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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第364号 】 発行日:2008年12月24日
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■ 塾生活動レポート
          『 本当の一歩はこれから 』
          〜「CAN-DO倶楽部」(準備会)結成!〜
                                第19・21期生 本間知子

■【 参加者募集 】誰もが社会創造のプレイヤーになれる!

   一新塾入門講座  『社会ビジョン探究&問題解決ワークショップ 』

   日 時:2009年2月15日(日)13:30〜18:30
   講 師:森嶋伸夫 (一新塾代表理事・事務局長)
   参加費:3000円
  → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html
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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
 23期生にとっては11月9日の開講から早一か月強。講義に、合宿に、
そして、先輩のプロジェクト活動参加にと、密度の濃い日々を送っています。

  12/6・7は神奈川県の三浦海岸で全国研修合宿。
『市民性で突き抜ける!』をテーマに全国から塾生が結集。
「この人生だからこの志!」「この人生だからこのプロジェクト!」
“6つの箱”を回して、志を果たす道を模索し、プロジェクトの種を生み出す
作業を行い議論は朝の5時過ぎまで続きました。

 そして、この一週間は、東京本科と地域科(大阪・名古屋・福岡)で、
2008年の締めくくりとして、ビジョン実現の力を育むための講座を実施して
きました。
テーマは、事業によって社会変革に挑む力を育むための「事業計画の鍛錬講座」
でした。ビジョンを定め、事業計画に落とし込み、事業収支を入れるところまで、
Plan→Do→Seeを仲間と一緒に短時間で回してみる体験をワークショップ形式で
楽しみながら取り組んでいただきました。
(大阪では、ゲスト講師に“半農半X”の塩見直紀氏にお越しいただきました)

 講義の終わりには「事業計画立案」と「政策提言立案」のワークシート冊子
のクリスマスプレゼント(?)。 今度は、一人ひとり、自分自身のテーマで、
早速、事業計画にチャレンジです。
年が明けると、いよいよ同志を募ってプロジェクトチームの立ち上げです。

 今回は、11月に卒塾された大阪の本間知子さん(21期)のメッセージです。
本間さんは、知的しょうがいがある方が暮らす福祉施設で音楽支援員として
仕事をされています。
いつも「知的しょうがいがある方の感性と表現力はすばらしい!」と仰っていて
その溢れる可能性に目を向けて、新たにプロジェクトを立ち上げられました。
それが「CAN-DO倶楽部」です。
本間さんが地域に一歩踏み出して開けてきた世界をお届けさせていただきます。

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■■■■■  塾生活動レポート
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■■■    『 本当の一歩はこれから 』
■■■■        〜「CAN-DO倶楽部」(準備会)結成!〜
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■■■■■■               一新塾第19・21期   本間知子

 私は、知的しょうがいのある方々とケアをする人たち、アーティスト(ミュージ
シャンや舞踏家等)との出会いの場を創りたい。それぞれの人が自分自身の表現
コミュニケーションの方法を探り、発見し、お互いの表現をぶつけあいながら
今までにはない何か新しい表現を作り出したい。 そして舞台での発表によって
その表現のすばらしさを社会的にひろめたい。そんな夢を持って21期の活動を
始めた。時間はかかったが19期で自分の思いを高めて、21期でやっと踏み出す
ことができた。

●地域に一歩踏み出した日

  昨年、21期受講生となってすぐの11月8日、私は地元のA中央公民館のコーディ
ネーターのKさんに会いに行った。私は自分の思いをまとめた文章を渡し、
ドキドキしながら、表現の場作りの気持ちとその意味を精一杯伝えた。Kさんは、
誠実に話を聞いて私の思いを前向きに受けとめてくださったようだった。
嬉しかった。私が、初めて地域に一歩踏み出した日であった。

