2010/09/14 【一新塾ニュース】第427号:
塾生活動レポート
『こどもたちのエコスクール〜一新塾でのプロジェクト活動を振り返って』
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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第427号 】 発行日:2010年9月14日
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■ 塾生活動レポート
『 こどもたちのエコスクール 』
〜一新塾でのプロジェクト活動を振り返って〜
一新塾第24期 本科 迫博司
■【参加者募集】 「第27期説明会」2010年11月7日(日)開講
(参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
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東京本科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
〜ミッション基軸でネクストリーダーを目指せ!』
●東 京:9月15日(水)19:30〜21:40
9月22日(水)19:30〜21:40
9月25日(土)15:00〜17:30
9月29日(水)19:30〜21:40
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地域科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
〜ミッション基軸で地域プロデューサーを目指せ!』
●大 阪:10月2日(土)13:30〜16:00
●名古屋:10月3日(日)13:30〜16:00
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
民主党代表選にて、菅直人氏が選ばれ、首相としての続投が決まり、新たなる
ステージに向かいます。新しい国づくりにおいて、私たち市民もプレイヤーと
して参加してまいりたいと思います。
さて、今回は、今年の5月に卒塾された第24期生の迫博司さんよりメッセージ
をいただきました。第24期で迫さんが立ち上げ、7名の同志と現場主義で協働し
取り組まれている「こどもたちのエコスクール」プロジェクトの1年を振り返っ
ていただきました。
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■■■■ 塾生活動レポート
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■■ 『 こどもたちのエコスクール 』
■■ 〜一新塾でのプロジェクト活動を振り返って〜
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■■■■ 一新塾第24期 本科
■■■■■□ 迫 博司
第24期生の迫です。在塾中の2009年8月に「こどもたちのエコスクール」を
立ち上げ活動を開始しました。
私たちのチームの成果は、人の繋がり、人の和です。何があっても、想いを
発信し、歩き続ける。そうすると必ず想いを共有できる方、サポートしていた
だける方に必ず出会うことができる。この確信を得ることができたこと、そして
仲間の和が成果です。
●入塾の想い 日本トップクラスのエンジニア?
入塾時、私は、大手建設会社の設備設計課長でした。勤続19年、先進的な
サステナブル建築の設計を行い、度々、学会から賞を頂き、その成果を国際
会議で発表してきました。私には、自分の専門性においては、日本のトップ
レベルで仕事をしているという自負もありました。ただ、どんなに優れた
サステナビリティの高い建築をつくっても、社会的に普及しないことに、
限界を感じていました。19年でどれだけの建物をつくれたか。これから20年
でどこまでできるのか、と。
中学校の設計を頼まれた時、学校から「エコスクールの設計をお願いします。
新校舎は、勉強に集中できるように、全て冷暖房完備でお願いします。」と。
違う!学校には夏休みがあるのです。 自然通風や建物配置を工夫すれば、
冷房なしでも快適に過ごせるのです。また、どうしたら涼しく、また、温かく
快適に過ごすかは、こどもたちが自分たちで考えることが大切なのに、室内
温度が28℃になるまで我慢。28℃を超えたらエアコンをつけてよい。などと
決めつけることも間違っている。そんな中、もやもやした気持ちで一新塾の
門を叩いたのです。
●1人で見知らぬ学校訪問
チーム名「こどもたちのエコスクール」。
(1)こどもたちに建築と環境・エネルギーの知恵と工夫について授業。
(2)こどもたちが自分たちの学校を、自分たちの知恵で省エネ化。
(3)削減した水光熱費で、こどもたちが社会問題解決。
考え方は、分かりやすいものです。
私は、チーム結成前のお盆休みに、地元の新宿区の小学校へ行きました。
その学校は、校庭の全面芝生化を新宿区報に掲載された学校でした。私は、
校庭の芝生化の実施が進まない現状の中、芝生化を実現したこの学校には、
きっとよいリーダーがいると考え、「芝生見学させてください」と言って
アポなしで訪問したのでした。素晴らしい学校でした。副校長先生とお話し、
私たちが入りこむ必要のない学校でした。
よい学校は、私たちの活動を必要としていない。一方、保守的な学校は、
「いい話ですね。検討してみます。」と言ったきりで、話がすすまない。
3校訪問し、我々の提案を採用してくれる学校はありませんでした。
●二度目の一新塾合同合宿と学校
チームメンバーは、隔週のチーム打合に、忙しいながらも、参加し意見を
してくれました。ただ、一緒に活動を共にしてくれる学校が無いことには・・・。
私は、何かの気づきを求めて2回目の一新塾合同合宿に参加しました。出会いは、
ここにもありました。「昨年から行っている中野エコマップの活動に、エコの
専門家がいない。協力して欲しい。」とOBの大島さんから話があったのです。
早速、エコマップの活動を伺い、昨年エコマップを実施した新渡戸文化学園
と打合を開始しました。学校は即決で連携していくことを決めて頂きました。
●最年少メンバーから一喝
チームメンバーは、20歳台〜大先輩まで、まったくキャリアの違う8人が
集まりました。私が、資料をつくり皆にレビューをする。でも、授業のコンテ
ンツつくりとこどもたちへの訴えについては、私の中では、かなりぶれていま
した。モザンビークでこどもたちに英語を教えて帰国した若手の女性メンバー
にも、モザンビークの話を語って欲しいと考えていました。でも、彼女から
一喝されました。「皆、迫さんの話を聞きたくて集まっている。迫さんが話さ
ないでどうする。」と。さらに、森嶋さんからは、「迫さんがこどもたちに
語らず、誰が語る?」と言われ、自分がやってきた建築と環境・エネルギーの
想いや知恵と工夫を語ろう。と気持ちが固まったのでした。
●こどもたちと環境教育の授業
今年の活動は、
(1)建築と環境・エネルギーの授業
(2)鍋横商店街の実情説明
(3)鍋横商店街の街歩き取材
(4)こどもたちによる鍋横商店街のエコ化提案
することになりました。
チーム活動も、授業コンテンツの作成、一新塾での授業リハーサル、新渡戸
文化学園での授業リハーサルを経て、こどもたちのエコスクールの第1回の
授業を6月に行いました。そして、7月に鍋横商店街をこどもたちがエコ化
するための取材を実施しました。私も授業後、こどもたちの商店街歩き取材
に同行しました。
授業は、私にとっても、とても面白いものでした。伝えたいことをしっかり
話しました。しかし、たった1コマの授業と街歩き取材で、こどもたちに何を
伝えられたのか。私は、不安でした。授業後、担任の先生からは、「こども
たちは、今日の授業で何かを感じた生徒、街歩きの時に何か思い出す生徒
など色々です。」と。私は、「そうか、気づきにも、色々な場面があるのだ。
どれだけ多くの気づきの機会を用意できるかが大切なのだ。」と、気づかされ
ました。授業後の生徒の質問も、様々でした。その中の1人に、何か気づきの
あった生徒も確かにいました。「気がついたこと。できることは、自分で実行
する!」と授業の最後に強く話した後、次の授業で、1人の生徒に変化があった
ところを発見しました。一番、嬉しい瞬間でした。
9月には、いよいよこどもたちの考えをまとめ、商店街へプレゼンテーション
します。どんな提案ができるのか、楽しみです。
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