<東京・大阪・名古屋・仙台・通信>
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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!
 【 630号 】 発行日:2016年8月23日
   http://www.isshinjuku.com/
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■ 一新塾卒塾生による活動レポート

『 守るために伝える 』
一新塾第12・22期「名古屋」地域科 宮田久司

■「一新塾体験セミナー&説明会」参加者募集!11月開講

●東 京:8月24日(水)19:30~21:45
     8月27日(土)15:00~17:45
     8月31日(水)19:30~21:30
     9月7日(水)19:30~21:45
     9月10日(土)15:00~17:45
     9月14日(水)19:30~21:45

●大 阪:9月 3日(土)13:00~15:45
     10月1日(土)13:00~15:45

●名古屋:9月 4日(日)13:00~15:45
     10月2日(日)13:00~15:45

●仙 台:9月11日(日)13:00~15:45
     10月10日(月祝)13:00~15:45

●通 信:随時、お電話で個別説明させていただきます。

一新塾体験セミナー申し込み
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
一新塾卒塾生
 宮田久司さんは、名古屋地域科の卒塾生で12・22期で学ばれました。
大学を中退をされましたがその後
⇒ 広域観光推進団体
⇒ 自治体で地域づくりと観光促進・国際観光交流
⇒ 東日本大震災復興ボランティア
⇒ 中国で岐阜県の誘客宣伝
⇒ 和菓子作り
⇒日本のお酒や食文化を守り伝える
International Sake Federation を設立。
果敢な行動力でチャレンジを繰り返してきました。振り返ってみると宮田さんがずっと求めていた一本の軸が浮き上がってきます。

宮田さんの志を生きる人生をご紹介させていただきます。

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『守るために伝える』
一新塾第12・22期「名古屋」地域科 宮田久司

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●清流と志野

 私の郷土に二つの誇れるものがあります。
一つは父の故郷、木曽川の支流にある付知峡の清流です。シベリアに抑留された過去を持つ祖父は、伊勢神宮の御神木の生育地でもあるこの地で木こりを生業としていました。

 もう一つ、私の育ちの故郷は、安土・桃山時代に一躍生産地として名を馳せた志野焼や織部焼、黄瀬戸、瀬戸黒といった桃山陶と言われる焼き物の産地でもあります。

●社会への疑問と関心

 小学生の頃、この美しい風景を持つ付知峡の川岸を、一部コンクリートで固める工事が行われました。必要性のないと思える工事、わざわざお金と手間をかけて自然の美しさを損ねる工事に、とても残念な気持ちにでした。思えば、社会への関心はその頃から芽生えたのかもしれません。

 昭和57年生まれの私は、小学生の頃にバブルが崩壊、成長するに従い社会の仕組みや慣習と、人本来の生活の質との方向性のギャップを、多感な時期に純粋な感性で受け取っていた気がします。

 一方で、批判ではなく創造によってのみ、そのような疑問に対しても意味を持つということを、成長過程で価値観として身につけていたことは財産です。

●地域振興の現場へ

 その後、大学の経済学部に進学しましたが、創造的な(妄想癖のある?)私は、90分の講義を聞くと実践したくなるアイデアがノート一杯に埋め尽くされてしまいます。しかし、実践の場は大学内では中々見つけられません。何か同質的な雰囲気も受け入れ難いものがありました。

 そんな時に、大前研一氏の『新・資本論』の巻末で一新塾の案内を目にし、入塾。当時、名古屋の塾生等で自主的な勉強会が開催されており、大人が真剣に議論し、構想の整理や、各位の取り組みの紹介、ブラッシュアップなど、熱意を持って集まっている様子に、「こういった環境を求めていた」と感じました。

 私自身も様々な現場に触れさせていただき、大学を中退、愛知県と岐阜県にまたがるエリアで広域観光を推進する団体に出入りさせていただき、そこで職を得ることができました。

 その後も岐阜県内の自治体で「地域づくりと観光促進」や「国際観光交流」といったテーマを担当させていただき、集中的に仕事する機会に恵まれました。

●自らが良いと思えるに足るものを

 しかしながら、向き合うほどに既存の事業との間にジレンマを感じたのもこの時期でした。単発的イベント、パンフレットやノベルティの配布、誘客のための宣伝や企画、こういったものにどれだけの意義と価値があるか?

