2009/10/27 【一新塾ニュース】第400号:
一新塾 事務局長メッセージ 『無血の平成維新 』


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          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第400号 】 発行日:2009年10月27日
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■ 事務局長メッセージ
              『 無血の平成維新 』

                  一新塾代表理事・事務局長  森嶋伸夫

昨日の鳩山由紀夫首相の就任後初の所信表明演説。

「現在、鳩山内閣が取り組んでいることは、言わば、『無血の平成維新』です。
今日の維新は、官僚依存から、国民への大政奉還であり、中央集権から地域・
現場主権へ、島国から開かれた海洋国家への、国のかたちの変革の試みです。 」

「平成維新!」の言葉は胸にズシンと響きました。
この言葉は、一新塾にとって特別な意味を持ちます。

実は、昨日は、一新塾の開塾記念日。
ちょうど15年前の10月26日に一新塾の場が開かれましたが、その母体と
なったのが、政策提言型市民運動「平成維新の会」です。

「平成維新の会」が大前研一氏によって旗揚げされたのは1992年。
ゼロベースで、新たな国家運営のシステムを創り、日本を「生活者主権の国」に
改めることを目指した政策提言型の市民運動の誕生でした。
ビジネスマン、経営者、シニア層、主婦、学生など、これまで政治や市民運動に
縁のなかった、普通の市民が新しい国づくりの運動に続々と参加したことが新し
い時代の到来を予感させました。このムーブメントの原動力は、まさに、「自分
も新しい国づくりに参加できるんだ!」との目覚めの連鎖であったと思います。

その精神を一新塾が引き継ぎました。
改革という無から創造し、道なきところに道を切り拓く作業は、「主体的な市民」
によってこそ可能である。この精神に則って、1994年、生活者主権の新しい
国づくりに挑む、一新塾の社会変革実験がスタートしました。

なぜ、「主体的な市民」なのでしょうか?3つあります。
1つ目は、しがらみのない市民だからこそ、ゼロベースで社会ビジョンを描ける。
2つ目は、日々の生活の現場での実体験から来る知恵を有している。
3つ目は、縦割りやヒエラルキーを超えて、全ての人が同じ立場に立てる。

全ての人たちは組織人である前に一市民です。
だからこそ、ゼロベースで共通の社会ビジョンを描くことが出来ます。
また、様々な世代やバックグラウンドの人々が、個人の立場で、縦割り社会の
タコツボを抜け出して集い、異質同士が交わることで、化学変化を起こします。
そして、「仕事以外に市民の顔を持つことで自分も社会を創っていけるんだ!」
と嬉々として、多様な仲間と縦横無尽につながり、社会の創造に挑んでいきます。
しがらみから解き放たれ、個性を伸び伸びと存分に発揮する「市民パワー」が
炸裂するのです。

「行政情報の公開・提供を積極的に進め、国民と情報共有すると共に、
国民からの政策提案を募り、オープンな政策決定を推進する」
  鳩山首相は所信表明演説でこのようにも述べました。

真の意味で「生活者主権の国」を目指すのであれば、政権交代したからと
いって、私たちが改革を政治に任せっきりにしてはダメです。
自らが主体的に、しっかり政治をチェックし、時には声を上げて、政策提言
していくこと、民主主義をしっかり機能させることが何より大切なのです。

ところで、今回で一新塾ニュースは400号となります。
9年前にスタートした「創刊号」を久しぶりに読み返して見ました。
2000年3月18日、政権交代の起こった台湾総統選挙視察のことを記させて
いただきました。

一新塾ニュース 4月25日号(創刊号)「台湾総統選挙」
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_000425.html

台湾の人たち一人ひとりが国の将来を真剣に考え、体を張って、一票を投じる姿
に触れて、視察した一新塾有志13名全員が「民主主義とはこういうものか!」
と頭でなく肌で実感させていただきました。

あれから9年。
日本でも政権交代が起こりました。

しかし、本当の新しい国づくりはこれからです。
私たち一人ひとりが国、地域、個人の未来を真剣に考え、主体的に行動する
ライフスタイルに転換してゆくことです。その新しい学びと行動の場をつくる
のが一新塾のミッションです。
今後ともこの場で生まれた主体的市民ingの知恵をお伝えしてまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

 

 


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