のミッションを捨てた人
からは可能性もエネルギーも感じません。そんな枠に収まらない人間が大きな夢
を抱いて一新塾の門を叩く人たちも増えだしました。

そして、女性の方
少しずつなのですが、女性が増え始めました。社会に問題意識を抱き、身近なと
ころからでも何か行動していこうという人たちです。昨年、初めて一新塾レディー
スプロジェクトチーム「のほほん茶柱の会」も立ち上がり、生活者の視点から、
働く女性を支援するライフスタイルの提案などチャレンジを開始しています。
先日、鳥取県の片山知事が一新塾講義で、「鳥取県では、秘書室の職員を全員
女性に変えてとてもうまくいっている。男性同士の中で行われがちな口利きがな
くなった」とのお話でした。また、先日は経済同友会の事務局から、一新塾生の
政策提言集を見せてほしいとの電話がありました。理由を尋ねると、“生活者の
視点”での政策に取り組みたいとのことでした。生活者の視点は家計を切り盛り
している女性の方が男性より優れている面がたくさんあることと思います。社会
を変えるために、女性の役割がますます重要になってきていることを痛感してい
ます。

さて、閉塞状況からなかなか脱皮できない日本。
“新しい勢力”の出現が急務です。
近い将来、地域主権の推進と共に、誰もが自然な形で地域経営(政治、行政、地域
振興)に関わる時代が訪れると思います。「自分たちのことは自分たちで決める」、
そうした時代を拓くために、一新塾は、“新しい勢力”として主体的市民のネット
ワークを広げていきたいと思います。
                   森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)



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