ご購入→https://www.amazon.co.jp/dp/4863591306
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、2017年11月に一新塾第39期を卒塾された佐藤奈保子さんのメッセージをお届けいただきます。
佐藤さんは、30歳の時に青年海外協力隊に手工芸で参加。バングラデシュの農村で3年間女性の所得創出のための手工芸品製作プロジェクトに関わられました。ご帰国後、国際協力関係の公益法人でご活躍され、定年を迎えられたタイミングで一新塾にご入塾いただきました。
バングラデシュの「ノクシカタ」という伝統刺しゅう製品のフェアトレードで奮闘されている佐藤さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。
国際協力関係の公益法人に勤務していた私は、仕事にかまけて家族のために何もできていなかったことに、少し後ろめたさを感じていたのだと思います。
定年を迎え、今度こそ身近な問題の解決や、家族のために何かできることを見つけようと思い、一新塾に参加しました。
合宿では、当時高校受験生だった息子に、「大人として何を伝え、何ができるか」をテーマに6つの箱(一新塾独自の問題解決フレームワーク)に取り組みました。
なかなか考えがまとまらず四苦八苦していた時、息子の年齢に近い仲間から、「息子が、息子がという前に、母親自身が本当にやりたいことをやっていることのほうが、息子のためになるんじゃない」と言われ、思わず涙がこぼれてしまいました。
今思うと、まるで息子に言われたようで、それまでの自分を許してもらったようで、なんだかホッとしたからだと思います。
「やりたいことをやってもいい」と心から思えたとたん、忘れかけていた「根っこ」に気づきました。
子供のころから、母の傍らで教えてもらっていた編み物や刺しゅうを生かして、30歳の時に青年海外協力隊に手工芸で参加。バングラデシュの農村で3年間女性の所得創出のための手工芸品製作プロジェクトに関わりました。
しかし、観光客の少ない国では販売が難しく、なんとか日本で販路を開拓することができないかと考えて帰国しました。
そのためにはまず資本や人脈が必要で、誘われるがまま国際協力関係の公益法人で仕事を始め、そのうちに結婚や育児に追われて、いつのまにかその思いは夢のままで終わってしまっていました。
退職後に、ちょうど昔の仲間からバングラデシュの支援活動を一緒にやらないかと誘いを受け、また一新塾でマザーハウスの山口絵理子氏の活動を紹介いただいて、あらためて自分がやりたかったことや、やり残したことは何かを再確認する機会になりました。
合宿の時にあんなに苦労していた6つの箱も、自分の中でやりたいことがストンと落ちた時、スラスラと書けてしまったことが不思議でした。
現在、「日本・バングラデシュ文化交流会(JBCEA)」というNGO団体で、バングラデシュの「ノクシカタ」という伝統刺しゅう製品のフェアトレードを担当しています。
青年海外協力隊時代に農業や栄養改善の活動をしていた仲間が立ち上げ、学校給食や大豆普及による栄養改善などの活動を続けている団体です。
活動している地域に伝統的な刺しゅうがあったことから、農村女性の所得創出プロジェクトも行っていましたが、他のメンバーは農業や家庭経営を専門としており、手工芸関係のプロジェクトに関わった経験がないため、これまでは現地から持ち帰った製品を理解ある支援者に販売するにとどまっていました。
そこで今年度は、支援者だけでなく、より広い層の人たちに紹介するために、刺しゅうのワークショップ開催や、各種のマルシェなどの催しに積極的に出店参加してきました。また個人だけでなく企業への働きかけを始め、企業からオーダーを受けられるような刺しゅうのプロ集団を目指しています。
久しぶりに訪問したバングラデシュは、首都ダッカに世界中のアパレル産業が参入し、大きな経済発展を遂げていました。イスラム教では女性の外出が制限されているため、かつては街中に男性しかいませんでしたが、アパレル産業が発展した今では多くの女性たちが工場に働きに出るようになりました。
一方で、安い賃金や過酷な労働環境が問題となっており、海外の有名ブランド製品を作っていた工場がビルの老巧化で倒壊し、多くの死者が出た事件もありました。一見遠い国の出来事のようですが、格安の衣料品の大量消費や使い捨てなど、私たちの生活スタイルにも大きく関係している問題です。
首都から遠く離れた私たちの活動地でも、都市への人口流出、物価上昇の波や貧困の格差等々、経済発展の波は確実に訪れています。地方にある中小の工場でも、女性の労働者は少しずつ増えてきています。
