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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、一新塾第37・39期生の善入正志さんのメッセージをお届けいたします。
「企業、地域、家庭、全てにおいて生涯現役でいられる社会」をビジョンに、一新塾で出会った同志と共にプロジェクトを立ち上げました。起点には、「会社の目標」が「自分の人生の目標」ではなかった!との善入さんの実体験がありました。そして、対象者のニーズを現場主義でしっかりと受けとめ、藤沢市での一モデルづくりに向かっています。
善入さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。
塾生活動レポート
私が目指したい社会は、企業、地域、家庭、全てにおいて生涯現役でいられる社会です。そして、シニアと若手が相互に支援ができる相互循環型社会を作りたいと考えています。
働く環境が整備されることで、老後の資金を考えることが減って消費化活動が増加します。社会の為の納税も出来ます。また、生きる目的が出来て、健康の維持につながります。
【藤沢市でモデル】
藤沢市でモデルケースを作り、全国に展開をしていきたいと考えています。藤沢市の企業で、若手に対するメンターとしてシニアを積極的に活用し、技術の伝承が可能になり、若手も成長します。シニアに企業内で活躍の場が提供され、若手も相談相手が出来てストレスが減少する、そんな相互に支援が出来る働き方を考えています。
さらに、藤沢市の企業が地域に密着した社会課題を解決する事業を立ち上げることで、地域にと一体化した存在になれます。また、社会メンターとしてシニアを活用する事で、シニアの活躍の場が広がり、若手と共に事業展開を図る事も可能になります。
地域にとっても課題が解決され、事業化によって税収も増え地域が活性化されます。
消費が増加し、税収も増え、社会保障費が減少する事で、学費の軽減や給付型奨学金の原資とし若者の負担が軽減できます。更に生活弱者への支援を強化することが出来れば、老後の不安なく皆が生き生きと過ごす事ができます。
現代は、企業、地域、家庭、全てにおいて生涯現役でいるのが難しい社会です。そして、シニアと若手が断絶しがちな社会です。
◎個人も、会社も60歳以降を想定した働き方を考えていない。
◎60歳からの給与、仕事環境の悪化に直面し、意欲が喪失する。
◎社内に限定したコミュニティであり、情報が少なくて60歳以降をイメージ出来ない。
プロジェクト活動から導き出された結果として現状の仮説を裏付ける事実を得ることが出来ました。藤沢市役所としては、重要課題と認識しているが、予算も無く、貧困児童対応の対応が緊急事項になっており、有効な手を打てていないというのが現実です。
経営サイドと個人の両面に問題があると考えています。
◎経営サイドの問題点
・個を見ず利益重視、60代は戦力として捉えず、一律の最低給与
・評価制度や就業規則も準備が出来ていません
◎個人の問題点
・会社の中で仕事が中心になっており自分自身の将来像を描けていない
・定年後の説明が60歳直前であり、60歳以降の環境変化に対する情報不足・聞いていた話よりも厳しい現状を前にして現実を受け入れられない
自分は製造業の中で様々な経験をしてきました。
現場から始まり経営にも携わり、会社中心の生活を送り続け、会社と自分の目標が一致している典型的な会社人間でした。自分は成功者で、いつまでも働けると考えていたわけです。ところが会社の戦略による事業譲渡で役員から期限付きの契約社員になり、権限や仕事量も激減、人は去り連絡も途絶えてしまいました。
この経験から、「会社の目標」が「自分の人生の目標」では無いと気づかされたのです。
今まで見えなかった事、特に人の痛みが見えてきました。目標の無い人生はとても虚しいと気付き、色々な人との会話の中で多くの人が同様な悩みを持っていることを知りました。
自分の目標を持ち、視野を広げ人として成長できる取組みを皆と共有したい、主体的な考えを持ち社会の現状を打ち破りたいと考えています。
チーム立ち上げ宣言をして、自分の思いを伝え、2人が参加表明をしてくれました。
プロジェクトの活動で、対象者へ直接のヒアリングとアンケートの実施、そして座談会を開催しました。
定年退職後に再雇用された9名の方にヒアリングしました。
再雇用者の方々が勤められている状況、現状への不満や、過去の自分を振り返ってといったポイントを中心に、“人生の就業曲線”を描いて貰いながらお話をお聞きしました。
“人生の就業曲線”では、就業期間にあった出来事と、その時に充実していたのか、落ち込んでいたかを輝き度として、+と-の軸で表現をしていただきました。
全員が、定年後に輝き度がマイナスに振れていました。
事前に準備をしていても、現実のギャップが大きい事が分かります。自分の経験を活せない仕事、会社からの期待が無い、給与が大きく減少したなどの事実を知ることが出来ました。
再雇用の知識や現状に関する内容で2016年5月に街頭でのアンケート(10名)やFacebookを活用したアンケート(20名)を50代の会社員を中心に実施しました。
再雇用者の労働環境は厳しい状況ではないかとの仮説を持っておりましたが、特に給与面での厳しさと、その情報を知らされるのが定年直前だということが分かりました。
・再雇用者は元気がない(30%)
・再雇用時の給与は50%を超えるダウン(50%)
・再雇用に関する説明会に参加されている(92%)が
・説明会の時期が定年直前で準備が出来ない(77%)
・外部でのセミナーがあれば参加したい(89%)
・2016年9月16日再雇用者の3名の方
・2016年10月4日に人事部門の3名の方
・2016年10月10日に現役社員の方4名と再雇用者の方1名
最初に我々の取組を説明し、その後フリーディスカッション形式で「生涯現役に向けて会社や個人がどのようにあるべきなのか?」をテーマに自由に意見を交換し合いました。
企業ごとに考え方が異なり、参加者全員に多くの気づきがありました給与や待遇などが議論の中心になると想定をしていましたが、仕事内容や会社の対応の方がとても厳しい企業もありました。
社内で居場所がない、会社のイベントにも呼ばれない、新入社員からは不思議なおじさんと見られているなどのケースもお聞きしました。
活動を通じて情報が不足している現状が分かってきました。結果として、定年後の生活への不満や不安が増加しています。外部で情報を得られるセミナーがあって経験談などを交えた情報交換が出来れば、早い段階から準備が出来る。
このようなニーズに応えられるように現在「働き方セミナー」の開催準備を進めています。
また、企業に向けても年齢問わず活躍の場が得られるための取組みが必要だと考え、こちらも平行して準備を進めています。
