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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!
 【 544号 】 発行日:2013年9月3日
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■ 塾生活動レポート

 『未来のJIYOU人輩出プロジェクト』

            一新塾第30期 本科 二瓶彩菜

■【参加者募集】一新塾第33期(11月開講)
「一新塾体験ワークショップ&説明会」<参加予約>
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

●東 京:
 9月11日(水)19:30~21:45
 9月14日(土)15:00~17:45
 9月18日(水)19:30~21:45
 9月21日(土)15:00~17:45ほか
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●大 阪:
10月5日(土) 13:00~15:45
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●名古屋:
10月6日(日) 13:00~15:45
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●仙 台:
 9月 8日(日)13:00~15:45
10月14日(月祝)13:00~15:45
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
 2013年5月に一新塾第30期を卒塾された二瓶彩菜さん。中学時代からの「世界中の子どもたちの力になりたい」という夢の第一歩を踏み出すべく一新塾で『未来のJIYOU人輩出プロジェクト』を立ち上げ、同志と共に、現場でのチャレンジを重ねてまいりました。

 来年度、荒川区での子ども市民塾開校を目標に、今も日々、揺るがぬ自分軸で子どもたちと向きあわれている二瓶さんの熱きメッセージ、ぜひとも、じっくりお読みください。

塾生活動レポート-----------◆◆◆
 『未来のJIYOU人輩出プロジェクト』
        一新塾第30期 二瓶彩菜
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 一新塾30期、二瓶彩菜と申します。「将来、世界中の子ども達の助けになる活動がしたい」中学時代にそう思ってから早10年。漠然としたその想いが、一新塾でのプロジェクト活動によって「自分にできること・自分にしかできないこと」へと形を変え、徐々に現実味を帯びてきました。

●なりたい自分になることから

一新塾30期チーム立ち上げプレゼンテーション 一新塾で立ち上げた「未来のJIYOU人輩出プロジェクト」は、社会ビジョンに「自分自身と目の前にいる人を大切にできる社会」「なりたい自分になる自由を得られる社会」を掲げています。自分を大切にするというのは、なりたい自分になるということ。そして目の前にいる人を大切にするというのは、ごく身近な家族や友人に思い遣りを持ち、助けを必要としている人には自然と手を差し伸べるということです。

 一人ひとりが自分自身と目の前にいる人を大切にできる様になればどうでしょうか。なりたい自分になって(もしくはその姿に向かっていて)自分自身が幸せならば、目の前の人の幸せを願えます。身近な人を大切にできる人は、更に世界が広がっていったときにも、出会えた人を大切にできます。世界が広がり多種多様な価値観に触れ、自分の世界が広がればより多くの人々の助けになることができます。

 すると、改めて身近な人の大切さに気が付きます。さらに、周囲の人達からも応援され信頼できる仲間を得て、なりたい自分に近づいていきます。まずは自分、そして身近な人、同時により遠くの人の幸せを一人ひとりが願える社会になれば、社会はとても生き易く、幸せな場所です。

●私の母校、岩江中学校

 私は福島県の三春町という所で子ども時代を過ごし、母校である岩江中学校でかけがえのない経験をしました。自由と自立を目標に、校則もチャイムもなし。
「自分の自由は相手の自由を尊重して成り立つもの」という言葉を教師も生徒も事ある毎に口に出していました。そして学校生活で悩みを抱えている人がいると、それを生徒会がキャッチして、その問題について全校生徒に発信し一緒に考えるというのがここでは日常的なことでした。

 また、沖縄戦の歴史と現代に残る米軍基地などの問題を1年掛かりで学び修学旅行で沖縄に行き、実際に自分達の目で見ることでそうした問題が一気に身近に感じました。そうした中学校生活の中で、無関係だと思っていた問題が実は自分と関係のあることだと気付くことができました。ごく自然に「私たちの生活は何かの犠牲の上に成り立っていること」「弱者の立場から世界を見ることの必要性」を学んでいきました。

●福島を離れ進学上京

 高校卒業後は福島を離れ進学上京し、その後一般企業に就職した私でしたが、会社を経営することに強い関心を寄せていた私は、子ども支援のことは二の次になっていました。まずは金銭的余裕と人脈。それが無ければ子どもを支援するなんてできないと思ったのです。でも一体自分はどんなことをして稼ぎたいのかは見えてきませんでした。

●東日本大震災

 そんな中、2011年3月11日、東日本大震災で地元福島が被災。原発事故のことでなぜ福島の人ばかり苦しまなくちゃいけないのか。福島の犠牲の上に生活が成り立っていることを東京の人達はどう思っているのか。同じ国で起きていることなのに、全く別の世界の出来事の様にどんどん切り離されていくことが悲しくて、苛立たしくて仕方ありませんでした。

 またこの時「いつ死んでしまうか分からないのに本当にやりたいことをやらなければ後悔する」と強く感じ、子どもと関わる仕事をやってみようと学童保育の仕事を始めた所、天職に感じる程楽しかったのです。そして更にもう一歩、「子ども達の助けになりたい」という漠然とした想いを明確にするため、一新塾に入塾しました。