そのような環境の中、刺しゅう製品の製作は、農村女性が家庭の中で、家事や育児を犠牲にせず無理なくできる仕事です。
30年前に青年海外協力隊として同国で活動していた頃は、目の前の農村女性たちの貧困からの脱却が最優先で、支援する側と支援される側という構図の中、とにかく多くの女性に手芸品づくりを指導して仕事を生み出し、生活を向上させることが目的でした。
しかし、製品のデザインや品質は二の次で、何でもよいから製品を作って支援を得る「貧困からの脱却」というステージは、もう過去のものになりました。
伝統技術の担い手として彼らが身につけた高い技術力を、安い賃金で搾取してはいけない。少なくとも、生産者である彼らが生きがいを感じ、仕事が楽しいと感じ、自分の仕事に誇りを持てるようなアプローチが求められています。
今後は、生産者のモチベーションを高めるとともに、技術力やデザイン力の向上を目指し、日本の支援者に頼るだけでなく、自分たちの力で国内外に販売できるような自立した組織体制づくりを目指します。
●日本・バングラデシュ文化交流会(JBCEA) https://www.jbcea.org/
「一新塾 体験セミナー&説明会」開催予定。
◎東 京:3月10日(土),14日(水),17日(土)ほか
◎大 阪:3月24日(土)
◎名古屋:3月25日(日)
◎仙 台:5月3日(木祝)
◎通 信:随時、お電話で個別説明します。
このたび、新しい一新塾本を出版いたしました。
「誰もが志を生きるガイドブック」です。
本書では、新しい時代を拓く鍵である『根っこ力』に迫ります。
自らの「根っこ」に根差して、社会創造に挑んでいったときに、何が起こるのか。
社会変革者の先駆者の実践が、次に続く方にどのように伝承され、人生にどのような化学変化が起こり、どのような社会変革の行動が生まれてきたのか。
あらゆるバックグラウンドの一人ひとりが、市民として志を生きるチャレンジに挑んだ実践例を通じて、その計り知れない可能性を感じていただきたいと思います 。
時代の転換点、これまでの敷かれたレールは崩れ、社会のあり方も人間の生き方も問われ直すこのタイミングで、この本によって、あなたも志を生きる挑戦に一歩踏み出していただきたいと思います。
こちらからご購入いただけます。
(1)アマゾン
https://www.amazon.co.jp/dp/4863591306/
(2)一藝社
http://www.ichigeisha.co.jp/
(3)一新塾
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html
【目次】
はじめに
1 伝承される市民の知恵
2 志を育む場はこうして生まれた!
3 すべての人が志を生きるための道
元三重県知事・早稲田大学マニフェスト研究所顧問
北川正恭 「生活者起点で一点突破、全面展開」
(株)日本総合研究所 調査部 主席研究員
藻谷浩介 「里山資本主義で描く日本の未来」
NPO法人アサザ基金代表理事
飯島 博
「霞ヶ浦再生に向けて28万人の市民が参加したアサザ・プロジェクト」
非電化工房主宰・日本大学工学部教授
藤村靖之 「地方でいいことで愉しく稼ぐローカルアントレプレナー」
評論家・JET日本語学校 名誉理事長
金 美齢 「日本と台湾の懸け橋でありたい」
社会活動家・法政大学現代福祉学部教授
湯浅 誠 「貧困の現場から見える日本社会」
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表
清水康之「誰も自殺に追い込まれることのない社会」
元三鷹市立第四小学校長・元三鷹市教育長・東京家政大学特任教授
貝ノ瀬滋 「地域と学校をつなぐ、コミュニティ・スクール」
一新塾理事・山梨県立大学名誉教授
前澤哲爾 「日本にフィルム・コミッションをつくる」
★一新塾の講師のすべての皆様に感謝を込めて(1994年~2017年)
グッドモーニング仙川!プロジェクト代表
児島秀樹 『誰もが自分の街のキャスト(出演者)になれるまち』
「渋谷のラジオ」ファウンダー・チーフプロデューサー・「渋谷みつばちプロジェクト」代表
佐藤 勝 『市民・企業・行政が本音で協働できる情報プラットホーム「渋谷のラジオ」』
ペットシッター・ペットホテル「ニャンワンクラブ」代表
菊池信恵
『「るーぷる仙台」に手を振ろう~受容する街をめざして』
「旅宿 コットンクラブ」ペンション経営
早野慎哉
『地元、阿蘇の「阿蘇らしさ」を後世に残すために』
NPO法人atamista 代表理事・株式会社machimori 代表取締役
市来広一郎
『100年後も豊かな暮らしができる熱海をつくる』
合同会社VALN代表社員・NPO 法人ワップフィルム事務局長
菊地真紀子