 自分自身がそれらの取り組みに意義があると感じ、消費者として魅力的に感じるかと問いかけた時に、必ずしもそうではないと思いました。

 私は仕事を辞め、縁あって中国で岐阜県の誘客宣伝や投資家とアンテナショップ開設に向けた調査など行いましたが、手応えの実感がなく行き詰っていたところ、偶然、中国のあるカフェで隣りに座ったフランス人と親しくなり話をしていると、彼のPCからなんと「志野」の画像データが一杯。「素晴らしい」と話すのです。

 その時私は思いました。「自らが本当に良いと思えるものを共感できる人々とシェアしていくことの方が良いのではないか?また、こういった背景ある『モノ』やモノを通じた『経験』を提供し、関心や理解を深めていただいてから、個別で具体的な関心・理解に基づき意味ある訪問(旅行経験)をしていただいた方が良いのではないか?」。

 私は、アプローチの転換を決めました。

●日本酒との出会い

 日本酒との出会いは、広域観光推進団体に勤めていた頃に、某大学の相撲部と地域の酒蔵をつなげ、企画をコーディネートしたことに遡ります。

一新塾卒塾生 時が経ち、あるとき先の蔵から海外でのプロモーションについて相談が持ちかけられました。丁度、ルクセンブルクの友人から日本酒や商品を紹介したいという話を聞いている時でもありました。

 また、日本酒は、個人的に楽しい(美味しい)ばかりではなく、知れば知るほど、日本の魅力をモノやモノを通じた経験として伝えたいと考える時、日本の歴史、風土、農業や林業、環境、食文化(製造あるいは経験として)、生産者のクラフツマンシップ、さらにそれらを取り巻く経済、そして、国際的な共通課題や解決手段の共有、交流など、私自身が関心を持つ分野を網羅する、魅力ある象徴的な産品であり、触媒でもあると思い、日本酒に強い意味を感じました。

●International Sake Federation 設立

 欧州ではすでに多く出回ってる日本酒ですが、品質を判断する基準がなく、漢字のラベルが貼られた韓国産の醸造酒も日本酒と勘違いされてしまうなどの現状があります。また、製法や原材料などを含め、日本酒のクオリティを構成する要素は多様で、日本人でもわかりづらいという側面もあります。

 私たちは、単にボトルのデザインや味覚の印象だけに限るのではなく、「品質と伝統」を支える多様な背景を整理し、世界の人々に対し信頼に足る情報の提供と保証を行い、楽しみにつながる理解を助けると同時に、生産者に対しフィードバックを行う機関として、相談を持ちかけて頂いた蔵元や、先のルクセンブルク人らと意気投合し、ISF(International Sake Federation)を設立しました。

 日本酒は元来、郷土に根ざした地域固有性の高い産品であり、用いられる原材料や道具類は農業や林業、そして職人のクラフツマンシップによって支えられています。
また信仰や文化に根付いており、土地の食文化との深い関連性もあります。

 しかし、郷土の固有な資産としての日本酒と、土地の固有性の違いを楽しむ文化は、行政的に租税の道具としての位置付けが色濃く残っていた今日までは、十分に大切にされてきませんでした。
一方で、欧州では、地域によっては100年以上も前から地域の環境や自然の恵み(テロワール)に基づきワインや食品の固有性やそれを楽しむ文化を守り、社会的に価値づけをし、消費者に対する価値や価格に反映させる社会的環境が生育されています。

 日本のお酒や食文化についても、欧州と同様に、守り伝えるに足る価値があり、同時にそれを社会的に価値付けしていく気運や環境が必要であると感じ、ISFはその推進役を担うべく国内においては地域の蔵元や大学、小売酒販組合などの関係者らと啓発やブラッシュアップのための企画を、国外においては欧州でテイスティングイベントやセミナーなどの開催を行っています。

 まだ細々とではありますが、多様な背景に基づく日本酒の「クオリティ」に対する理解を深め、適正な品質のものを適正な価格で楽しんでいただくために、実績を積み重ねていきたいと考えています。