 その後、数度の話し合いを重ねる中で、Kさんから場所提供や公演の場の協力
の言葉を得た。さらに、Kさんの知人の地元の文化ホール企画担当の方からの
情報で、となりの市に住むコンテンポラリーダンサーのYさんを紹介してくだ
さった。

  この出会いは、新しい可能性を拓くものとなった。私は、公民館の事業である
公開講座の講師という願ってもみないような立場にYさんとともに立たせていた
だくことになったのである。今まで知り合った方や職場の仲間に、スタッフや
寄り添いボランティアのお願いをした。数人の心ある仲間が集まってくれた。
涙が出た。

 私は、26年間知的しょうがいのある方々のケアの仕事をしてきた体験や
5000回もの音楽療法のセッションをしてきた体験を生かし、地域に出て
頑張ろうと思った。

●「CAN-DO倶楽部」(準備会)結成!

  公民館の講座は好評で、ダンサーのYさんと5月より月2回計10回のワーク
ショップを実施し、9月に開いた観客参加型発表会には50名ほどの方が集まって
くださった。知人のガムランやサックス奏者もゲストとして参加してくださり、
より豊かな表現空間が創りだされた。

「こんなところ初めて。」
「ここにくれば、とっても気持ちが癒される。」
「音楽を感じながら、心のままに踊るって楽しい。」

等の感想をいただいた。講座をとおした出会いは私の宝物となった。そして
受講生の希望があり、この活動を継続するために「CAN-DO倶楽部」(準備会)が
結成がされた。一年前に私が夢見ていた場づくりが現実のものとなったのである。
(折りしも、アメリカの次期大統領オバマ氏が「イエス、ウィ、キャン!」と演説し、
言葉を聴衆の希望への力に高めていく様子が報道され、私の思いとも繋がり、
ちょっと熱いものを感じた。)

  これは一新塾での色んな方との出会いや励ましの中で意欲を継続させ、一歩
踏み出したからこそ生み出されたものである。以前の私には考えられない一歩である。

 正直に言うと、高齢の父と同居し、3人の子どもを育てながら、フルタイムで
働く私にとって地域での活動を始めることは、やはりいろいろな壁やプレッシャー
がある。無謀なことかな、となんども気持ちがひるみそうになった・・。
そんな時、森嶋さんの「壁にぶつかったら、自分の志や理念に立ち戻ることが大切。」
という言葉を思い出してその意味をかみしめた。
また「踏み出すことで出会いが生まれる。」「突き抜けること。それが大切。」
との言葉や「いつでも相談くださいね。」という励ましが、知らぬ間に私に勇気
を与えてくれていた。何より関西地域科の仲間の存在は頼もしかった。
もちろん、自分が主体性を持って行動しないと何も始まらない。しかし、ひとたび
踏み出せば夢は現実のものとなるんだということを、今、しみじみと実感している。

●自立して活動する一歩を踏み出す

 19期・21期と続けてきた一新塾もいよいよ卒塾。一新塾で私は、自分の思い
をつきつめていく作業を何度も繰り返した。合宿でのグループ討議やミニプレゼン
体験がその機会となった。私にとって毎回新しい出会いと魅力ある情報を得る場
となった。
「しょうがいがあったり、高齢であったり、病気であったり、社会的に弱い立場
であったり、いろいろな生き辛さを抱えている人が、無理をしなくても素のまま
の自分で生きていけるような、ほっこりとした街づくりをしていきたい・・・」
というビジョンを持ちはじめ、自分ができることは何かを何度も考えた。
そして動き出したことがCan−Do倶楽部に繋がった。

 いよいよ、これから公民館活動から離れて、自立して活動を始める。組織化や
資金面などの不安はあるが、一新塾で学んだこと、出会った人たちがあるから大丈夫。
一歩踏み出すことで出会った地元の人々の存在が私を支えてくれている。全国で
夢を持って活動する多くの人たちの存在と活動の情報が私に刺激とパワーを
与えてくれる。

 しっかりと踏み出していこうと思う。
プレッシャーを力に替えて、次は自立して活動する一歩を踏み出す!!

