■ 塾生活動レポート
一新塾第25期 本科 宿野部 武志
■【参加者募集】一新塾第33期(11月開講)
「一新塾体験ワークショップ&説明会」<参加予約>
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
●東 京
10月 2日(水)19:30~21:45
10月 9日(水)19:30~21:45
10月12日(土)15:00~17:45
---------------------------------------------------------------
●大 阪
10月 5日(土)13:00~15:45 【最終回】
---------------------------------------------------------------
●名古屋
10月 6日(日)13:00~15:45 【最終回】
---------------------------------------------------------------
●仙 台
10月14日(月祝)13:00~15:45 【最終回】
====================================
メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
本日は、一新塾第25期の卒塾生の宿野部武志さんのメッセージをお届けします。
宿野部さんは第25期在塾中の2010年9月に「株式会社ペイシェントフッド」を起業されました。ご自身の腎臓病・透析患者としてのご経験を根っこに日々、現場主義で奮闘されていらっしゃいます。
今年2013年4月には、“腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために”をスローガンにした「じんラボ」を誕生させました。
『志』を生きる宿野部さんの熱きメッセージ”をじっくりお読みください。
私は透析患者です。
3歳時から慢性腎炎という病気を患って以来、私の人生は病気と共にありました。体育の授業はすべて見学。薬の副作用がもとで顔が浮腫み、それがもとでいじめにも遭いました。
そして様々な治療の甲斐もなく、高校卒業時まさに大学受験のタイミングで透析導入を告げられて以来、透析歴も27年目になり現在に至っています。
透析がはじまった最初の一年間の浪人生活を経て、何とか大学に入学することができ、就職活動では苦労しましたが、幸いにして希望した企業に入社することができました。
週3回、1回4時間を要する透析をしながら会社員生活を送ることは、心身共にハードではありましたが、やりがいのある仕事と人に恵まれとても充実していました。
そのような生活の中で、自分の中に「自分の人生のミッションとはいったい何なのか?」という問いが日増しに大きくなっていき、“自分のやるべきことは、自分と同じように病気で悩み苦しんでいる人達を助けることではないのか”と思うようになったのです。
長期透析に伴う合併症の為入院・手術となったことを機に、その想いを改めて強く確信し、14年間勤めた会社を退職しました。
退職後は社会福祉士(ソーシャルワーカー)の国家資格を取得し、社会福祉協議会での相談業務・ボランティアコーディネーター等の現場経験を経て、3年前の2010年9月1日に株式会社ペイシェントフッドを起業いたしました。
会社名であるペイシェントフッドとは「患者であること」という意味です。「『患者であること』の新しいあり方を創造したい」という想いを込めてこの社名にしました。
一新塾には社会福祉協議会に勤めている時に入塾、
医師の率いるプロジェクトに参加して学ばせていただきながら、起業にあたって行う事業のブラッシュアップをして、
25期在籍中に会社を立ち上げた次第です。
起業から3年が経ちました。
かなり苦しい道のりではありましたが、昨年3月より、結婚当初からいずれ一緒に会社をやると話していた妻が勤めていた会社を退職し加わったことも大きく、改めて事業を見直しました。
そしてその結果、まず今年4月には「腎臓病・透析に関わるすべての人に幸せのために」をスローガンにしたポータルサイト「じんラボ」(http://www.jinlab.jp/)を誕生させました。
「じんラボ」では、もちろん「腎臓病」「透析」についての知識・情報を提供することはもちろんなのですが、患者・ご家族、医療従事者も含めた様々な立場の方からの体験談や想いを共有していただくこと。そして何より、「腎臓病・透析と正しく向き合い、知って、共感して、支え合って、自立する。」ということを内容に盛り込み、従来の病気に関するサイトとは一線を画し、病気であっても
自分なりに前向きに生きていって欲しいというメッセージを込めたサイトになっています。サイトのカラーも情熱を湧きあがらせるべく「赤」で統一しました。
私は腎臓病、そして透析を続けながら、腎臓病・透析になったことで落ち込み苦しみ、生きることに対して消極的になっている方がいかに多いかという現実をつぶさに見聞きしてきました。
もちろん私自身にもそういう時期はありました。
