<東京・大阪・名古屋・仙台・通信>
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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!
 【 628号 】 発行日:2016年8月16日
   http://www.isshinjuku.com/
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■ 一新塾卒塾生による活動レポート

『すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ~自然派日本酒「幸SACHI」~』
一新塾第30・32・34期 東京本科 白根邦子

■「一新塾体験セミナー&説明会」参加者募集!11月開講

●東 京:8月24日(水)19:30~21:45
     8月27日(土)15:00~17:45
     8月31日(水)19:30~21:30
     9月7日(水)19:30~21:45
     9月10日(土)15:00~17:45
     9月14日(水)19:30~21:45

●大 阪:9月 3日(土)13:00~15:45
     10月1日(土)13:00~15:45

●名古屋:9月 4日(日)13:00~15:45
     10月2日(日)13:00~15:45

●仙 台:9月11日(日)13:00~15:45
     10月10日(月祝)13:00~15:45

●通 信:随時、お電話で個別説明させていただきます。

一新塾体験セミナー申し込み
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。

一新塾卒塾生 今回は一新塾OGの白根邦子さんに、志を生きるチャレンジの報告をいただきます。

白根さんは、障がい児者福祉施設にてソーシャルワーカーとして働きながら、一新塾で学ばれ、「すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ」というビジョンを掲げプロジェクト活動に奮闘されました。そして、2013年には、一般社団法人happy choice(ハッピーチョイス)を設立し、障がい者福祉施設製品の企画流通販売を行っています。

今回は、白根さんが、障がい者施設と酒造と共働でつくりあげた無農薬自然派日本酒「幸SACHI」の物語です。

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『すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ』~自然派日本酒「幸SACHI」~
一新塾第30・32・34期 東京本科 白根邦子

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 一般社団法人ハッピーチョイス代表の白根邦子と申します。
 現在、「すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ」というビジョンを掲げ、施設で障害者が作る製品を社会へ普及させるべく、2013年に法人を設立し東京都世田谷区で活動をしています。

●施設に通っている障害者は「できない」障害者なのか?

 法人を立ち上げる前、障害が重く、企業では働くことが難しい方々の作業、そして生活面、医療面のケアを行うサポートする立場として障害者施設で勤務していました。そこで出会ったある利用者さん(施設に通っている障害者)の母親が言いました。

「障害者の中でも、企業で働ける人は『できる障害者』、施設にいる人は『できない障害者』と思われていますよね。うちの子はできない障害者でしょうか?」

 自分の子どもが外で働けないことを嘆き、施設に通うことは生産性のない「できない障害者」と社会から見られてしまうと思っていたのです。

 「決してそんなことはない!」そう強く母親に言いました。なぜなら過去、私は彼らの存在に救われたことがあるからです。

●生きづらい社会

 現代は、生産性、効率性重視の社会です。その中で障害を持ち施設へ通う人は社会の中で生産性がなく、「かわいそうな人、守らなくてはいけない人、
できない人…」と思われています。

 それは障害者ではなく、社会のレールから外れてしまった人たちにとっても生きづらい社会となっています。

●引きこもりの私を外に出してくれたのは、障害を持っている人たちでした。

 高校3年生の時、私は真面目に勉学に励むことに疲れ、不登校、引きこもりになってしまった過去があります。大学受験を控え「学校に行かなければ」と思えば思うほど家から出られなくなりました。

 そんな私を見かねた母は私を外へ出すため障害者施設のボランティアを薦めました。そこは重度の障害者施設でした。そして私はその施設でボランティアをやることになりました。

 その施設の障害者は重度でほぼ自分では何もできません。食事、着替え、入浴、排せつほとんど介助が必要です。

 私は「ここにいる障害者の存在価値は?社会での役割は?」私は疑問に思いました。しかし、障害を持っている人たちが「引きこもり」の私を外に出してくれたということに気が付き、ハッとしました。障害を持っている人に何かをやってあげようと思っていたのに逆に私が「救われて」いたのです。

 不登校になり、社会のレールを外れて絶望の淵にいた私を救ってくれた人たちを、心の底から「社会での役割」を持っている人たちだと思ったのです。そして私は、障害者福祉を学び施設で働き始めました。

