2010/09
/30 【一新塾ニュース】第430号:
塾生活動レポート
『地産地消型カフェ・かたつむりの挑戦』

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          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第430号 】 発行日:2010年9月30日
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■ 塾生活動レポート
         『 地産地消型カフェ・かたつむりの挑戦 』
                      一新塾第12期本科 長谷美奈

■【参加者募集】「第27期説明会」2010年11月7日(日)開講

         『“根っこ”を掘りさげたい人、集まれ!』

  (参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
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    地域科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
             〜ミッション基軸で地域プロデューサーを目指せ!』
     ●大 阪:10月2日(土)13:30〜16:00
     ●名古屋:10月3日(日)13:30〜16:00
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    東京本科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
              〜ミッション基軸でネクストリーダーを目指せ!』
     ●東 京:10月 6日(水)19:30〜21:40
          10月 9日(土)15:00〜17:30
          10月13日(水)19:30〜21:40
          10月16日(土)15:00〜17:30

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
先日、一通のお葉書をいただきました。
「山梨県の谷あいの里でカフェをオープンすることになりました。」
かたつむりのかわいらしいイラストの書かれたお葉書の差出人は
2004年に第12期を卒塾された長谷美奈さんでした。

横浜出身の長谷さんは、今年の4月、山梨県都留市が公募した「地域おこし
協力隊員」として都留市に移住。平日は市民活動支援センターで市内各地で
行うイベントなどに携わりながら、9月に「オーガニックカフェかたつむり」
をオープンされました。オープンの模様は「朝日新聞」と「読売新聞」の
山梨県版でも紹介されました。

≪朝日新聞 2010年9月18日≫
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001009180004

ミッション探究の歩みを前進されてきた長谷さんのメッセージ、
ぜひ、ご一読ください。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■       『 地産地消型カフェ・かたつむりの挑戦 』
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■■■■                 一新塾第12期本科  長谷美奈
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 9月3日、山梨県の谷あいの里地に位置する都留市の一軒の古民家に、
地産地消を推進するオーガニックカフェかたつむりをオープンした。
 私の一新塾時代から育てていた目標、社会的起業への第一歩である。

 2010年5月に、総務省事業の「地域おこし協力隊」のひとりとして都留市
から委嘱を受け、移り住んだ。借りた古い民家で、地産地消の推進活動の一つ
として、だれもが気軽に訪れて「地産地消を実践し、体験し、知ることが
できる場」をつくろうとこのカフェを企画した。地元の環境NPOのメンバー
の大きな協力を得て、市内の材をつかった机をつくり、キッチンを整備し、
約3ヶ月でオープンにこぎ着けた。地域内の農家の食材を使うだけではなく、
無農薬有機栽培の野菜や穀物を利用した自然食を提供することで、暮らしと
環境を考えるきっかけをつくり、自然とのつながりやいのちの大切さを感じ
取ってもらいたいと考えている。

●私のターニングポイント

 私のターニングポイントは、3回訪れた。1回目は大学卒業後に就職せず
に一新塾にはいったことだ。2003年卒業で世は就職氷河期。在学中に広い
世界を知って、ふつうに就職する訳にはいかなかった。「社会的起業って
どうやったらできるんだろう?社会にあふれる問題を解決することが仕事
としてできれば、時間のすべてを注げるはず」、と一新塾の門をたたいた。

 これまでの人生では会うことのなかった刺激的な仲間たちや講師の方々
との出会いを経て、自分の能力向上のため、オーストラリアにある大学院
に進学、持続可能な都市政策を学んだ。同時に、たくさんの持続可能な
暮らしを実践するコミュニュティーを旅歩き、帰国後は体験型の環境教育
や地域活性のためのエコツアーを実践する、自然学校で働き始めた。
これが2回目のターニングポイントだ。

 行政からの委託でのエコツーリズム開発事業やJICA事業で世界各国からの
研修生を集めての環境教育研修や、企業のCSR活動の実践など、様々な大型
の仕事も多い自然学校で、夢も希望も野望もいっぱいで働き始めたが、いざ
はじめてみると自分の能力がとても足りずに失敗続き、これはもう迷惑を
かけるだけで終わってしまうから辞めたほうがいいかもしれないと何度も
思った。
 そんなとき、一新塾の同期と偶然再会した。
なんと自然学校の元先輩スタッフと結婚していた同期のTさんが職場を
訪れたのだ。私の状況を非常に良く理解してくれ、以前と同じように励まし、
勇気づけてくれた。そして私は自信と一新塾で語った夢や志をとりもどす
ことができた。

●「食」と「いのち」を伝える

「地域のつながりを広げる場のつくり方」、「都市と農村の媒介者としての
役割」「ファシリテーター、コミュニュケーターとしての心構えや技術」
「プロフェッショナリズム」など様々なことを、自然学校での仕事を通じて
学んだ。そして、一新塾でいつもみんなが語っていた「自分のミッション
は何か」。それを常に探っていた。

 里山で暮らす地元の人たちと関わる仕事をしていく中で、「食」と「いのち」
を伝える、ということに行き着いた。そして、その方向に進むため、自然学校
を卒業(退職)した。それが、3回目のターニングポイント。

 そして、あっという間に、地域おこし協力隊の事業の話が巡ってきて、
今に至る。一新塾と自然学校で学んだことが今も生きている。その中枢に
あるのは、地元の方々や移住者、学生、都市部から訪れる人々、様々な人たち
との関係を紡ぎながら、地域のよさを守り、未来を見据えて今やるべきことを
やるということだ。

●かたつむりのように

 今後は、地域の人の暮らしが他の地域や大地、地球との有機的なつながりを
持っていくビジョンを、地域の人と共有したい。そのために、年度内に地域で
地産地消をテーマにした祭りと環境ミーティングを企画したいと考えている。

 地域から、世界的な視点でエコロジーを考え、暮らしを実践していく。
そして、大地とつながった人々、地域の暮らしや生き方を地球に広めていきたい。
それは、みんなでやらないと実現しないことなので、夢を語ることから始めたい。
 そのための私の原動力は、今まで会った人とのつながりの中にある。これ
まで散々家族にも友人にも一新塾にも職場の仲間にもお世話になってきたので、
今自分がいる現場でそれを社会に返すように、歩んでいきたいと思っている。
かたつむりのように、ゆっくりじっくり着実に、感謝の気持ちをこめて。

カフェかたつむりは 金・土ようびの週2日だけの開店。
時間は12〜17時

電 話  : 050-1118-7075
E-mail :  info_denden@nexyzbb.ne.jp
場 所  : 山梨県都留市戸沢20-1 
           中央道都留市インターから車で7分 
           もしくは富士急行線「都留市駅」よりタクシー
ブログ「おいしいもの便り」
     :http://naturalyzm.blog108.fc2.com/blog-category-9.html

 



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