2009/04/16 【一新塾ニュース】第381号:『 心の温泉〜内観で世界中の人を幸せに!』
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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第381号 】 発行日:2009年4月16日
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■ 塾生活動レポート
『 心の温泉〜内観で世界中の人を幸せに! 』
〜アジア内観センター設立に向けて〜 第23期生 大山真弘
■【 参加者募集 】 第24期 説明会 東京・名古屋・大阪・沖縄
★お申込→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
■【 参加者募集 】春の公開講座
4月17日(金)塩見直紀氏『“半農半X”というライフスタイルで社会を変える! 』
4月27日(月)渡部 卓 氏『 ストレス社会を克服するための起業!』
5月6日(水祝)木村 聡 氏『 自分を生きる学校を日本に創る! 』
木村由紀氏
5月12日(火)加藤智久氏『 ベンチャー起業家を志す! 』
★お申込→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
私は毎月のように、名古屋・大阪・福岡にお伺いし地域科講座を開催しています。
5〜6時間たっぷり時間をとって、一新塾の先輩がチャレンジしてきた数々の
社会実験から生み出された知恵と方法論をお伝えさせていただいています。
ちなみに“地域科プログラム”も「座学」と「プロジェクト実践」の二本柱です。
随時、一人ひとりの行動プランに対して、
第一ステージ『ミッション探究コンサルティング』
第二ステージ『政策立案・事業計画コンサルティング』
第三ステージ『社会実験コンサルティング』
にて、活動展開のお手伝いをさせていただいております。
今回、メッセージをいただいたのは熊本県玉名市の蓮華院誕生寺で僧侶をされ
ている第23期福岡地域科の大山真弘さんです。大山さんは、アジア内観センター
設立を目指して、プロジェクト活動に邁進中です。
今年の2月には、福岡、佐賀、宮崎などから集った一新塾メンバーと共に
私も大山さんの蓮華院誕生寺にお伺いし、ミニ内観を体験してまいりました。
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■■■■■ 塾生活動レポート
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■■■ 『 心の温泉〜内観で世界中の人を幸せに! 』
■■■■ 〜アジア内観センター設立に向けて〜
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■■■■■■□ 一新塾第23期 大山真弘
● ビジネスマンから僧侶へ転進
私は、若い頃、商社や複写機メーカーに勤めていました。海外勤務や、チーム
で社長賞も頂いたこともあります。しかし、海外勤務中に母を亡くした事もあり、
先祖に僧侶もいたせいか、「この仕事は、自分の本当の仕事ではない。」という
思いがだんだん強くなってきました。
比叡山で千日回峰行をされた酒井大阿闍梨(あじゃり)の本を読んで、僧侶に
なりたいという思いが日増しに強くなりつつあった時に、不思議なご縁で妹が
お寺の長男に嫁ぎました。
そして彼から、「内観」というものがあることを聞き、奈良の内観研修所で
創始者の吉本伊信先生に直接ご指導を頂きました。
これは、私の人生でコペルニクス的展開とでも言うべき大きな転機でした。
私は、「内観による人助け」を一生の仕事にしようと決め、会社を辞め、高野山の
僧侶専門学校で一年間修行し、真言宗の僧侶の資格を取り、再出発し、現在に至っ
ています。
● 悩みと家庭や職場の問題の増加
「浜の真砂はつきるとも、世に盗人の種はつきまじ」とは石川五右衛門の
辞世の句ですが、私にとっては、「浜の真砂はつきるとも、世の人に悩みはつきまじ」
ということになります。
人は大なり小なり何らかの悩みや問題を抱えています。また特に、現代はあまり
にも忙しくなり過ぎ、ストレス過多社会になっており、その結果、厚生労働省が
うつ病に関するパンフレットを出すほどの現況です。そして、自殺者数も日本は
年間3万人以上です。
また、離婚家庭の増加により、心に傷を負った子どもたちが増え、非行や不登校
やアダルト・チルドレンや、摂食障害、ギャンブル依存症、アルコール依存症、
家庭内暴力、うつ病などの各種精神病や認知症などが増えています。また、家族内
の嫁姑や夫婦問題と並んで、職場での人間関係に関する問題も成果主義や非正規労働者
の増加とあいまって、増えています。
こういう現代において、できるだけ悩みや問題をなくしたり、少なくする方法
が模索されていますが、行政の相談窓口だけでは対応しきれていないのが現状です。
会社内の産業カウンセラーは大企業しか雇えず、多くの企業では、問題は放置された
ままというのが現状ではないでしょうか?
