書籍の内容と購入
https://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、2014年11月に一新塾第33期を卒塾された長野放さんのメッセージをお届けいただきます。
長野さんは、オーストラリアのVictoria大学にて、歩行バイオメカニクスの研究者として、高齢者の転倒防止問題に取り組まれ、転びにくくなる靴の中敷き(インソール)の開発に成功されました。
「研究成果を社会に還元したい!」との思いで、法人を起ち上げ、「ISEALインソール」として商品化、「世界で最もイノベーティブな新しいケア商品」として、ロンドンで表彰もされました。
長野さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。
私が小さな子供だったある日、予備校の講師であった父が珍しく酔っぱらって帰ってきて、突然私の両肩をグッと掴み、目を直視しながら、こう言いました。
「残念ながら、お前は俺の子供だから、天賦の才は無い。ただ一つだけ…志の追求のためには、努力をして諦めない才能がある。」
それだけ言い残し、父は寝てしまいました。
子供に対して「才能が無い」と言うのはまずいと思いますが、その日から私の心にその言葉が強く刻まれました。
そんな私が、自分の志を燃やす場所を探し続けて、回り道をしながら行き着いた先は「シニアの方達が、転倒しないようにする」という社会貢献でした。
私は北九州で生まれ、横浜で育ちました。高校生の頃から「健康科学」に興味を持っていましたが、偏差値や受験科目で大学へ進学したため、どうしても自分の選んだ道だと思えず、大学を中退して健康や運動の研究がさかんなオーストラリアのVictoria大学に留学することになりました。
そこで、バイオメカニクスという学問において優秀な成績を収めたとのことで、教授よりHonours学位(優等学位)という研究学位に推薦されました。
その研究テーマが、「シニアの方の転倒予防」でした。
教授には「人生を懸ける覚悟があるなら、やってみなさい。」と言われ、その言葉に幼い頃に刻まれた父の刻印が反応を始め「よし!やってみよう!」という気持ちになりかけました。
しかし、いまいちピンとこなかったのは、「転びたくはないけど、擦り剥くくらいでしょ?」という見識だったからです。
やるなら本気でやりたいが、本当にこれなのだろうか?と思っていたある日、母から「父(私の祖父)が転んで骨折して、病院に搬送された!」と連絡があったので、急いで北九州の祖父のところに行きました。
幸い命に別条はありませんでしたが、全く歩けなくなり、そこから長いリハビリが始まることになりました。
この件がきっかけで「転倒予防に全エネルギーを注ぎ込もう。」と決心しました。調べてみると、転倒はシニアの方にとって大きな問題であることが分かりました。
◎多くの方が転倒により怪我をして、要支援・要介護に陥っている。
◎個人レベルでも国家レベルでも医療費増大の要因となっている。
Honours学位の一年間…幼いころからの願いであった「志のための完全燃焼」を初めてすることができました!
リハビリをしている祖父に会うたびに、「何があっても必ず結果を出すから、諦めずに頑張って!」と言い続けてきました。
後に引けない状況を作り、とにかく全てを出し尽くした一年間。
結果として、最高成績を取り表彰され、研究成果は国際論文にて発表されましたが、あれだけやれば誰でもできて当たり前と言える位、とにかく努力をすることができました。
そして博士課程で、転びにくくなる靴の中敷き(インソール)の開発に成功しました。
インソールは、足首の角度をコントロールするように設計されていて、転倒の最大の原因であるつまずきのリスクを軽減し、バランスや反射速度も向上します。
日本では転倒率を1%下げる毎に直接的な医療費だけで365億円以上削減できるので、皆がインソールを履けば、大きく転倒予防に繋がるのではないか?という思いで開発しました。こうした業績を評価され、ISEALという研究機関で働き始めました。
しかし、ここで自分の中の志の炎が燻りだしたのです。
その理由は、インソールが完成したのに、誰も履いていないという事実からでした。私は研究者として、インソールを開発しましたが、誰かが広めてくれるというわけではありませんでした。
それどころか、「インソールの研究も成功に終わったし、次はVRやAIを使った歩行研究だ!」と言われ、それらを始めている自分に疑問が芽生え始めました。インソールが完成したのに、それを世に出さずして、他の研究を始める?
