2009/04/06 【一新塾ニュース】第377号:
『 ふるさと再生〜兵庫県・黒川の限界集落 』


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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第377号 】 発行日:2009年4月6日
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■ 塾生活動レポート

   『 ふるさと再生〜兵庫県・黒川の限界集落 』   第22期生 福本 裕子  

■【 参加者募集 】 第24期 説明会

   東 京 :4月 8日(水)19:30〜21:30/4月11日(土)15:00〜17:30 ほか
   大 阪 :4月25日(土)13:30〜16:00 
   名古屋 :4月26日(日)13:30〜16:00
   福 岡 :4月29日(水祝)13:30〜16:00

  ★お申込→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

■【 参加者募集 】一般公開講座

   ●2009年4月11日(土)19:00〜21:00
       湯浅 誠 氏 『「すべり台社会」からの脱出 〜 貧困問題の本質に迫る 』

  ●2009年4月17日(金)19:30〜21:30
      塩見直紀氏『“半農半X”というライフスタイルで社会を変える! 』

   ★お申込→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。

 一新塾OBの市来広一郎さんが、フジテレビ『めざましどようび』に出演
されました。
  市来さんは、生まれ育った熱海の発展のために第18期在籍時に脱サラ起業。
現在、熱海のまちづくりに奮闘中です。
  今回、まちの廃材を利用したエコクロックをつくろうというフジテレビ系列
『めざましどようび』の企画で、熱海が一件目の舞台に取り上げられました。
市来さんを中心にして商店街の人たちを巻き込んでつくる企画で、4回に渡って
放送される予定です。
  先日4月4日に第一回目分が放送されましたが、市来さんの活動風景もしっかり
紹介されていました。
4月11日(土)、18日(土)、25日(土)に続きが放送される予定です!
(時間帯はおそらく朝8時前後、3〜5分程度のコーナーです。)
ぜひとも、ご覧ください!

 さて、今回は同じく、地域の現場をフィールドに奮闘されている塾生の方の
メッセージをご紹介させていただきます。第22期大阪地域科の福本裕子さんです。
福本さんは、一昨年、NPO法人『オーガニック・ライフ・コラボレーション』
を設立!そして、現在、兵庫県朝来市生野町黒川をフィールドに、
新たなチャレンジに挑んでいます。

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■■■■■ 塾生活動レポート
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■■■       『 ふるさと再生〜兵庫県・黒川の限界集落 』
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● かつての私は♪

 親子関係の葛藤から、自分を抑圧することで周囲の人間関係を保ち、本当の
自分を表現出来ず、生きる気力さえ長く失っていました。社会の様々な環境や
人間関係、心理学等の学びで『自分の想いを大切に生きる』ことの重大さを知り、
その後心理カウンセラーとして、3万人を越えるクライエントと関わってきました。

  しかし、「気付きを導く無機質な室内でのカウンセリング」と私が「ひとりで
出来ること」に限界を感じ、想いを共有する仲間と共に任意団体を経て、一昨年
NPO法人『オーガニック・ライフ・コラボレーション』(OLC)を設立しました。
『人間復興・自然回帰』を大きなテーマに、誰もが心身共に健やかでイキイキと
自己を確立し、自然と調和した生き方が出来る社会にすることをヴィジョンに
掲げ取り組んでいます。

 現代の慌しい社会や学校教育の歪みによる異常事態の様々。そこには、自己が
確立できず、価値観や全体性を柔軟に見る視野を持ち得ていない。また、
「サードプレイス」的な自分を取り戻す居場所がない。更に、容易に「精神疾患」
に逃げ易い社会でもあります。そこには「食」や「自然」の環境の著しい悪化を
見逃すわけにはいきません。

 そこで、解決策とすべく私共の事業として
(1)カウンセリング及びカウンセラー養成講座の実施 
(2)「共育」「食育」の提唱 
(3)おやつの時間(自分を取り戻すブレイクタイム)の提唱 
(4)自立支援活動 
(5)農家直売型流通網構築事業 
(6)マルチ事業
を組み立てました。中でも、(6)マルチ事業については今年から大きく展開させて
いく事業で、私が本当にやりたいことである事業です。

●この事業のキーワードは『ふるさと』♪

  いつでもふと帰りたくなるような母親の温もりを感じる『ふるさと』。
 現代の生活の中で多くの人が忘れ、失ってしまっている『ふるさと』を
兵庫県朝来市生野町黒川という、山紫水明な「オオサンショウウオ」や「アマゴ」
が生息する豊かな自然溢れる「限界集落」で再生することです。その為に先ず、
『黒川の魅力』を地元の方と「まれびと」である私たちの協働で再発見し、構築し
『かたち』にしていきます。

 その上で、都会の人たちを誘い地元の方々や私たち、お客様同士の交流で
心を和ませ、豊かな自然が彼らの心に安らぎを与え、農体験や他の協働作業に
よって豊かな人間性を取り戻すことでしょう。その延長線上で、お客様から
リピーターに、更にこの地を愛し定住できるよう住まいの環境・ネットワークを
整えていき「ふるさとづくり」に繋げていこうと考えています。それは同時に
地域にとっては「ふるさと再生」として地域活性の取り組みにもなります。

 また、昔から続いていたお祭りや習わし等を再現し地域文化の継承に取り組み、
それらを都会の人達に周知、参加させるイベントとして企画・実施していきます。
この取り組みは、メンタル面からのヘルスケア事業であると同時に都市農村交流
による地域活性化事業です。本当に豊かなもの、本当にたいせつなものを守り
育んでいく『理想郷づくり』をこの地で取り組み始めています。

 実際、限界集落との関わりに於いて、「お見合い」は決して容易ではありません
でした。が、自分の軸、自分の感覚を大切にし、決心してから事が動き始めました。
その間、様々な動きをした分、兵庫県や様々な団体・NPO・地域の方々との
関わりも深くなりました。黒川の方も私たちに公民館などを宿泊場所として貸して
くださったり、〜ちゃん付けで呼び合うような親しさが生まれ、もはや、私たちの
「ふるさと」になって来ました。これからがとても楽しみです。

●私が一新塾を知ったのは♪

 『助成金』をキーワードに検索していると辿り着きました。丁度その頃、周り
の意見を尊重しすぎて、『幹』と『根っこ』がチグハグになっていた頃でした。
「私は何がしたかったのかしら・・・?」。

 早速、問い合わせメールを送信。説明会に参加。上京した際には森嶋さんに
お会いして、更に『6つの箱』のブラッシュアップ。まだ入塾していないのに、
ご丁寧なご指導をいただきました。大きな感謝と同時に、今から思えば、関西人
のド厚かましさに赤面!です(恥)。また、右脳はともかく、左脳の働きが微弱
ゆえにロジカルなことが苦手な私には必要な学びだと思いました。更に、私の
取り組みに共鳴してくださる方や、参考になる取り組みをしておられる方々が
きっといるはず!と思い入塾しました。ご多忙な中を私などの気まぐれな問いかけ
にもご丁寧に対応してくださることにも感動です!

 一新塾での最大の学びは『6つの箱』です。
  今やメンバーも『6つの箱』で自らが何をしたいのかを自分軸で明確に持ち始
めてきたことに素晴しい「光」を感じています。このOLCというフィールドを
生かして、各自が自分の軸で事業や別の地域での取り組みを展開していくことが
既に描けていること、そして、それを実現することこそが『調和の社会』への礎に
なることだと確信しています。

                 22期大阪地域科 福本裕子 http://olc-net.com

 

 


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