2010/03
/19 【一新塾ニュース】第411号:
塾生活動レポート
『介護者が生き活き元気に過ごせる世の中づくり』


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          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
           【 第411号 】 発行日:2010年3月19日
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■ 塾生活動レポート
      『 介護者が生き活き元気に過ごせる世の中づくり 』
 
                   一新塾第15期・17期 本科 本多慶吉

■【参加者募集】「第26期説明会」2010年5月30日(日)開講
   → http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

   東 京:4月14日(水) 19:30〜21:30
        4月18日(日) 15:00〜17:30
        4月21日(水) 19:30〜21:30
   大 阪:3月20日(土) 13:30〜16:00
        4月24日(土) 13:30〜16:00
   福 岡:3月21日(日) 13:30〜16:00
        4月29日(木祝)13:30〜16:00
   名古屋:3月22日(月祝)13:30〜16:00
        4月25日(日) 13:30〜16:00
   沖 縄:3月25日(木) 19:00〜21:00

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
本日3月19日(金)の「読売新聞」朝刊(第23面・くらし家庭欄)の
「一人旅 計画は慎重に」という記事中で、第17期生の木舟周作さんが
紹介されています。

 『自転車で世界一周をした経験から、講演などで旅を通じた人間形成「旅育」
   を提唱している木舟周作さんは「子どもの成長を見極め、無理のない範囲
   で一人旅を経験させてほしい。世界を広げる機会になるはず」と話している。』

 2006年11月の第17期卒塾後も、熱心に活動を積み上げてきた木舟さんは現在、
新しい旅行会社の創業メンバーとして「旅育」の事業化に挑戦しています。

 さて、今回は木舟さんと第17期の同志であり、NPO法人生き活き元気塾を
2006年7月に起業され奮闘中の本多慶吉さんのメッセージをお届けいたします。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■      『 介護者が生き活き元気に過ごせる世の中づくり 』
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■■■                     一新塾第15期・17期 本科
■■■■                 NPO法人生き活き元気塾 代表理事
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●超高齢化問題の一つとしての介護者

 超高齢社会の様々な問題の一つに介護者の抱えている過大な心と身体のストレス、
健康問題があります。
 すでに起きている、高齢者虐待、無理心中、自殺や殺人、介護放棄、そして
老老介護、認認介護など。ニュースで最近よく見かけるようになりましたが、
今後この様な事件が更に増えていく事が現実的に予想されます。

 現場で苦しんでいる人たちは、まったなしの状況です。
 また、この社会問題は家庭や介護業界だけでなく、今後企業でも仕事と介護の
ワークライフバランスとして、介護のために人材を失う問題が増え、深刻な課題
になってくるでしょう。

●一人でがんばってしまう

 介護によって抱え込んでしまう、身体的、精神的、そして経済的ストレス。
介護者は一人で抱えて、頑張ってしまいます。当然です。親だったり、妻であったり、
夫なんですから。
 助けを求められない方が多くいます。介護や看護は突然きたりします。それは、
普段から考えにくいことで、すぐに対応できないこともあり、一気に余裕が無く
なってしまうことも原因としてあるでしょう。

●私の転換

 私が何故、この問題解決取り組もうとしたのか。
 それまで私は、ただ単に体力UPやダイエット、メタボ対策に明け暮れる、情熱と
さわやかさを売りにしていたスポーツインストラクターでした。当時は、社会問題
なんてほとんど関心はありませんでした。

 そんな中、ある時、私はアキレス腱を切って入院することになりました。
入院中のベッドの中で自分と向き合う中で、社会の問題に対しての関心が高まり、
自分がずっと狭い世界に閉じこもってきたことに気づかされました。

 それがきっかけで、そのスポーツクラブを退社、その後に勤めた重度の認知症介護
デイケアでの仕事で、凄まじい家族の介護現場を体験することになりました。
 初めて接する認知症の患者さんにも驚きましたが、それ以上に介護する家族
の疲弊、逼迫した姿を目の当たりにし、大変ショックを受けました。
 当時メンタルクリニックの重度認知症デイケアセンターに勤めていた私が、
先生の指示でお薬をある家庭に届け言ったときの事です。
 イヤホンをならし、応答のないまましばらくすると、ドアがいきなり開いて、
凄い勢いで若い女性が飛び出してきて、いきなり私の手を強く握り締めてこう
叫んだのです。

「先生!助けてください!親がおかしくなって、わけがわからなくっているんです。
もう大変で、助けてくださいませんか・・・」

 白衣も着ていない私服の私を、先生と間違えるほどパニックに陥っている
奥さんの姿は、非常にショックでした。

 要介護者ももちろん大事。しかし、介護・看護する側の健康問題も非常に大事
であります。私は、この問題や事件が起きる前に出来るだけ未然に防ぎたい。
では私に何ができるのか?

 答えは、「介護ではなく長年培ってきた強みである健康運動指導を活かそう」
でした。元気なうちから介護をされないようなカラダ作りをすれば、介護されず
に済む。医療費も介護費用も家計から抑えられる。そんな方たちが増えれば、
介護する方たちの負担も減る。
 健康予防です。ココロとカラダのリスクマネジメントとでも言いましょうか。
 介護職を失業に追い込むくらい、高齢者の方たちにいつまでも生き活き元気に
ピンピンころり人生を送ってもらいたい。そんな願いがとても強くあるのです。

●行動を起こす 

 そのために、私は、マクロビジョンとして
「元気で楽しく、健康的に長生きのできる高齢社会・地域社会の実現」を目指し、
活動をしておりますが、今回は、介護者にテーマを絞り、
「介護者が生き活き元気に過ごせる世の中づくり」を掲げて、
プロジェクトを立ち上げました。

 今回、この介護者の心身の健康問題を世の中に発信し、一人でも多くの方に
関心を持ってもらいたい、悲惨な事件を少しでもなくしたいという強い思いで
3月21日にイベントを開催します。 
 この問題に対して明るく前向きに「生き活き元気力」をテーマにメッセージを発信し、
同志からの協力をもらいながら少しでも問題解決のきっかけづくりにしたいと
思っております。
 シニアの生き活き元気体操教室の運営と同時に私は、このイベントきっかけにして
介護者サポーターを地域に育成し、地域で介護者をサポートできるような仕組みを
作っていきたいと考えています。

 そして、要介護者の介護者も豊かに幸せな気持ちで過ごせる世の中にしていきたい
と考えております。

【NPO法人生き活き元気塾】
  → http://www.ikiikigenki.com/



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