これでは、結局誰一人の転倒予防にも貢献していないのでは?
「研究者は研究が仕事」という現実と「研究成果を社会に還元したい」という自分の思いがバラバラになり、「志を生きる」という原点を考え、行きついた先が一新塾でした。
私は通信科でしたが、帰国時に合宿やセミナーに参加して、自己変革のきっかけを掴むことができました。
特に「6つの箱」はいつでも自分の指針です。
当時、「社会ビジョン」「社会の現状」は明確だったものの、何故か燻っている自分を変革するために、「根本原因」を考えてみました。
自分自身の弱点と向き合うことで、研究者が陥りやすい「机上の空論」に傾倒していて、「とにかく動いてみる」ということが欠如しているのだと気付きました。それを軸に「これまでの人生」→「新しい人生」を考えると、「研究者」という自己像から、研究を社会に役立てる「社会事業家」という自己像が見えてきました。
「解決策」として、法人を起ち上げ、飛び込みでとにかく色々な靴会社を訪問し、転倒予防効果のあるインソールを開発してください!と伝えてきました。
門前払いもありましたが、志の共鳴が起こることもあり、様々な方達のサポートを得て、インソール入りの靴が販売開始され、オーストラリアの新聞に取り上げられ、「世界で最もイノベーティブな新しいケア商品」として、ロンドンで表彰もされました。
そして、所属していたISEAL研究所の名前を取り「ISEALインソール」として、オンラインショップにて販売も開始しました。
https://www.iseal-insole.net/jp
まだ始めたばかりですが、社会事業として、売り上げは色々と還元したく思っています。例えば、(現在交渉中ですが)バングラデッシュの靴メーカーとの話が進めば、売り上げを用いて、バングラデッシュの学生がオーストラリアで勉強するための奨学金を作りたいと考えています。
もちろんシニアの健康促進には引き続き積極的に参加したく思っております。
日本は、世界一の超高齢社会を迎え、医療費や介護の問題など社会保障制度の破綻が危惧されています。しかし、さまざまな工夫や、合理的な対応により問題は徐々に解決されていくでしょう。
私は、高齢化に付随する問題を解決するための、サービスや商品を提供する産業(特に健康産業)の活性化に力を尽くしていきたいと考えています。
一新塾第43期が、2018年11月4日に開講します。
人生100年時代、激動の中、もやもやを抱えている方がたくさんいます。今こそ「志」を基軸とした人生に転換しませんか?
人生と社会を変える根っこ力。
今、時代が求めるのは、「根っこでつながる力」。
志を軸に、仲間と真の協働を果たすことができるか。
「社会起業」「市民活動」「政策提言」で
未来創造に挑んでみませんか?
そのヒントが一新塾体験セミナー&説明会で学べます。
ぜひ、ご予約ください。
【説明会の主な内容】
●なぜ一新塾で学ぶと人生と社会が変わるのか?
●人生100年時代、今なぜ、”志”なのか?
●23年で500人の講師から伝授された知恵とは?
●ゼロベースでビジョンを描くには?
●仲間と協働し、現場主義を生きる方法
●20世紀リーダーと21世紀リーダーの違い
●「社会起業」「政策提言」「市民活動(NPO)」
で社会を変える方法論の極意
●一新塾第43期(11月4日開講)のプログラム紹介
●志のコミュニティから生まれたOBOGのプロジェクト紹介!