●モヤモヤしながら一新塾へ

 社会で障害者がもっと活躍することができたら…明確な方法がわからずモヤモヤした気持ちで一新塾へ入塾しました。

 漠然とやりたいこと、解決したい社会の課題を話すと、それに賛同して「一緒にやろう!」と言ってくれた4人のメンバーとの出会いがありました。そしてこのメンバーと共に、自分が本当にやりたいこと、やるべきこと、自分しかできないことを、掘り下げ志を確信していきました。

 そして、2013年一新塾卒塾と共にメンバーと「一般社団法人happy choice(ハッピーチョイス)」を設立しました。

●障害特性を生かした農業

 現在、障害者施設では農業(米・野菜)を行っている施設はたくさんあります。
なぜ農業か?農業は自然と触れ合い障害者が無理なくその能力に応じて働くことができ充実感やメンタル面においても優れています。

 しかし、施設は良い物を丁寧に作ったはいいが、販路がないという悩みを抱えています。 もし、できた良い物全ての販路がきちんと決まっているのならば、安心して農業を行い、一緒に働く職員は一緒に働く障害者と向き合う時間を多く確保でき、生産者である障害者はより力を発揮してより良い物つくりができるのです。

●「米や野菜がもっと売れればいいのに」この一言から始まる

 ある施設で働いている障害者のAさんが言いました。
「僕たちの作っている米や野菜がもっと売れればいいのにな~」

 彼は、この施設へ来る前は、一般企業の工場で働いていました。
動作が遅い彼は「遅い、できない、使えない」と言われながら働いていました。間もなく工場をクビになり、この施設へ来て農業の仕事を行っています。
工場で「できない」と言われていた彼は、暑い時も寒い時も畑に出て土を耕します。そのため良い土には作物がたくさん実ります。
今は「できる」農業生産者です。

 彼の言うとおり、私は、彼らが作っている良い物をもっと多くの人に手に取ってほしいと思っています。それは「障害を持った人が作った」という同情混じりの気持ちで買うのではなく「良いもの」だから買ってほしいと思っているのです。
しかし、それが良いものとはなかなか知られずじまいなのが残念で仕方ありません。だから、「誰が見ても本当に良いと思ってもらえるもの」を作りたい。そう思いました。

 その彼の一言から、ハッピーチョイスの日本酒造りへの挑戦は始まりました。

●無農薬酒米で、最高の日本酒を造る

 障害者就労移行施設NPO法人ジョブファーム代表の高橋さんは、私の話に真剣に耳を傾けてくれました。彼は「施設でつくる良い無農薬米で、良い日本酒が造れる。
上質の酒米を作り上質の日本酒を一緒につくりましょう」と言ってくれたのです。

 日本酒の材料となる酒米は、上質な酒ができる「五百万石」と呼ばれる品種を栽培します。千葉県で、それも無農薬で五百万石酒米の品種を作ることは実はかなり難しいのではないかと思っていました。というのも、五百万石は本来「北陸地方」にできる品種です。しかしジョブファームの人たちは、無農薬で五百万石酒米を作り「最高の生産者を目指したい」と挑戦してくれました。

●農業では「障害」ではなく「素晴らしい能力」

 2015年4月、種モミは農薬を使わずお湯で殺菌します。田植えをする前の土作り。土を丁寧に何度も耕します。7、8月の暑い時期は雑草との戦いです。無農薬のため夏は雑草が次から次へと出てきます。障害を持っている人の中には同じことを飽きずにずっと行う特性を持っている人がいます。その特性を生かし、根気強く雑草を一本一本抜いていきます。他では真似できない不可能な栽培方法を可能にしていきます。社会で「障害」と思われることが、農業では「障害」ではなく「素晴らしい能力」となるのです。

 そして8月下旬、いよいよ稲刈り。収穫量900kg目標でしたが、なんと1100kg収穫できました。千葉県で唯一無農薬五百万石です。そして米の良し悪しを決める等級検査では最高の「特等」だったのです!

