■ 一新塾卒塾生による活動レポート
一新塾第32期 東京本科 船橋市議会議員 石川亮
■一新塾 第38期2016年5月29日開講
東京は、5月29日、大阪・名古屋・仙台は6月に各地で開講。
資料請求はこちらです。
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b1_siryo.html
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、2014年5月に一新塾第32期を卒塾された石川亮さんの志を生きる挑戦をお届けさせていただきます。
石川さんは、大学卒業後、国際協力の世界に飛び込まれ、ケニア、タンザニア、フィリピン、スーダン、南スーダンなどの国々で、現地の方のために力を尽くされてきました。
「自分が一生をかけてでも“ このために働きたい”と思えるものは何なのかと自問自答した時に見えたものが、思い出溢れる故郷だった。」
一新塾第32期では、仲間と根っこを掘り下げる中で、生まれ育った千葉県船橋市に飛び込んでの行動に挑まれました。そして、2015年4月より、船橋市議会議員として、日々、奮闘されています。
塾生活動レポート
私の目指す社会ビジョンは、一人ひとりの日本人(市民)が、自分のこと、周りの人のこと、地域のこと、国のこと、ひいては世界のことについて「自分に何ができるのか」を主体的に考え、積極的に行動をしていく社会です。
「現在、船橋市の待機児童数は全国ワースト2位ですが、これからは、市民は役所に要望を言うだけでなく、自分たちで主体的に動いて問題解決するのです。
また、高齢者も支える側に回って、それが生きがいとなります。それによって、子どもを預けられず、ストレスを抱えている親の負担が軽減される、支え合いのまちにしたいと思います。」
私は、大学を卒業して約10年間、ケニア、フィリピン、イギリス、南スーダンなどで国際協力の仕事をしてきました。
第一歩は、青年海外協力隊の村落開発普及員としてのケニアでの村おこし事業でした。
ケニアの光景には、幼少時代に見た団地の風景が重なりました。その後、留学や在外大使館勤務など、外国に長くいればいるほど深まったのは、日本や故郷の船橋市への愛着と同時に問題意識でした。
外から見た現在の日本人は、主体性を失い、他人に依存し、文句ばかり言う「口だけ人間」のようでした。
自分たちの暮らしを豊かにするのは政治の責任、自分たちの身の回りの世話(保育や介護から道路の補修まで)をするのは地方自治体(行政)の責任、子どものしつけまで全てするのは学校の責任・・・。
それらがうまくいかないと文句ばかり言い、自分たちで動こうとはしない。
私の身近なところではこのような例がありました。外国から久しぶりに戻った故郷では、地域の人と人とのつながりがかなり薄れていました。
独居の高齢者の方に話を伺うと、
「隣に誰が住んでいるかも知らない。でも、自分で何でもできるし、近所付き合いは面倒だから知る必要も無い」と。
しかし、自分からは何のアクションも起こしていないのに、近所の人はすれ違っても挨拶もしないと不満を言ったりしていたのです。
こうした原因の一つに、地域の関係性が薄れて、一人ひとりが孤立してしまったことがあると考えます。
一人ひとりが手を合わせて地域で問題を解決する機会がなくなり、代わりに行政にばかり依存してしまう風土が蔓延してしまったのではないでしょうか。
今でこそ、このように書いていますが、当時の私も、当事者にならずにただ外から見て現状を憂いているだけで、自分で動こうとせずに文句ばかりを言う、ただの「口だけ人間」でした。
「そうであってはならない。自ら主体的に動いて、この現状を変えていかなければならない」と考えたときに決心をしたのが、幼少の頃はただ目立ちたいという思いだけで漠然と憧れていた「政治家」という仕事に就くことでした。
一新塾では、まずは自分の生まれ育った地域で人と人との関係性を再構築したい。その上で、地域の問題を地域で解決していけるような風土を育んでいきたいという思いから、「生き生き&仲良し芝山団地プロジェクト」を立ち上げ、芝山団地の独居老人の皆さんを中心に、みんなが出会えて、共通の趣味や関心からつながろうという場やきっかけ作りを始めました。
この活動を通して学んだことは、「人と人とのつながり」の重要性でした。
私がどんな立派なことを言ったとしても、どんな魅力的なイベントを企画したとしても、人はなかなか動きませんでした。しかし、私と顔見知りになったり、友達になったりすると動いてくれるのです。
人が何か行動を起こせるとき、大抵の場合、
それは、「あの人に誘われたから」、「あの人がいるから」、「あの人にはお世話になっているから」・・・。
そのような「人と人とのつながり」という要因があるときだったのです。
この事実に気づいたときに、私は、職業として、しっかりと責任をもって、地域での「人と人とのつながり」を作り出し、自分も含めて、地域の人々が主体的な市民として成長していける社会を作っていきたいと考えるようになりました。
そのように考えたときに職業として強く意識するようになったのが、国会議員や県議会議員ではなく、市民の皆さんに最も近い市議会議員でした。
一新塾では、それぞれの描く社会ビジョンの実現に向けた熱い思いを持っている政治家の実体験を聞くことができましたし、実現するための手段は違えど、それぞれの理想のために日々奮闘する同期の仲間を得ることができました。
そんな一新塾の仲間に背中を押してもらって、私は船橋市議会議員選挙に挑戦する最終的な判断をすることができましたし、半年にわたる地域での活動に全力を尽くすことができました。
ともすれば、「御用聞きに徹する」ことで、ますます受動的な市民を増やしてしまうかもしれない地方議員ですが、
私は、ファシリテーターとしての専門性を活かして、タウンミーティングや議会報告会などの機会を、議員から報告を受けるだけの場とするのではなく、参加した市民が地域社会のことを主体的に考えて積極的に行動することを促すワークショップにしていきたいと考えています。
そして、陳情などを受ける際にも、市民からの要望やニーズを聞くだけではなく、「どうすれば解決できるのか?自分たちにできることは何か?」ということを問いかけて、実際に行動するための背中を押していくという議員スタイルを確立していきたいと考えています。
この信念のもと、私は定期的に「りょうcafe」と銘打ったタウンミーティングを実践しています。
ここでは、市政や議会に関する具体的なテーマを取り上げて、役所の職員や有識者・実務者を招いて話を伺うのみならず、その後には、参加者同士でそのテーマについて話し合い、議会や行政への提案のみならず、自分たちに何ができるのかまで考えてもらうようにしています。
人は、誰か(何か)のために行動して、その結果、誰か(何か)に必要とされるときに最高の満足感(自己肯定感)を得られる動物ではないでしょうか。
それは、自分のことのみならず、周りの人のこと、地域のこと、国のこと、世界のことを主体的に考え、積極的に行動をしていくことによって実現されるものだと思います。そのような主体的な市民の総体が日本という国であり、そのような国民が増えることにより日本は活気のある国になるのだと考えます。
私は、国民に最も近い立場にいる地方議員(船橋市議会議員)として、まずは私の故郷である船橋市の皆さんと一緒に主体的市民へと成長していきたいと考えています。
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