2011/2/25 【一新塾ニュース】第440号
塾生活動レポート『私はなぜ、飛び降りたのだろう』
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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第440号 】 発行日:2011年2月25日
http://www.isshinjuku.com
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■ 塾生活動レポート
『 私はなぜ、飛び降りたのだろう 』
一新塾第21・23期【東京】本科 澤登和夫
■【参加者募集】「第28期説明会」2011年5月29日(日)開講
(参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
●東 京:3月16日(水)19:30〜21:40 【定員になりました】
3月23日(水)19:30〜21:40 【定員になりました】
3月30日(水)19:30〜21:40
4月 2日(土)15:00〜17:30
4月 6日(水)19:30〜21:40
●大 阪:3月26日(土)13:30〜16:00
4月23日(土)13:30〜16:00
●名古屋:3月27日(日)13:30〜16:00
4月24日(日)13:30〜16:00
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
株式会社ありがトンを起業し、「うつ蔓延社会をうつ円満社会に!」を
ミッションに奮闘されている澤登和夫さん(一新塾21期・23期)が本日
2月25日、共著で新刊を出版されました。
タイトルは『自殺者3万人を救え!―"命"みんなで守る社会戦略』(NHK出版)
http://amzn.to/fr0vUK 私もさっそく購入しました。
澤登さんは「私はなぜ、飛び降りたのだろう」をテーマに第2章を担当されて
います。新刊の出版にあたり、澤登さんから決意のこもった心揺さぶるメッセージ
をいただきました。
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■■■■ 塾生活動レポート
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■■ 『 私はなぜ、飛び降りたのだろう 』
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■■■ 一新塾第21・23期 本科
■■■■ 株式会社ありがトン代表
■■■■■□ 澤登 和夫
●マンションの最上階から
2005年8月、復職の失敗に離婚が重なってうつ病が悪化し、私は近所の
マンションの最上階から、迷うことも無くぽんっと飛び降りました。当時の私
の気持ちは大きく分けて二つでした。一つは「とにかく楽になりたい」。
1秒1秒ボクシングのパンチを受けているようなつらさから解放されたい気持
ちでした。もう一つは「ゼロからやり直したい」。何の希望も持てずすべてを
リセットしたい気持ちでした。
それから2年後に、ようやく完璧じゃない自分を受け入れることができた
ことでうつ病から開放され、「以前の自分と同じように辛い思いをしている人
の力になりたい」と、半年間のカウンセリングの勉強の後、うつ専門カウンセ
ラーとして起業しました。
●「うつ蔓延社会」を「うつ円満社会」に
起業して約3年がたちますが、起業する際に掲げた私のミッションは、全く
ぶれていません。それは、「うつ蔓延社会」を「うつ円満社会」にすること
です。現代の日本社会では、100万人を超える人がうつ病などの精神疾患で
病院に通っています。そしてその結果として、自殺者も13年連続で3万人を
越えています。そんな「うつ蔓延社会」を、「うつ円満社会」にすることが私
の一生涯の使命です。
「うつ円満社会」とは、本人も周りの人もうつを前向きに受け止め、みんな
で支えあえる社会、いわば「うつユニバーサル社会」です。うつはとても
しんどいものですが、本人も周りの人も、うつを悪い物としてとらえるのでは
なく、「メッセージ」として受け止められるかどうかで、うつからの回復度合い
が違ってきます。
●「1対1」から、「プロジェクト型」への転換!
これまでの3年間で、カウンセラーとして、200名以上のうつで悩んでいる
人や、うつの人を支える人と向き合ってきました。カウンセリングを通じて
前向きになれた人もいれば、復職して元気に働いている人もいます。ただ、
カウンセリングというその場限りの1対1の手法、踏み込んだことができない
ことに対して、何かもどかしさを感じることもありました。その中で、うつで
悩んでいる人が本当に必要としている3つのものが見えてきました。
「居場所」「味方」「存在価値」の3つです。
私は今後、うつで悩んでいる人がこれらを肌で感じられるチーム活動、つまり、
プロジェクトに力を入れます。うつのメンバーが中心となったプロジェクト
で、社会に対して価値がある事業を生み出していきます。うつの人は確かに動
くことがしんどかったり頭が回らないときもありますが、元来、責任感が強く、
感受性も高く、ITなど専門的なスキルを持っている人が多いのです。その
能力を結集してうまくサポートしあえば、むしろ価値ある事業も創出できるし、
その中でうつの人たちが社会復帰のために大事な力を身につけることができます。
●復職や再就職へのステップにも
この第一歩として、来月、うつで悩んでいる人を中心とした約10名のメンバー
でチームが立ち上がります。このチームの最初のプロジェクトは、うつで悩ん
でいる人がほっとできるコミュニティの土台作りです。私の意見だけでなく、
今うつで悩んでいる人を中心に現状困っている問題や社会に足りないもの、
その解決策をみんなで考えながら、悩んでいる人がほっとできる受け皿を作って
いきます。そしてこのコミュニティに参加して一緒にプロジェクトを進行して
いくことは、復職や再就職へのステップにもなります。約半数もの人が復職に
失敗してしまう理由は、「コミュニケーションのリハビリ」をきちんとせずに、
会社に復帰してしまうからです。このプロジェクトを通じ、色々な人ともコミュ
ニケーションをとることで、社会復帰への練習期間を経てから、以前よりも無理
なく会社に復帰することができます。
今から1年後の2011年4月、この受け皿ができあがります。そして会員数
とプロジェクト数が少しずつ増えていきます。そこに関わる人のストーリーが、
また苦しんでいる人の力になります。そして2015年には、「カフェ・ありがトン」
がオープンします。みんながほっとできて、つながりを感じられる居場所を
みんなで創っていきます。
●「生きていてよかった」
私は、今から6年前に死にたいと思って飛び降りました。ただ、死にたいと
いう心の根底には「以前のようにいきいきと生活したい」つまり「生きたい」
という気持ちがありました。本当は、生きたかったんです。生と死は本当に
紙一重です。私は今、こころから「生きていてよかった」「生かされてよかった」
と思います。
今、死にたいと思うくらい悩んでいる人が同じように「生きていてよかった」
と思えるよう、「うつ円満社会」へ向けて、できることをやり続けます。
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