●「幸SACHI」と名付ける

 その酒米で日本酒を造ってくれる酒造を探して探してやっと巡り合った千葉県大原にある木戸泉酒造。「うまい日本酒を造りましょう」と団結し、最高の無農薬酒米で造る日本酒を造りあげました。

 できあがった日本酒は、飲んだ全ての人が幸せになれるよう「幸SACHI」と名付けました。ラベルの素材は、東京都世田谷区で藍染を本格的に行っている障害者施設「藍工房」の藍染を使います。日本酒ラベルから日本伝統文化を発信していきます。

 「障害を持っていても最高の生産者となり、活躍できる社会」が実現できることを証明すべく、720ml 2000本の自然派日本酒「幸SACHI」を多くの人が手に取ってくれることを望みます。

 そのことにより施設で働く障害者が活躍する社会へなっていきます。

●世界に認められる生産者へ

 障害者製品が良い物だと認められるには、日本での評価はもとより、海外で評価を得ることにより、日本での価値が一層高まり、多くの消費者はその認められた障害者製品を手に取ることになります。

 施設には、障害者が働く喜び、能力が発揮できる環境作りをして良い米作りに専念してもらいます。 そして、酒造と共に世界に通用する美味しい日本酒を造り、販売
していきます。

 障害者が良い物つくりを行う生産者として世界に認められる。
「できない」と言われていた障害者の人たちが「できる」人へ認められることになります。

このような思いでハッピーチョイスは、障害者施設の生産者と酒造とともに世界に通用する上質な日本酒造りを目指していきます。

★現在、自然派日本酒「幸SACHI」はインターネットで販売しています。ハレの日の特別な日に、大切な人への贈り物に、普段日本酒を飲まない方でも、フルーティーで飲みやすいです。

幸SACHIを飲むごとに生産者の姿が浮かんできます。
幸SACHIを飲むごとに社会の中の「障害を持っている人」のことを考えます。
幸SACHIを飲むごとに「障害者=生産者」と気がつきます。
幸SACHIを飲むごとに多様な人々を受け入れて「共生社会」の実現を実感します。
幸SACHIを飲むごとに皆が「生きやすい社会」をつくります。
幸SACHIを飲むごとに皆がハッピーになるのです!

■一般社団法人happy choice(HP)
http://happy-choice.org/

一新塾卒塾生の活動

 

 【 参加者募集!】 東京・大阪・名古屋・仙台・通信
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   「一新塾体験セミナー&説明会」 
   ~“根っこ力”が社会を変える!~
  一新塾第39期 2016年11月開講

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 一新塾第39期は2016年11月6日に開講予定です。
「一新塾体験セミナー&説明会」の予約をスタート致しました。
ぜひとも、ご参加いただければ嬉しいです!

【主な内容】
◎なぜ一新塾で学ぶと人生と社会が変わるのか?
◎激動の時代との向き合い方~30人の講師陣の志を生きる挑戦
◎ゼロベースでビジョンを描くには?
◎仲間と協働し、現場主義を生きる方法
◎20世紀リーダーと21世紀リーダーの違い
◎「根っこ(志)」と「幹」をつなげる
  問題解決フレームワーク『6つの箱』とは?
◎「社会起業」「政策提言」「市民活動(NPO)」で
  社会を変える方法論
◎「志を生きる人生」の支援と
 「社会を変えるプロジェクト」の支援
◎志のコミュニティから生まれたOBOGのプロジェクト紹介!
◎質問タイム

講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
テーマ:「“根っこ力”が社会を変える!」
参加費:無料
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【東京本科 体験セミナー&説明会】
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日時:8月24日(水)19:30~21:45
   8月27日(土)15:00~17:45
   8月31日(水)19:30~21:30
   9月7日(水)19:30~21:45
   9月10日(土)15:00~17:45
   9月14日(水)19:30~21:45

 会場:一新塾セミナールーム
(住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
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【大阪地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月3日(土)13:00~15:45
   10月1日(土)13:00~15:45

 会場:「難波市民学習センター」
(住所)大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
一新塾体験セミナー申し込み
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【名古屋地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月4日(日)13:00~15:45
   10月2日(日)13:00~15:45

 会場:「愛知県産業労働センター ウインクあいち」
(住所)愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
一新塾体験セミナー申し込み

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【仙台地域科 体験セミナー&説明会】
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 日時:9月11日(日)13:00~15:45
   10月10日(月祝)13:00~15:45

 会場:「仙台市民会館」
(住所)仙台市青葉区桜ケ岡公園4番1号
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■ 通信科 電話での個別説明
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上記地域以外の方を対象に通信科をご用意しています。
随時、お電話での個別説明を10~15分程度させていただきます。
(東京・大阪・名古屋・仙台での説明会へのご参加も大歓迎です)
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一新塾(社会起業・政策提言・市民プロジェクト 3コース)

【体験セミナー&説明会 東京・大阪・名古屋・仙台・通信】
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【一新塾のプログラム】
東京本科:
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大阪地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
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