講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
テーマ:「人生と社会を変える“根っこ力”!」
参加費:無料
日時:
9月1,5,8.12,15,19,22,26日
10月も中旬まで開催します。
会場:一新塾教室
(住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
9月29日(土)13:00~15:45 【最終回】
会場:難波市民学習センター
(住所)大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
9月30日(日)13:00~15:45【最終回】
会場:ウィルあいち(愛知県女性総合センター)
(住所)愛知県名古屋市東区上堅杉町1番地
9月9日(日)13:00~15:15【最終回】
会場:仙台市戦災復興記念館
(住所)宮城県仙台市青葉区大町2-12-1
ご多忙な方、
上記地域以外の方を対象に通信科をご用意しています。
随時、お電話での個別説明を10~15分程度させていただきます。
(東京・大阪・名古屋・仙台での説明会へのご参加も大歓迎です)
【講師】 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
1964年生まれ。1988年慶應義塾大学卒、積水ハウス(株) に入社。
「都市開発」「まちづくり」の仕事に携わる。
1996年一新塾へ入塾。1997年政策学校一新塾マネジャーへ。大前研一氏の下で薫陶を受ける。
2002年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長就任。
22年で約5000名の塾生の“志を生きる挑戦”に立ち会い、人生の転機での相談役。これまでに1000を超える「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」をインキュベート。誰もが、いつでも、どこでも、市民を生きられる『志を生きる方程式』のメソッドを確立。
年間100の講座と700回の個別コンサルティングを行う。入塾前の体験講座として、一新塾体験セミナーも担当。
これまで、全国で1100回開催、11000人が受講。
市民起点の新しい国づくり、地域づくりの支援に全国を日々奔走している。
著書に『人生と社会を変える根っこ力』(一藝社)、
『根っこ力が社会を変える』(ぎょうせい)、
共著に『一新力』(文屋)、『今のニッポンを変えろ!』など。
昨年、一新塾23年の知恵を書籍として出版いたしました。
「誰もが志を生きるガイドブック」です。
本書では、新しい時代を拓く鍵である『根っこ力』に迫ります。
自らの「根っこ」に根差して、社会創造に挑んでいったときに、何が起こるのか。
社会変革者の先駆者の実践が、次に続く方にどのように伝承され、人生にどのような化学変化が起こり、どのような社会変革の行動が生まれてきたのか。
あらゆるバックグラウンドの一人ひとりが、市民として志を生きるチャレンジに挑んだ実践例を通じて、その計り知れない可能性を感じていただきたいと思います 。
時代の転換点、これまでの敷かれたレールは崩れ、社会のあり方も人間の生き方も問われ直すこのタイミングで、この本によって、あなたも志を生きる挑戦に一歩踏み出していただきたいと思います。
こちらからご購入いただけます。
(1)アマゾン
https://www.amazon.co.jp/dp/4863591306/
(2)一藝社
http://www.ichigeisha.co.jp/
(3)一新塾
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html
【目次】
はじめに
1 伝承される市民の知恵
2 志を育む場はこうして生まれた!
3 すべての人が志を生きるための道
元三重県知事・早稲田大学マニフェスト研究所顧問
北川正恭 「生活者起点で一点突破、全面展開」
(株)日本総合研究所 調査部 主席研究員
藻谷浩介 「里山資本主義で描く日本の未来」
NPO法人アサザ基金代表理事
飯島 博
「霞ヶ浦再生に向けて28万人の市民が参加したアサザ・プロジェクト」
非電化工房主宰・日本大学工学部教授
藤村靖之 「地方でいいことで愉しく稼ぐローカルアントレプレナー」
評論家・JET日本語学校 名誉理事長
金 美齢 「日本と台湾の懸け橋でありたい」
社会活動家・法政大学現代福祉学部教授
湯浅 誠 「貧困の現場から見える日本社会」
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表
清水康之「誰も自殺に追い込まれることのない社会」
元三鷹市立第四小学校長・元三鷹市教育長・東京家政大学特任教授
貝ノ瀬滋 「地域と学校をつなぐ、コミュニティ・スクール」
一新塾理事・山梨県立大学名誉教授
前澤哲爾 「日本にフィルム・コミッションをつくる」
★一新塾の講師のすべての皆様に感謝を込めて(1994年~2017年)
グッドモーニング仙川!プロジェクト代表
児島秀樹 『誰もが自分の街のキャスト(出演者)になれるまち』
「渋谷のラジオ」ファウンダー・チーフプロデューサー・「渋谷みつばちプロジェクト」代表
