■ 塾生活動レポート
一新塾第34期・第36期 東京本科 中村淑代
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、一新塾第34期・第36期生の中村淑代さんのメッセージをお届けいたします。
中村さんは、NPO法人くまもと障がい者就労支援ネットワークの代表として、障害者就労支援事業所「らぷらんどカフェ」の運営などを担われています。多忙な時間をやりくりして、熊本から飛行機で東京の一新塾教室まで熱心に通っていただいております。
「障がいがあっても活き活き働き自立できる社会」とのビジョンに確信が生まれると、事業所のみんなも信じられないくらい主体的になったそうです。「らぷらんどカフェ」では、 現在、障がい者が主体となって事業を運営し、収益をあげる仕組み作りに邁進しています
中村さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。
塾生活動レポート
現状は、「障がいがあると自信を持てず、働くこともできず、自立できない社会」。
私は、こうした社会を「障がいがあっても自信を持って活き活きと働き、自立できる社会」にしたい。
熊本市内の障がい者就労支援事業所で働くSさんは、交通事故で高次脳機能障がいになってから、自分に自信がもてず、友人もいませんでした。働いたり、遊んだりしたいが、どうしたらいいかわからないで悩んでいました。
そんなSさんが、働いて自立し、結婚して子育てしている、仕事を通じて友人ができ、休日も交流している日々が訪れることが私のビジョンです。
問題の根本原因は、障がい者、家族、社会それぞれにあります。
障がい者自身は、支援してくれる人のいうことをきいていればいいと思っていて、自分を抑えています。自信がない。
家族は、そもそも自立させようと思っていません。
一人前に扱っていません。
社会は、支援する法律が矛盾していて、自立支援の仕組みが構築しづらいのです。
わたしは、熊本に生まれ熊本で育ちました。警察官だった父の転勤に伴い、熊本県内を2年毎に転校しました。
地方では女性が子育てをしながら就労し、社会貢献をするのは文化的、制度的に難しい場所です。まして、わたしの長男は先天的な障がいをもって産まれました。
障がい児を預ける場所はなく、偏見と差別で孤軍奮闘しました。長男に合う医師や治療法、有効なリハビリを日本中で探しました。
おかげさまで、長男は、現在は、立派な自立した社会人となり、日々、頑張っています。
40歳になった時に、長男の学校の都合で東京から熊本に戻りました。すると別の友人が重い双極性障害で苦しんでいました。彼女は症状がひどく寝たきりのような生活を送り、家族や友人たちからは病気の無理解から「非常識で、なまけ者」とされていました。
長男の子育てで少しは困っている人に手を貸せるようになっていた私は、彼女に寄り添い、当事者の立場に立った自立支援が行われていない現実を目の当たりにしました。
私は長男を育てた経験から
「ダメな子はいない、その子をダメにする仕組みがあるのだ」と確信していましたので、
「仕事できないのではない、できる仕事がまだみつかっていないだけ」と思い、障害者支援事業所を立ち上げました。
友人の精神病がきっかけで、ぼちぼちと始めた福祉事業所に、Sさんが入社しました。
「障がいを理由に俺を家に閉じこめようとしている家族から自立して自由に生きたい」
Sさんは、中学生の時に交通事故に遭って高次脳機能障害になり歩行も困難と言われた中、医師や家族の期待を裏切って厳しいリハビリに耐え、歩けるようになり、二部の大学に通いながら一人暮らしをはじめました。そんな頑張り屋のSさんも、被害的で、なんでも事故や障害のせいにしてしまうタコツボに陥りがちでした。
一新塾に入塾し、「6つの箱」を回していたら、被害的で、なんでも事故や障害のせいにしているSさんは私自身の姿であると気づきました。
地方でも、女性でも、子どもを産んでも、その子に障害があっても、社会から外されず一人前の大人として社会参加を通して自己実現することはできるのに、私は、幾度かの挫折を経てあきらめていたからです。
「障がいを理由に自分の可能性を信じていない障がい者」と「地方で女で子育て中、しかも障がい児だから、なにもできないと思いこもうとしていた私」が重なりました。
彼への励ましは、私自身への励ましだと気づいたのです。
Sさんの支援を通じて、わたしは自分の可能性を信じることができるようになり、自信を取り戻しました。信じてくれているスタッフや、応援してくれる家族、プロジェクトメンバーに感謝して、前へ進む。一度や二度の挫折にめげることなく、「結果がどうあれ精いっぱい挑戦してみよう。」と決めました。
私が熊本市内で運営している
障害者就労支援事業所「らぷらんどカフェ」は
(1)就労訓練
(2)就職活動
(3)民間企業の障害者採用の支援
の3本を軸に就労支援を行う事業所として、障害者総合支援法に基づく就労継続支援A型を運営しております。
このプロジェクトでは、既成の福祉事業所の概念を超え、障害者が主体的に人生設計しそれを実現できる社会を目指します。
ポイントになるのは
a.障害者本人が自信を持ち、自分の社会の役割を理解し主体的に生きることができるようになるエンパワーメントの仕組み
b.収益事業の確立
障がい者が主体となって事業運営し、収益をあげる仕組みを作ります。この思いをいろんな人に話して、協力を求めていきます。
現在、以下の取り組みを進行中です。
・東北の障がい者就労支援施設<きらら女川>製造の
かりんとうを販売
※熊本日日新聞の記事に↓「被災地かりんとう広がれ」
・農林水産省の交付金に応募し、
採択された農福連携事業を今年度6月から開始。
地域と地元の生産者会と連携して自社製品をつくる。
・販売会社を株式会社でつくり、
広く販路開拓を行う(創業促進補助金で採択)
・課題解決のため、支援者を募る(ホーム ページ作成中)
一新塾で出会ったチームメンバーは、熊本まで事業所視察に来て、勇気づけてくれたり、ミーティングでも100パーセント認めてくれて、わたしを後押ししてくれたことで、前にすすむことができました。
到底、解決策など見つからないと思っていましたが、おかげさまでビジョンに確信をもって、チャレンジできます。
一新塾第37期、2015年11月開講
一新塾は、新しい日本を創造するネクストリーダー養成学校です。
いま、時代は何を求めているのか?
いま、自分は何を果たすべきなのか?
ここに通うだけで、多様な社会テーマが学べ
社会の中でやりたいことがみつかります。
人生を社会を変える新しい方法論があります。
激動の時代、誰もが”もやもや”を抱えています。
それを、仲間と共に”志”に転換しませんか?
【主な内容】
●なぜ一新塾で学ぶと人生と社会が変わるのか?
●社会変革の先駆者より社会を広く深く学ぶ~30人の講師陣
●ゼロベースでビジョンを描くには?
●仲間と共に現場主義を生きる方法
●20世紀リーダーと21世紀リーダーの違い
●「根っこ(志)」と「幹」をつなげる『問題解決フレームワーク6つの箱』とは?
●「社会起業」「政策提言」「市民活動(NPO)」で社会を変える方法論
●志のコミュニティから生まれた800の社会を変えるプロジェクト
●質問タイム
講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
テーマ:「“根っこ力”が社会を変える!」
参加費:無料
【体験セミナー&説明会 東京・大阪・名古屋・仙台】
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
【一新塾のプログラム】
東京本科:
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大阪地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
名古屋地域科 : http://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
仙台地域科: http://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
通信科:
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