特に透析に至っては、移植をしない限り永遠に続くという大変重い十字架を背負わされたようなものですから、身体的なものに加えて精神的にも大変な負担がのしかかります。
それでも自分が今こうして透析をしながらも前向きに暮していけていることは、まず透析について正しい知識を持つことに加えて、「自分の夢・目標・生きがい」を見つけることが出来たからです。
私にとってのそれは、一新塾での自身の「根っこ」の徹底的な掘り起こしによって完全に明確になり、「腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せにしたい」という「想い」を「カタチ」にしたもの、まさに今経営しているペイシェントフッドという会社を成長させることです。
「腎臓病・透析のために生きるのではなく、夢・目標・生きがいを実現するために治療・透析を行う。」
この考え方にシフトできると人生は変えられる。
治療・透析をしながらでもQOLの向上を図れる。
「じんラボ」ではこのことを伝えていきます。
「腎臓病」「透析」に関わる方はまず「じんラボ」を見ていただければ、前向きになれる、悩みも解決に向かう、安心する、そんな風に思えていただけるように頑張っています。
「じんラボ」のPRのため、今年6月には、福岡で開催された透析医学会学術集会にて企業展示ブースを出展させていただきました。
おかげさまで「じんラボ」の反響は大きく、新聞・雑誌等にご紹介いただいたりして確実にアクセス数も増え、広告掲載の依頼も増えてきました。
「じんラボ」オープン後には、当初から事業に据えていた透析施設や企業へのコンサルティング事業、講演・研修事業もご依頼いただけるようになりました。
これからは透析患者の転職・就職(障がい者雇用)、また透析施設に勤める医療職の人材紹介事業にさらに注力をしてまいります。
一つ一ついただいたお仕事を誠実に、また期待されている以上の成果を出し続けていこうと思っています。
こうして少しずつお声がかかるようになったのは、やはり一新塾でも学んだ「現場主義」の姿勢を貫いたことは大きかったと感じています。
自分自身患者として週3回透析のためにクリニックに通っていますが、それもただ自分が透析を受けるためだけという意識ではありません。また、多くの患者さん・ご家族、医師・看護師等の医療職の方々、製薬メーカーをはじめとした多くの企業の方々等、様々な方にお会いし、現場を見て、お話をうかがったそれらすべてのことを、「じんラボ」をはじめ、すべての事業に活かしています。
起業して4年目を迎え、10月からは同じ透析患者の仲間がスタッフとしてまた新たなに加わります。「腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために」、まさにペイシェントフッドは新たなスタートを切りました。
これからも、「想い」を「カタチ」に、に加えて、「想い」を「ビジネス」として着実に継続していけるものにするために、患者の新しいあり方への挑戦をしていきたいと思っています。
◆◆━━【参加者募集!】東京・大阪・名古屋・仙台━━━◆◆
「一新塾体験ワークショップ&説明会」
~“根っこ力”が社会を変える!~
一新塾第33期、2013年11月10日開講
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
一新塾第33期は2013年11月10日開講です。
第33期の「一新塾体験ワークショップ&説明会」を
8月中旬から開催いたします。(東京・大阪・名古屋・仙台)
新しい時代の拓けに向けて一緒に一歩踏み出しましょう!
【主な内容】
●試練の時代を乗り越える自分軸の作り方
●現場主義で道なき道を切り拓くには?
●不可能を可能にする同志とのコラボレーション
●削ぎ落とす学びで「もやもやの思い」から「鮮明な志」へ
●「根っこ」と「幹」をつなげるフレームワーク「6つの箱」
●一年間で人生と社会をここまで変える!
●なぜ、3つのコースがあるのか?
「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」
●塾生・卒塾生の挑戦の紹介
お申し込みはこちらへどうぞ【東京・大阪・名古屋・仙台】
▼HPの説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
▼スマフォ説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/sp/contact/setumei.html
< 一新塾「第33期」概要 >ーーーーーーーーーーーー
◎開 講:2013年11月10日
◎期 間:12ヶ月
『多彩な社会のテーマ講座』
『ミッション基軸の社会変革プロジェクト立ち上げ』
『コンサルティング』
平日夜間・土日で学びます(月4~5回程度)
◎コース:政策提言コース
社会起業コース
市民プロジェクトコース
※3つの方法論のすべてが学べます。
◎ 科 :本 科(東京)
地域科(大阪・名古屋・仙台)
通信科
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー