2011/9/7 【一新塾ニュース】第458号
塾生活動レポート『関ヶ原!誇れるまちプロジェクト 』
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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第458号 】 発行日:2011年9月7日
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■ 塾生活動レポート
『 関ヶ原!誇れるまちプロジェクト 』
一新塾第26期「名古屋」地域科 丹羽尚美
■【参加者募集】「第29期説明会&体験ワークショップ」
〜"根っこ力"が社会を変える!〜
(参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
●東 京: 9月14日(水)19:30〜21:40
9月17日(土)15:00〜17:30
9月21日(水)19:30〜21:40
9月25日(日)15:00〜17:30
9月28日(水)19:30〜21:40
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●大 阪:10月1日(土)13:30〜16:00
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●名古屋:10月2日(日)13:30〜16:00
■【参加者募集】「一新塾ワークショップ in 仙台」(無料)
〜誰もが志を生きる時代〜
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
名古屋駅からJRで45分、NHK大河ドラマ「江」をご覧になっている方
でなくとも、日本人ならその地名を知らぬ人はいない関ヶ原。
皆さんは訪れたことがありますか?
今回は岐阜県の関ヶ原町で地域活性化に奮闘中の第26期「名古屋」地域科
の丹羽尚美さんよりメッセージをいただきました。
「関ヶ原町のために、会社員である私が何かできることがないか」、そうした
丹羽さんの思いが、丹羽さんならでは、関ヶ原ならではのお米の商品開発に
つながりました。
丹羽さんの熱きメッセージ、ぜひ、じっくりお読みください。
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■■■■ 塾生活動レポート
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■■ 『 関ヶ原!誇れるまちプロジェクト 』
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■■■ 一新塾第26期「名古屋」地域科
■■■■ 丹羽 尚美
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●20年後、私と子どもが笑顔で過ごしている関ヶ原に!
「20年後、生活者でもある私(高齢者)と子ども(子育て世代)が、笑顔で
『関ヶ原町に住んでいてよかったぁ。』と、誇りに思えるまちづくり」が私の
ビジョンです。
一新塾入塾前の私の思いは、「関ヶ原町の地域活性化」でした。堅苦しく
また大規模なテーマだと違和感を覚えながら、一新塾説明会の際に、自分の
思いを語ったのを思い出します。
「ビジョンは、実現した暁には目に見えるものでないといけない」「一人の
対象者を救うことにより連鎖して全体が救われる」という一新塾の教えによっ
て、私と子どもが20年後笑顔で過ごしている具体的シーンを想像しました。
一家族が笑顔で過ごすことができれば、町内の多くの家族も笑顔で過ごせるこ
とができると思ったとき、地域活性化といったぼんやりした思いが具体化しま
した。
自分が高齢者、子供が子育て世代になったとき、果たして町は元気だろうか、
公共サービスは満足のいくものであるのだろうか、そのために、今から少しで
もできることは何であるかを考え、遠回りでも形にしていくことの必要性を感
じました。
●ミッション
関ヶ原といえば、日本全国知らない人はいない歴史的知名度の高い観光資源
があります。しかし、その資源をうまく活かすことができていないのが現状
です。
関ヶ原町の強みである観光産業を「日本一誇れる観光産業にする」。
行政まかせにしない、関係者一部だけで盛り上がらない、住民一人一人が継続
的にトライしていくしくみを作る必要があります。地域産業の確立→町の財政
に貢献→公共サービスの充実→町全体が元気になるといった連鎖をつくりたい
と本気で思っております。
●転換
子どもの頃は、歴史といった古いイメージの関ヶ原町がなんだか田舎臭く、
恥ずかしいという思いでした。都会にあこがれ、逃げるようにして大学、就職
先も都市へと進みました。外にでると初めて関ヶ原の良さを認識するようにな
りました。出張先の日本各地で「出身地は関ヶ原です」と自己紹介をすると、
100%の人が場所はどこにあるか分からないけど、「あの関ヶ原合戦の関ヶ原で
すね」と答えてくれる事に、なぜか誇らしげな自分がいました。
かたや、電車に乗って関ヶ原駅に着くと、時折、旅行者から「ここ、あの
"関ヶ原"の駅と違う?でもなんにもないねぇ」という言葉を聞くうちに、
なんだか悔しく思う自分がいました。
いつのまにか関ヶ原町を大切に思う気持ちが芽生えます。しかし、まだ他人
任せでした。関ヶ原町をよくするのは行政の仕事だと思っていました。
やがて、出産を経験し、諸手続きなどで、行政と関わること(福祉関連では
あるが)多くなりました。行政とのやりとりの中で、行政サイドだけでは、
様々な日常生活の問題が解決できないこともあるのだということを、保育園
入園手続きをきっかけに強く思うようになりました。
行政まかせではいけない、住民1人1人が思いをもって、行政と一緒に問題
に取り組んでいかなければいけないことを思い始めました。
「関ヶ原町のために、会社員である私が何かできることがないか」にようやく
辿り着きました。
●批判があるということは行動していること
熱い思いを持つようになりましたが、人口8000人ほどの町では、何か人が動
こうとすると、「失敗すると笑われる」「うまくいってもやっかみになる」と
いうことは、重々知っておりました。人の目が怖くて1歩を進めることができ
ませんでした。
人に何か言われても自分の思いの軸がぶれないようにするにはどうしたらい
いか。議員にならないと自分の町を良くすることはできないのだろうか。
1歩でなくてもいい。たとえ0.5歩からでもいいから前へ進めないか。
そうして辿り着いたのが一新塾でした。
冒頭でも述べました説明会に参加し、自分の考え・やりたいことが人に説明
するといかにまとまっていないか、ぼんやりしているかを思い知らされました
が、1つこれだけは伝えたいものがありました。
自分の思いの軸をぶれないようにしたい、そのために一新塾の力をお借りし
たい。
何度も講義をきくうち、
「批判があるということは行動していること」
という森嶋さんの言葉に後押しされ続けました。
現場視察などをし始めたころ、案の定、「行政がやればいいんじゃない」
こんな言葉を耳にしました。今までの私であれば、その一つ一つの言葉に踊ら
され軸が揺れて揺れて仕方がなかったと思います。しかし、「待っていました
批判の声」とばかり、うれしかったのを覚えています。確実に自分が変化して
いることに気づいた瞬間でした。
●「さんしまい」の開発!
入塾から1ヶ月後、早速大きく前進するときがきました。観光プロジェクト
の公募に、一会社と一緒に応募しましたが、残念ながら企画内容はいいが、
実績がないという理由で、敗退してしまいました。「実績がない」のであれば、
「実績をつくればいい。」答えは簡単でした。一商店である自店(米屋)の
お米を使ったお土産品を開発することに決めました。誰かが、何かに取り組み
はじめることによって、一歩踏み出せないでいる他の商店や町内の人、行政の
人の何かがかわるのではないか、そんな思いを胸に前へ前へと進みました。
お米の新商品を開発する。
以前、夢物語で話していたことを実現する時がきました。
自分が働く女性の1人。仕事をして疲れて帰ってきて、明日のお米の準備。
計量し、研ぐという作業がとても面倒くさく思われました。
ペットボトルに無洗米を3合計量しておけば、入れるだけ。
今年は浅井三姉妹にちなんで3種の穀物(岐阜県産無洗米ハツシモ、赤米、黒米)
をブレンドするというおもしろいアイデアも仲間と議論を重ねた結果です。
ペットボトルに無洗米を入れている商品はあれど、雑穀米を入れたものは他
でもみたことがなく、前例でないものを作りたいという思いから「さんしまい」
米(URL:http://34mai.com/)が誕生しました。
岐阜県産ハツシモは、国内産のお米の中では1、2を争うほど粒が大きいお米
です。食べ応えもあり、光沢が良く、あっさりしていて甘みが強いのが特徴です。
冷めてもおいしく食べられ、お寿司をはじめどのような料理にもあうお米です。
黒米・赤米は、栄養価が高く、歯ごたえがあります。白米と同じように炊き
上がり、雑穀特有のにおいやクセもありません。薄紅色のご飯が炊き上がります。
夫、家族の無事(健康)を思いやる妻、母としての思いは、現代も戦国の世
でも同じ女の気持ちとし、家族の健康を願う(雑穀米入り栄養価アップ)とい
う商品コンセプトのもとに「さんしまい」米が作られました。
企画〜仕入れ〜製造〜販売と今までの人生で経験したことのないことばかり
で、課題が次々とでてきます。ある時は、仲間との意見が最後まで合わず、
プロジェクト中止という言葉も会話の中にでてきたこともありました。
熱い思いがあるがゆえの議論だと、とてもいい勉強をさせていただいております。
前に進んでいるからこそ、行動しているからこそ、課題が出てくるのだという
考え方がいつのまにか身につくようになったのは、一新塾のおかげです。
今年度、仲間の会社がプロジェクト公募に採用され、現在準備段階まできま
した。
今までの取り組みと違うところは、一過性のイベント的に行うのではなく、
「住民との協働」、「継続性のあるしくみづくり」が柱となり、事業を企画
されていることです。
日本人100%が知っている関ヶ原町を誇れる町にするために、
1歩1歩前進していきたいと思います。
最後に、私の生活スタイル(会社員・子ども2人)で受講、プロジェクトを
継続できるか不安でしたが、数々のご配慮をいただき、無事に1年間受講する
ことができました。
自分が、時間をうまく使えずに気持ちだけがあせっている時も、
「生活スタイルを犠牲にしてまで無理をすることはない」といった励ましや
アドバイスをいただき、気持ちがとても落ち着きました。
一新塾での教えを、これからの一歩一歩前進の糧とさせていただきます。
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