● 吉本式「内観」
この悩みを解決するためのひとつの有力な方法があります。それは、「内観」、
正確には「吉本式内観」というもので、心理療法の一種です。
具体的には、周りの人々に対して、
(1)してもらった事、(2)して差し上げた事、(3)迷惑かけた事の
3つを具体的に思い出していくなかで、色々なことに気づき、心が癒され、
問題が解決し、立ち直っていくものです。
朝日新聞の『天声人語』(平成3年7月21日)や他の新聞にも紹介されています。
「 精神科医の友人の家で家族に面倒な問題が起きた。友人は苦しんだ。
解決できぬ自分自身にも悩んだ。
中年の彼は、意を決して、ある心理療法を家族に受けさせた。そして、
全く同じ療法を別個に自分も受けた。療法といっても実は修養法だ。
まわりの人々について幼い頃から現在まで集中的に回顧するうちに、自分が
いろいろな人に支えられて生きていることが実感されてくる。静かな一週間の後、
友人は心の平静さをとりもどし、感謝と積極的な気持ちを味わった。
この方法は内観という。」
● 内観の効果と実績
内観は心のこだわりを落とすのには非常に効果的で、言わば、「心の温泉」
みたいな副作用の少ない心理療法であり、自己リフレッシュ法です。この為、
現在では、日本内観学会や内観医療学会や国際内観学会も組織され、医療のみならず、
教育、社員研修、矯正、スポーツ、芸術など色々な方面で応用され、効果をあげています。
ところが、一週間かかることや、保険点数に入っていない事もあって、まだまだ、
「内観」はマイナーであり、広まっておりません。
私は、熊本のお寺に勤務しながら、毎月一回の内観研修を20年間行ってきました。
現在までに約千百名の方に内観をして頂き、その内8割は非常に効果があったと自負
しております。遠くは関東や沖縄からも来られ、何名かの外人さんもおられます。
今年1月には、パリ大学心理学部長が九州大学の方と一緒に内観の調査に来られ、
質問攻めに会いました。世界の心理療法の本を出版されるそうです。
● 心の時代への転換
今や、時代は大きな転換点に来ているといえます。物質的に豊かになっても
幸福にはなれないということがはっきりしてきました。また、資本主義の行き詰まり
と改革が必要なこともはっきりしました。これからは、数字至上主義の時代ではなく、
心の時代ということが、明確になったと言えるでしょう。
こういう時代環境において、悩みの問題は最後まで残ります。また、環境問題も
戦争も悩みも、すべては人の欲望から生まれるものです。心の垢を落とすことが
重要になってきています。心が清まれば、悩みや病気も少なくなります。その為の
ひとつの有効な方法が「内観」です。
この「内観」をもっともっと日本のみならず世界中に広め、人々の悩みを少なくし、
素晴らしい人生を送る手助けをしたい。それが私のミッションです。
● アジア内観研修センターの設立に向けて
その為に、通年で内観を行える「アジア内観研修センター」を設立し、多くの
方々に内観を体験して頂き、悩みや問題や心理的病気の解消に邁進するのが
私のミッションであり、目標です。
2月8日には、福岡地域科の塾生の方々に現場視察を行って頂き、短時間でしたが
内観を体験した上で多くのアドバイスを頂きました。
特に、内観に対するイメージをもっと魅力あるものにするために、内観のエッセンス
を伝えるキーワードの選定や、日数や開催日の工夫やパンフレットの作り方など、
目からうろこの体験をしました。他人の目から見て揉んで頂くと言う事の大切さを
実感しました。現在、それらのアドバイスを出来る事から一歩ずつ実行に移している所です。
最後に、今後も粘り強く内観の活動を続け、目標に向かって一歩ずつ歩みたいと
思っておりますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。合掌
*関連ホームページ 蓮華院誕生寺
http://www.uproad.ne.jp/rengein/
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