 

誰もが社会創造のプレイヤーになれる 一新塾入門講座 【参加者募集!】    
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■■       『社会ビジョン探究&問題解決ワークショップ』
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■■■■       2009年2月15日(日)13:30〜18:00
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 未曾有の金融危機、広がる格差、厳しい雇用環境、待ったなしの環境問題、
迫り来る少子化・高齢化社会、右往左往する教育現場。

 激動の時代を生きる私たち市民が、この社会の現実とどう向き合うのか、
そして、どんな行動を生み出すことが出来るのか、その可能性に徹底的に
アクセスする講座を開催いたします。
 
    『自ら理想の社会ビジョンを描き、私たちの手で実現させる!』

 社会創造の作業は、官僚や政治家の特権ではありません。
最も創造的で心躍るこの作業こそ、
生活者である私たちの手に取り戻したいと思います。

市民性への目覚によって、人生と社会のイニシアチブを取り戻しませんか?

 楽しみながら学べるワークショップです。
ぜひ、ご参加ください。

                  NPO法人一新塾   代表理事・事務局長
                                      森嶋伸夫
 
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  日時:2009年2月15日(日)13:30〜18:30

  会場:一新塾セミナールーム
     [住所] 東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F

 講 師 : 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
 参加費 : 3000円(当日受付にて承ります) 
 定 員 : 20名(先着順)
 お申し込み→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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  ≪ 内 容 ≫

   仮説思考・ゼロベース思考など、社会ビジョン探究と問題解決創造
   するために必要なスキルをワークショップを通じて学びます。
   ●自分の強みはなんだろう?自分はどんな力が発揮できるか?
   ●21世紀はどんなリーダーが求められているか?
   ●社会創造に挑むための問題解決・創造のフレームワークとは?
   ●小さくても本物のPlan→Do→Seeを回すためには?
      
  [課題1]:組織の落とし穴を考える
         某メーカーの例を取り上げ、個人の資質が最も発揮さ
         れるシステムを提案していただきます。
         問題解決のフレームワークをじっくり習得できます。

  [課題2]:「社会の現実」と「自分」を交じり合わせる
         トレーニング ワークショップです。
         金融危機、少子化、非正規雇用、うつの蔓延、教育崩壊など、
         社会の切実な問題を次々取り上げます。
         あなただったら、この社会の現実とどう向き合い、
         どんな問題解決策を提案されますでしょうか?

 [課題3]:ある地域をケースとして取り上げます。
        地域ビジョンを描き、その地域の抱える課題を解決し、
        地域が再生していく振興策をグループで議論しながら進めて
        いきます。

        ◎「政策」による問題解決
        ◎「社会起業」による問題解決
        ◎「市民プロジェクト・NPO」による問題解決

       この3つのアプローチを通じて、社会の問題解決・創造に
        切り込むところまでを体験いただきます。

 ≪ 講師プロフィール ≫森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 1964年生まれ。1988年慶應義塾大学文学部卒、積水ハウス(株)に入社。
 「都市開発」「まちづくり」の仕事に携わり様々な立場の人たちとの出会い
  の中で、日本人が組織の論理の中で自分のミッションを犠牲にしていること
  に疑問を感じ一新塾へ入塾。タテ割りを超えて、同志と協働することの計り
  知れない可能性を実感。
  97年 政策学校一新塾マネジャーへ転職。大前研一氏の下で薫陶を受ける。
  02年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長就任。主体的市民養成
  プログラム開発に力を注ぎ、毎年30近くの「政策提言」「社会起業」
  「市民プロジェクト」のインキュベートを行う。
  11年で3000名の塾生が志を果たす道を歩むための人生の転機での相談役(メンター)。
  市民性を基軸とした新しい国づくり、地域づくりの支援に日々奔走している。

 



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