2009/04/24 【一新塾ニュース】第384号:『熱海のまちづくりに人生を賭ける!』


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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第384号 】 発行日:2009年4月24日
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■ 塾生活動レポート

    『 熱海のまちづくりに人生を賭ける! 』
         〜「オンたま」を開催して〜    第18期・20期生 市来広一郎
                
■【 参加者募集 】 第24期 説明会 東京・名古屋・大阪・沖縄

  ★お申込→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

■【 参加者募集 】春の公開講座

 4月17日(金)塩見直紀氏『“半農半X”というライフスタイルで社会を変える! 』
 4月27日(月)渡部 卓 氏『 ストレス社会を克服するための起業!』
 5月6日(水祝)木村 聡 氏『 自分を生きる学校を日本に創る! 』
                  木村由紀氏
 5月12日(火)加藤智久氏『 ベンチャー起業家を志す! 』

   ★お申込→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
先週4月16日、熱海市長の齊藤栄氏に講義にお越しいただきました。
06年9月、地縁血縁の全くない熱海で62票差の僅差で市長となった齊藤氏。
国土庁、原宿の美容サロン店長、国会議員秘書と経てこられた波瀾万丈の
人生の歩み、そして、難問山積の地方自治の現場にありながらも「市長ほど
素敵な仕事はない!」「自分がやりたいことは市民の力を取り戻すこと!」
とエネルギッシュに市政に取り組まれる姿勢から学ばせていただきました。

  今回は、脱サラ起業して故郷の熱海のまちづくりに身を投じた第18期・20期の
市来広一郎さんのメッセージをお届けします。
  先日もご案内いたしましたが、フジテレビ系列『めざましどようび』で、
まちの廃材を利用したエコクロックをつくろうというの企画の第一弾の舞台として、
熱海が取り上げられ、市来さんが出演されています。
明日25日(土)が熱海編の最終回の放送予定です。ぜひ、お見逃しなく!
(時間帯はおそらく朝8時前後、3〜5分程度のコーナーとのことです。)

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■■■■■ 塾生活動レポート
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■■■        『 熱海のまちづくりに人生を賭ける! 』
■■■■         〜「オンたま」を開催して〜
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■■■■■■□         一新塾第18期・20期   市来広一郎

●私たちが取組む地域社会の衰退という問題

 昨年、原油高の影響で安・近・短の観光地として、熱海はメディアで大きく取り
上げられた。また、「定年後の生活を熱海で」と移住する方も増え、熱海にも少
し活気が戻ってきたようにも見える。

 しかし、人口が毎年1%減少、高齢化率35%、出生数は人口の0.5%、若者の流出
と、他の多くの地方と同様、熱海も地域経済の低迷、地域コミュニティの衰退と
いう大きな問題を抱えている。

  私たちはこの問題に対して、「地域のコミュニティ・経済・自然環境を一体再生
し持続可能な社会をつくること」、そして「100年後も豊かな暮らしができるま
ちをつくること」をミッションに掲げ活動している。

●大切なのは、地域自ら行う地域の磨きあげ

 地域社会の衰退の理由は何か。それは、ないものねだりと依存にある。「熱海に
はなにもない」と言って地域の資源を磨きあげる努力をせず、行政や業界団体と
いった大きなものに頼って活性化してもらおうとする。
そうではなく、地域の一人一人が社会に参画し、地域を磨きあげることこそが必
要なのだ。

 観光客や二地域居住者など多くのヨソモノが訪れる熱海には、地域の人たちが当
たり前に思って気づかない、宝を発掘するチャンスは溢れている。私は、その
きっかけづくりをしていきたいと考えている。

●熱海温泉玉手箱(オンたま)

  この冬1月から3月まで「熱海温泉玉手箱(オンたま)」を実施した。体験プログ
ラムを通して、地域の魅力を再発見したり、地域の人との出会いを体感してもら
おうという企画だ。

「ありきたりな熱海 けれど 知っているようで知らない熱海」をコンセプトに、
20の体験プログラムを用意した。熱海を食べ歩く、旅館の女将さんと学ぶマナー講座、
温泉講話など、熱海の地域に眠っている資源を活かした体験プログラムだ。
観光協会や熱海市と協働、お店や旅館、農家など70名以上の協力者とともに
つくり上げた。

 観光客や、2地域居住者、新住民、地元住民など、延べ770名が参加、9割がまた
参加したいと答えた。地域内外のメディアにも60件以上報道され、熱海の新しい
試みとして予想以上の好感を持って受け入れられた。「人とのふれあいがよかった。」
「熱海にこんなに歴史がつまっていたとは。」「熱海が好きになりそう。」という
喜びの声を多くいただいた。

 また、参加者だけでなく、協働した町の人々も「普段当たり前に感じていたこと
に喜ばれ、自分たちの町を見直した」「次回はもっとこんなチャレンジをしてみたい」
という声もあがった。まちの人たちが楽しみながら、一緒に取り組んでいける場づくり
が行えたことが一番の収穫だったと感じている。

●地域を磨き耕す

このオンたまの目的は3つある。起業家からボランティアまで地域の人財を育て
ること。地域づくりに取り組む人のコミュニティをつくり出すこと。地域に新た
なサービス・産業を生み出すための苗床をつくることだ。意欲のある人をつなげ、
次世代のリーダーを育て、この取組みによって、地域資源を守り育て、地域の
コミュニティ、経済を活性化していきたいと思っている。

●一新塾で磨かれたチカラ

 一新塾生だった2年前、熱海への想いがつのり、勤めていた会社を辞めて生まれ
故郷の熱海に戻った。一新塾に入ったころは、漠然と「社会を変えていきたい」
「熱海を変えていきたい」と思っていただけだった。しかし、一新塾に入り、
第一線で社会の問題解決に取り組んでいる講師の方々と出会い、そしてプロジェクト
活動で現場に触れ実践と失敗を積み重ねるうちに、ここまで来た。

 その時その時、今できることを積み重ねていくうちに、段々と活動が広がり、
成果が出始めた。

 とはいえ、今まだやっとスタートラインに立てたという段階。「100年後も豊か
な暮らしができるまちをつくる」ために、これからも地域づくりという事業に取り
組んでいきたい。


 

 


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