●つくり手としての「人」を伝える

 一方、私は現在個人事業主として、百貨店スーパーや酒販店において郷土に根ざした産品の催事販売や委託販売を始めています。(近く直販も開始予定です)

 各地の良いと思える物を見た場合に、そこには良いものを作ろうと考え、作る「人」の存在が大きな意味を持っていることに気づかされます。手を抜いたり、効率だけを考えた手法を採用することもできる中、そこで物事を判断し、良いものを作ろうと舵を切る「つくり手」の存在によって、郷土性に根付いた良品は支えられています。

 人に完璧は無いと思いますが、その判断や思い、志がより良いもの、文化や経済を生み出していく持続的な原動力になってくると考えます。

 かつて、中国での取り組みから撤退した後、和菓子作りをやった時期もありましたが、私は「つくり手」として不向きであることも解りました。また震災復興の際は「おのくん」のプロデュースに携わらせて頂くことができ、「伝え手」やプロデューサーとしての自身の強みに気づかされました。

 私は、より良いものを作ろうと志すつくり手と、それを理解・共感し購買する消費者とがつながり、不必要だと思えるもの(例えば効果が定かで無い上に美しい自然風景を損ねる護岸工事)ではなく、豊かで美しいと思える自然を背景に、価値あるものづくりを担う一人一人のつくり手が活きることで守られ、多くの人に価値と意味を持った経済として循環する、そんな輪の創造に貢献したいと考え、現在の取り組みに臨んでいます。

※ International Sake Federation(国際日本酒普及連盟)
http://kyuetsu.com/isf/

一新塾卒塾生

 

 【 参加者募集!】 東京・大阪・名古屋・仙台・通信
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   「一新塾体験セミナー&説明会」 
   ~“根っこ力”が社会を変える!~
  一新塾第39期 2016年11月開講

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 一新塾第39期は2016年11月6日に開講。
各地で「一新塾体験セミナー&説明会」の開催中です。
ぜひとも、ご参加いただければ嬉しいです!

【主な内容】
◎なぜ一新塾で学ぶと人生と社会が変わるのか?
◎激動の時代との向き合い方~30人の講師陣の志を生きる挑戦
◎ゼロベースでビジョンを描くには?
◎仲間と協働し、現場主義を生きる方法
◎20世紀リーダーと21世紀リーダーの違い
◎「根っこ(志)」と「幹」をつなげる
  問題解決フレームワーク『6つの箱』とは?
◎「社会起業」「政策提言」「市民活動(NPO)」で
  社会を変える方法論
◎「志を生きる人生」の支援と
 「社会を変えるプロジェクト」の支援
◎志のコミュニティから生まれたOBOGのプロジェクト紹介!
◎質問タイム

講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
テーマ:「“根っこ力”が社会を変える!」
参加費:無料
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【東京本科 体験セミナー&説明会】
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日時:8月24日(水)19:30~21:45
   8月27日(土)15:00~17:45
   8月31日(水)19:30~21:30
   9月7日(水)19:30~21:45
   9月10日(土)15:00~17:45
   9月14日(水)19:30~21:45

 会場:一新塾セミナールーム
(住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
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【大阪地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月3日(土)13:00~15:45
   10月1日(土)13:00~15:45

 会場:「難波市民学習センター」
(住所)大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
一新塾体験セミナー申し込み
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【名古屋地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月4日(日)13:00~15:45
   10月2日(日)13:00~15:45

 会場:「愛知県産業労働センター ウインクあいち」
(住所)愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
一新塾体験セミナー申し込み

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【仙台地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月11日(日)13:00~15:45
   10月10日(月祝)13:00~15:45

 会場:「仙台市民会館」
(住所)仙台市青葉区桜ケ岡公園4番1号
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■ 通信科 電話での個別説明
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上記地域以外の方を対象に通信科をご用意しています。
随時、お電話での個別説明を10~15分程度させていただきます。
(東京・大阪・名古屋・仙台での説明会へのご参加も大歓迎です)
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一新塾(社会起業・政策提言・市民プロジェクト 3コース)

【体験セミナー&説明会 東京・大阪・名古屋・仙台・通信】
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【一新塾のプログラム】
東京本科:
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大阪地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
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仙台地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
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