『商店街を舞台にした、多様な人が集う居場所づくり』
株式会社たびえもん代表取締役
木舟周作
『旅育を提唱する「たびえもん」の挑戦
(株)くつろぎ宿代表取締役社長・(株)せせらぎ宿代表取締役社長
深田智之
『事業を再生させ、地域を再生させる!~会津東山温泉の三旅館の同時再生』
NPO法人マザーリンク・ジャパン代表
寝占理絵
『災地支援で知った「母子家庭の貧困」や「子どもの貧困」』
NPO法人大阪子どもの貧困アクショングループ(CPAD)代表
徳丸ゆき子
『子どもの貧困を解決するシングルマザー100人調査を起点に』
NPO法人病児保育を作る会代表理事
賀川祐二
『安心して預けられる病児保育を当たり前のサービスへ』
株式会社Culture Generation Japan 代表取締役
堀田卓哉
『日本文化の継承と世界への発信』
映画監督・執筆業
野田香里
『異なる価値観や違った文化が触れ合うことで、人は元気になる、社会は進化する』
(株)みやじ豚 代表・NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事
宮治勇輔
『一次産業を「かっこよくて、感動があって、稼げる」3K産業に』
株式会社MITU代表
佐藤好宣
『ソーシャル・ファームバレーせんだいプロジェクト』
一般社団法人happy choice 代表理事
白根邦子
『すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ~障害者の施設製品を社会へ』
NPO法人両育わーるどファウンダー・feese運営責任者
重光喬之
『知的・発達障害児と関わる人がともに学び合う、「両育」のある社会へ』
オムソーリ・プロジェクト代表
齋藤 哲
『認知症から家族を守る、分かち合い社会の実現』
株式会社スタイリッシュハウス代表取締役
佐藤秀雄
『絶対やりたくないと思っていたことが生きるテーマに』
NPO法人 生き活き元気塾 代表理事・塾長
本多慶吉
『介護予防体操で、高齢社会に挑む』
生きがい訪問診療所 院長
木暮 裕
『自分で居場所や治療方針を選択できる医療』
株式会社ペイシェントフッド代表取締役
宿野部武志
『腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために』
医療法人社団鉄祐会理事長
武藤真祐 『在宅医療の現場から高齢先進国モデルをつくる』
株式会社レアジョブ創設者
加藤智久
『世界中の人々が国境や言語の壁を越えて活躍できる社会』
NPO法人未来をつかむスタディーズ代表理事
河内智之
『誰もが自分らしく生きられる世の中へ』
うらやす子ども起業塾 運営委員長
峰松めぐみ
『うらやす子ども起業塾~失敗を恐れず Let's challenge』
谷町キッズポップフィルハーモニー楽団設立・応援団長
北原さとみ
『「谷町キッズポップフィルハーモニー楽団」立ち上げ』
La CLo 代表・NPO法人親育ネットワーク代表理事
黒田忠晃
『総合共育で夢や目標を持てる人を育みたい~仮説から確信へ』
千葉市長
熊谷俊人 「日本変革に向けて地方分権のモデルを千葉で創る」
宇部市長
久保田后子
「暮らして良し!働いて良し!わがまち創生チャレンジ!
山口県内で、初の女性市長」
上峰町長
武広勇平 「オンリーワンのモデルを目指す」
金沢市長
山野之義 「自立した市民が新しい金沢を拓く」
柏市長
秋山浩保 「主体的市民の輪を広げよう」
豊明市長
小浮正典 「壁のない豊明市を市民一丸で実現する」
枚方市長
伏見 隆 「未来への投資~ 20年後の枚方のために」
1 一新塾の根っこ力を育むプログラム
2 誰もが志を生きるマネジメント
3 一新塾を支えてくれる、志を生きる同志からのメッセージ
あとがき
プロフィール NPO法人一新塾 森嶋伸夫
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【一新塾のプログラム「政策提言」「社会起業」「市民活動」】
東京本科:
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大阪地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
名古屋地域科 : http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
仙台地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
通信科:
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