●自分軸

一新塾30期卒塾式 一新塾でまずしたのは、自分の根っこを掘り下げることでした。過去を振り返るのは、溜まっていた膿を穿り出す様で辛く逃げ出したくなる思いでしたが、だからこそブレないビジョンを描くことが出来たのだと思っています。中学時代の貴重な経験が今の私の土台になっていると気付くことができ、プロジェクトをより自分のものにすることができました。現場で沢山の人と出会い、メンバーに支えられ自分軸を研ぎすましていったこの経験は私にとってかけがえの無い財産です。私は、勤務している学童保育や運営に参加している塾、開催してきた各種イベント、学童保育研究会や教育関連のイベント、その他現場視察等でこの1年間で100名程の子ども達とその保護者の方に出会ってきました。また、これから市民塾の立ち上げを共に行うパートナーもそうした沢山の出会いの中巡り会うことができました。

 様々な背景を持つ子ども達と出会って思ったことは、見た目には皆同じ様に見えても、生まれた家庭環境、特に親の考え方によって子ども達の可能性は制限されたり拓かれたりするのだということです。

 親が他人に対して思い遣りのない態度でいれば、子どももそうなります。近所の人に挨拶をしていなければ、子どもも挨拶をしません。共働き世帯、核家族世帯の増加により親自身の地域との関わりが希薄になっているため、子どもの行動範囲は狭くなり出会う大人も減りました。話をする大人も、叱ってくれる大人も親と教師以外殆どいないのではないでしょうか。子ども達が自分と直接関係のあ
る狭い範囲の物事にばかり捉われ、広い世界で生きていることを感じずにいれば、自分と異なる価値観を認めることも、互いの良さを生かし合うこともできなくなっていきます。

 しかし、人との出会いは誰にでも平等に訪れるものです。その出会いから、人は計り知れない可能性を得る事ができます。また、自分で身に付けた精神的な豊かさだけは誰も奪うことはできません。この先どんなことがあっても自分の人生を諦めず、より豊かなものにしていく精神的豊かさを、子ども達に身に付けて貰いたい。プロジェクト活動を通して、そんな思いが芽生えました。

●子ども市民塾

 そうした出会いと経験から生まれた私の解決策は、小中学生を対象にした子ども市民塾を立ち上げることです。これからの時代を生き抜くためには学力だけでは不十分と考える保護者の方は多くいらっしゃいます。しかし具体的にどんな力が必要か答えられる人は多くありません。そこで、これからの時代を生き抜くために必要な6つの力(自己肯定感、他者肯定感、主体性、社会性、市民性、協働する力)を提案し、学力+6つの力を身につける子ども市民塾を開校します。

 ここでは岩江中学校での経験とオランダイエナプラン教育を参考にした独自のプログラムを展開します。イエナプランはプロジェクト活動を進める中で出会ったものですが、一語一句の言葉は違えども思想が私自身のビジョンと非常に良く似ており、参考にする様になりました。

 立ち上げから運営に参加している大田区大森のJIYOU塾ヴェルデでは、イエナプランを取り入れて様々な試みをしています。その結果、自分から人に話しかけることも目を合わせることもできず笑顔を見せなかった生徒が、保護者も驚く程主体的で明るくなる等、四月に開校してからの四ヶ月間で早くも子どもたちに良い変化が見られています。自分オリジナルの要素はまだまだこれからの活動にか
かっていますが、大切にしたいビジョンが明確なのが何より心強いです。
子ども市民塾は来年度を目標に、東京都荒川区で開校予定です。
皆様応援宜しくお願い致します!

◆◆━━【参加者募集!】東京・大阪・名古屋・仙台━━━◆◆

     「一新塾体験ワークショップ&説明会」 
      ~“根っこ力”が社会を変える!~

    一新塾第33期、2013年11月10日開講
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一新塾第33期は2013年11月10日開講です。

第33期の「一新塾体験ワークショップ&説明会」を
8月中旬から開催いたします。(東京・大阪・名古屋・仙台)
新しい時代の拓けに向けて一緒に一歩踏み出しましょう!

【主な内容】
●試練の時代を乗り越える自分軸の作り方
●現場主義で道なき道を切り拓くには?
●不可能を可能にする同志とのコラボレーション
●削ぎ落とす学びで「もやもやの思い」から「鮮明な志」へ
●「根っこ」と「幹」をつなげるフレームワーク「6つの箱」
●一年間で人生と社会をここまで変える!
●なぜ、3つのコースがあるのか?
「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」
●塾生・卒塾生の挑戦の紹介

お申し込みはこちらへどうぞ【東京・大阪・名古屋・仙台】
▼HPの説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
▼スマフォ説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/sp/contact/setumei.html


< 一新塾「第33期」概要 >ーーーーーーーーーーーー
◎開 講:2013年11月10日
◎期 間:12ヶ月
 『多彩な社会のテーマ講座』
 『ミッション基軸の社会変革プロジェクト立ち上げ』
 『コンサルティング』
 平日夜間・土日で学びます(月4~5回程度)
◎コース:政策提言コース
     社会起業コース
     市民プロジェクトコース
 ※3つの方法論のすべてが学べます。
◎ 科 :本 科(東京)
     地域科(大阪・名古屋・仙台)
     通信科
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