佐藤 勝 『市民・企業・行政が本音で協働できる情報プラットホーム「渋谷のラジオ」』
ペットシッター・ペットホテル「ニャンワンクラブ」代表
菊池信恵
『「るーぷる仙台」に手を振ろう~受容する街をめざして』
「旅宿 コットンクラブ」ペンション経営
早野慎哉
『地元、阿蘇の「阿蘇らしさ」を後世に残すために』
NPO法人atamista 代表理事・株式会社machimori 代表取締役
市来広一郎
『100年後も豊かな暮らしができる熱海をつくる』
合同会社VALN代表社員・NPO 法人ワップフィルム事務局長
菊地真紀子
『商店街を舞台にした、多様な人が集う居場所づくり』
株式会社たびえもん代表取締役
木舟周作
『旅育を提唱する「たびえもん」の挑戦
(株)くつろぎ宿代表取締役社長・(株)せせらぎ宿代表取締役社長
深田智之
『事業を再生させ、地域を再生させる!~会津東山温泉の三旅館の同時再生』
NPO法人マザーリンク・ジャパン代表
寝占理絵
『災地支援で知った「母子家庭の貧困」や「子どもの貧困」』
NPO法人大阪子どもの貧困アクショングループ(CPAD)代表
徳丸ゆき子
『子どもの貧困を解決するシングルマザー100人調査を起点に』
NPO法人病児保育を作る会代表理事
賀川祐二
『安心して預けられる病児保育を当たり前のサービスへ』
株式会社Culture Generation Japan 代表取締役
堀田卓哉
『日本文化の継承と世界への発信』
映画監督・執筆業
野田香里
『異なる価値観や違った文化が触れ合うことで、人は元気になる、社会は進化する』
(株)みやじ豚 代表・NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事
宮治勇輔
『一次産業を「かっこよくて、感動があって、稼げる」3K産業に』
株式会社MITU代表
佐藤好宣
『ソーシャル・ファームバレーせんだいプロジェクト』
一般社団法人happy choice 代表理事
白根邦子
『すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ~障害者の施設製品を社会へ』
NPO法人両育わーるどファウンダー・feese運営責任者
重光喬之
『知的・発達障害児と関わる人がともに学び合う、「両育」のある社会へ』
オムソーリ・プロジェクト代表
齋藤 哲
『認知症から家族を守る、分かち合い社会の実現』
株式会社スタイリッシュハウス代表取締役
佐藤秀雄
『絶対やりたくないと思っていたことが生きるテーマに』
NPO法人 生き活き元気塾 代表理事・塾長
本多慶吉
『介護予防体操で、高齢社会に挑む』
生きがい訪問診療所 院長
木暮 裕
『自分で居場所や治療方針を選択できる医療』
株式会社ペイシェントフッド代表取締役
宿野部武志
『腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために』
医療法人社団鉄祐会理事長
武藤真祐 『在宅医療の現場から高齢先進国モデルをつくる』
株式会社レアジョブ創設者
加藤智久
『世界中の人々が国境や言語の壁を越えて活躍できる社会』
NPO法人未来をつかむスタディーズ代表理事
河内智之
『誰もが自分らしく生きられる世の中へ』
うらやす子ども起業塾 運営委員長
峰松めぐみ
『うらやす子ども起業塾~失敗を恐れず Let's challenge』
谷町キッズポップフィルハーモニー楽団設立・応援団長
北原さとみ
『「谷町キッズポップフィルハーモニー楽団」立ち上げ』
La CLo 代表・NPO法人親育ネットワーク代表理事
黒田忠晃
『総合共育で夢や目標を持てる人を育みたい~仮説から確信へ』
千葉市長
熊谷俊人 「日本変革に向けて地方分権のモデルを千葉で創る」
宇部市長
久保田后子
「暮らして良し!働いて良し!わがまち創生チャレンジ!
山口県内で、初の女性市長」
上峰町長
武広勇平 「オンリーワンのモデルを目指す」
金沢市長
山野之義 「自立した市民が新しい金沢を拓く」
柏市長
秋山浩保 「主体的市民の輪を広げよう」
豊明市長
小浮正典 「壁のない豊明市を市民一丸で実現する」
枚方市長
伏見 隆 「未来への投資~ 20年後の枚方のために」
1 一新塾の根っこ力を育むプログラム
2 誰もが志を生きるマネジメント
3 一新塾を支えてくれる、志を生きる同志からのメッセージ
あとがき
プロフィール NPO法人一新塾 森嶋伸夫
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【一新塾のプログラム「政策提言」「社会起業」「市民活動」】
東京本科:
https://www.isshinjuku.com/curriculum/tokyo.html
大阪地域科: https://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
名古屋地域科 : https://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
仙台地域科: https://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
通信科:
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