企業内での社会貢献事業の立ち上げ支援を進めていきます。企業内の働き方として、本業だけではなく社会貢献活動を業務として認め、社会課題の事業化提案が出来る仕組みを作ります。
更に藤沢市と連携し、地域で予算化できない課題を共同事業として立ち上げる事で、自治体への貢献も可能になります。
地域自治への経済的な貢献で捻出できた予算を給付型奨学金、生活弱者支援に振り向けられるような政策提言などを最終的には検討しています。
3つあります。
1つ目は、すばらしい仲間に出会えたということです。
合宿や毎回の講義を通じて、本音で話せる関係が出来ました。
会社の関係では話が出来ないような事や笑われてしまうような事も同期のメンバーは真剣に聞いてくれます。特に一緒にチームメンバーの2人とは、40回を超える打合せを通じて、チーム活動以外でも個人的な事などお互いに話し、アドバイスをし合っています。
2つ目は毎回の講義を通じて社会の問題を真剣に考えられるようになったということです。
今までは社会問題というのは別世界の出来事のように捉えていましたが、実際に自分自身の問題であり、解決のためには、自からが動く必要があるのだと痛感することが出来ました。
3つ目は「社会の現状」が「過去の自分」と同じだったと気がつけたことです。それまでは別物と考えていたのですが、自分の振り返りを繰り返し行い、「社会の現状」を考え、更に掘り下げたときに気がつきました。
「社会の現状」を変えるためには自分が変わることが最初に必要な事であると痛感させられました。
自分の改革を日々考えて活動を続けています。
一新塾は第40期が、2017年5月に開講します。
今、時代が求めるのは、「根っこでつながる力」。
志を軸に、仲間と真の協働を果たすことができるか。
「社会起業」「市民活動」「政策提言」で未来創造に挑みます。
ぜひ、一新塾体験セミナー&説明会へ!
【主な内容】
●なぜ一新塾で学ぶと人生と社会が変わるのか?
●激動の時代との向き合い方~30人の講師陣の志を生きる挑戦
●ゼロベースでビジョンを描くには?
●仲間と協働し、現場主義を生きる方法
●20世紀リーダーと21世紀リーダーの違い
●「根っこ(志)」と「幹」をつなげる
問題解決フレームワーク『6つの箱』とは?
●「社会起業」「政策提言」「市民活動(NPO)」で
社会を変える方法論
●「志を生きる人生」の支援と
「社会を変えるプロジェクト」の支援
●志のコミュニティから生まれたOBOGのプロジェクト紹介!
●質問タイム
講師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)プロフィール
1997年一新塾マネジャーへ。大前研一氏の下で薫陶を受ける。2002年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長就任。20年で4600名の塾生の“志を生きる挑戦”に立ち会い、人生の転機での相談役。また、これまでに1000に迫る市民からの社会変革プロジェクトをインキュベート。
「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」立ち上げの独自の方法論を体系化。年間100の講座と700以上の個別コンサルティングを行う。リスクを最小限に、最短距離で志を生きる人生に転換してゆく実践プログラムを『志を生きる方程式』として確立。市民起点の新しい国づくり、地域づくりの支援に全国を日々奔走。体験セミナーは全国で千回開催、1万人が受講。激動の時代との向き合い方、人生の根っこの掘り下げ方、志を生きる一歩を後押しさせていただいている。
会場:一新塾セミナールーム
(住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
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【大阪地域科 体験セミナー&説明会】(2回)
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3月25日(土)13:00~15:45
4月29日(土)13:00~15:45
会場:難波市民学習センター
(住所)大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
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【名古屋地域科 体験セミナー&説明会】(2回)
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3月26日(日)13:00~15:45
4月30日(日)13:00~15:45
会場:ウィルあいち(愛知県女性総合センター)
(住所)愛知県名古屋市東区上堅杉町1番地
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【仙台地域科 体験セミナー&説明会】(2回)
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4月2日(日)13:00~15:45
5月3日(水祝)13:00~15:45
会場:仙台市民会館
(住所)仙台市青葉区桜ケ岡公園4番1号
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【通信科 電話での個別説明 】
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ご多忙な方、上記地域以外の方を対象にしています。
随時、お電話での個別説明を10~15分程度させていただきます。
(東京・大阪・名古屋・仙台での説明会へのご参加もできます。)
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【一新塾のプログラム】
東京本科:
http://www.isshinjuku.com/curriculum/tokyo.html
大阪地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
名古屋地域科 : http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
仙台地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
通信科:
http://www.isshinjuku.com/curriculum/content.html
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