2009/10/8 【一新塾ニュース】第397号:
事務局長メッセージ『お陰さまで一新塾は15周年を迎えました。 』


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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第397号 】 発行日:2009年10月8日
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■ 塾生活動レポート
               宮崎県・都井岬合宿
     ≪串間リフレッシュ村構想≫ 『串間音楽合宿村』を目指して

                          第23期  福岡地域科  土屋高輝

■ 3連休は「地域科説明会」に行こう!
   福 岡:10月12日(月祝)13:30〜16:00
   名古屋:10月11日(日) 13:30〜16:00
   大 阪:10月10日(土) 13:30〜16:00
   → http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

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  メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
  さる9月20日〜21日に、宮崎県最南端の串間市で奮闘されている
第23期福岡地域科の土屋高輝さんの応援に一新塾有志10名とともに行って
まいりました。
 これまで、土屋さんに福岡市内での地域科講座にて、何度となく串間のこと
を語っていただいておりましたが、百聞は一見に如かず! 実際に串間の土地を
踏みしめて、その溢れる魅力を肌身で感じさせていただきました。
 野生馬と大海原と音楽ホール、全国から人を呼べるオンリーワンの突き抜けた
魅力作りができる資源に溢れた稀有な土地であることを実感しました。
 そして何より、同志との議論を通じて、土屋さんがなぜこのプロジェクトに
身を投じられたのか、人生の必然の一端に触れさせていただいた貴重な時間でした。
プロジェクトの根っこである土屋さんのミッションをメンバーが一丸となって応援
しあった2日間でした。

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■■■■ 塾生活動レポート
■■■             宮崎県・都井岬合宿
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■■    ≪串間リフレッシュ村構想≫『串間音楽合宿村』を目指して
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■■■         〜見えるものと見えないもの〜
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■■■■■□          一新塾第23期 福岡地域科  土屋高輝

●合宿実施の経緯 −朋遠方より来る−

  私は現在宮崎県最南端の串間市でNPO法人コミュニティ21が指定管理者として
運営している三つの公共施設(市立図書館、都井岬ビジターセンター、文化会館)
の串間市文化会館の館長の仕事をしています。担当してようやく1年余りが過ぎ
ようとしています。NPO法人コミュニティ21には当初3年の約束で来たのですが、
長年の友人である前理事長が3月末闘病の末亡くなったため後継者が育つまで初期
の約束と使命を果たすべく、二代目理事長としてこれから最低5年は串間市民と
してあらゆることに挑戦してゆく覚悟です。

 串間で仕事を始めて再認識したことは、行政も市民も今日の厳しい経済社会状況下
においては≪地方では新たな活性化は難しい、地方には人材も資金もないから
あらゆることが困難である≫と、そのように思い込んでいることでした。しかし、
串間市では余所者である私には<見るべきもの、素晴らしいもの>が有り、
<期待できる若者たち>が居るのです。これまで50km北に隣接する都城盆地を
拠点に仕事をし生活してきた私は、串間市は太平洋と志布志湾に囲まれた自然環境
とその大自然に育まれた農水産物など、今日まさに求められている素晴らしい
宝物(資源)を有する貴重な地域であると確信するに至りました。

 ≪地域活性化≫がテーマとして語られる時、以前から感じてきたことですが、
地方がいつまでも中央の論理で自らを評価して行くのはもうそろそろ考え直す時期
であります。地方が自らの手と足と頭脳で地域のアイデンティティーを発見し
再構築してゆくことから真の地域再生が始まるのだと思います。勿論のこと、
マーケティング的に都市市民のニーズ対応は大切であります。しかし、地域間
競争といえども先ずは自らの根本的なところに立脚していなければ長期的な
戦略は構築できないのではないか。アイデンティティーは地域の歴史的な伝統
や風土で作られており、そこで生活している市民の意識とともに生み出される
ものです。

 以上のような問題意識とともに、NPOとしての活動と指定管理者としての業務上
の課題を抱えながら模索中の福岡一新塾で森嶋事務局長から現地視察の都井岬合宿
を提案いただきました。当初5月中旬に合宿を計画していましたが、準備不足と
文化会館新規事業と重なり土壇場で延期、3カ月遅れで福岡地域科の熱い支援を
いただき9月連休に実施しました。今回も地域で吹き出て来たいろいろな思惑や
動きとNPO経営の難しさの中で、ドタキャンの不安を抱えながらも8月の京都
地域科合宿参加を経て、ようやく合宿実施となりました。

 合宿初日一新塾の素晴らしい仲間、東京・名古屋・広島・北九州・福岡そして
地元宮崎から11名の方が宮崎県最南端の都井岬へご参集いただきました。
森嶋事務局長始め早朝自宅を出発し5時間〜8時間余りを掛けて、我が串間市
文化会館正面への登場でした。

●独りよがりの仮説と立ち往生 −見えないもの−

 今回の現場視察合宿を通して課題が浮き彫りになりました。
 それは十分に練ったつもりのプランとそれを裏付ける仮説との整合性を優先
したことからきた当然の帰結でした。そのことは京都での地域科合宿でも壁に
突き当たったことなのですが、まだ一つ上の壁にぶつかっていなかったのです。
これまでの長年経験してきたプランニングとは全く違う展開となりました。
印刷&システム開発での30年間そして10年位前までのまちづくりに関わり
学び実践してきたものとは大きな違いでした。

このプロジェクトは
1)どこで実施するのですか?
2)誰が当事者、相手なのですか?
3)その相手にどこまで伝えられるのですか?
4)何から着手するのですか?
5)何が、どこが原点ですか?
6)このミッションの協力者は誰ですか?
7)なぜこれがあなたのミッションなのですか?

 等々の問い掛けに、なかなか力強く答えることができなかったのです。
このような優しいかつ基本的な問い掛けに、正しく立ち往生していました。
いまなぜここでこのような提案に拘っているのか、この俺にとって何の意味が
あるのか、ここでしている説明に意味があるのか、等々のさまざまな問いが
私の内部からも一挙に噴き出して来そうな気分に襲われていました。

●新たなスタートへ、身近な同志戦略から −見えるもの− 

 合宿初日の深夜、「6つの箱」(*)に参加者全員からコメントをもらい
ながら、改めて一つ一つ記入していきました。これまでの1年間の自分が
手に取るように見えてきました。

 まるで<アクセルとブレーキを一緒に踏んでいた>のです。本来の自分を
出していなかった。ある種の慮りで動けていなかったのです。余所者として
の自信と不安。前理事長のから引き継いだ資産(負も含め)。

 合宿2日目最後のミーティングで一新塾同志からいただいた
ニュ−「6つの箱」をめぐる熱いメッセージで、この日が
≪串間リフレッシュ村構想≫第一弾『串間音楽合宿村』実現への第一歩と
なりました。

 そして、すべてはここから始まる。身近なスタッフが真の同志になって、
応援してくれる市民にどんどん会い、率直な意見を伝え続けることである。

 ◆宮崎・串間都井岬合宿 
   期日:2009年9月20日・21日 
   会場:串間市文化会館&都井岬ビジターセンター
   宿泊:民宿海洋荘

(*)「6つの箱」・・・一新塾で使う問題解決のフレームワーク


 


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