■事務局長メッセージ
一新塾代表理事・事務局長 森嶋伸夫
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メルマガ読者の皆さま、こんばんは。一新塾の森嶋です。
今年、一新塾は創設から18年を迎え、現役塾生200名、卒塾生3800名の総勢4000名のコミュニティとなりました。塾生は日夜、根っこを掘り下げ、志を鮮明に、社会変革へに向けて奮闘しています。また、今年、仙台地域科を新設させていただきました。東北の未来のために、日本の未来のために、これまで以上に精一杯の力を尽くしてまいりたいと思っています。
■以下2012年を振り返ってのメッセージをお伝えさせてください。
東日本大震災が残した大きな傷跡の重さや深さを被災地にお伺いさせていただくたびに痛感いたします。家族を失い、職を失い、平穏な日常を奪われた方々が、厳しい試練に直面しながらも、未来に向けての再生に向けてかけがえのない挑戦が積み上げられていることに胸をうたれます。
また、これまで揺るぎない存在として日本経済を牽引してきた電機業界も経営危機に直面するなど、低迷する経済はリストラなど私たちの生活を直撃しています。
さらに、肥大化し続ける財政赤字。
政官財に蔓延する利権構造の温床となっている中央集権から地方分権への改革もなかなか進みません。
海外に目を向けても、尖閣諸島、竹島の領有問題でぎくしゃくする日中、日韓関係。
政治も混迷が続く中、再び政権交代が起こりましたが、改革を政治・行政任せにするだけでは真の改革は起こりません。
私たち市民が将来の日本のビジョンを描く主導権を握り、その実現のために立ち上がり、その奮起が連鎖してこそ、初めて現実のものになるのだと思います。
「私たちの社会はどこに向かうべきなのか?」
「本当に大切にすべきものは何か?」
社会の在り方と自らの人生の在り方を根底から問い直し、旧い殻に亀裂を入れ続けることを学んだ一年でした。
私たちが旧い殻に亀裂を入れるために何より大切なのはやはり現場主義です。「社会の現実」をできる限り自分に引きつけて、そこに「自分の人生」を投げ入れてみる。
直面するリアルな現実、
五感すべてをフル稼働させて感じる空気。
時に、自らの価値観がガラガラっと音を立てて崩れるような衝撃。
「この人たち、この状態を、放ってはおけない!」
「こうすればもっと可能性を引き出せる!」
試練の現実と切実に向かい合い、現場で奮闘する人たちは、死に物狂いで考えます。必死に仲間の知恵を結集します。
だからこそ、計り知れない知恵とエネルギーが湧き上るのです。
時代を変革する知恵とエネルギーは、この”試練の時代”を生きる私たち一人ひとりの中にあります。
だからこそ、私たちは"現場"に自らの人生を投げ入れます。
2012年は大変お世話になりました。
2013年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください!