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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第352号 】 発行日:2008年10月12日
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目次
■ 事務局長メッセージ
『 団塊世代から見た “世代間断絶” 』
一新塾代表理事・事務局長 森嶋 伸夫
■ 第23期講座&説明会(無料)の予定〜東京・沖縄で開催!
→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
■ ドキュメンタリー映画上映会
上映作品:『おいしいコーヒーの真実』
日 時:2008年10月18日(土)13:00〜14:40
会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html#1018
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
3連休、いかがお過ごしでしょうか?
1ヶ月後に卒塾を迎える21期生は、プロジェクト活動に奮闘中です。
明日は、5時間かけてじっくり「社会起業・市民プロジェクト コンサルテーション」
に取り組みます。
一新塾流コンサルテーションでは、市民性のタテ軸を突き抜けたものとします。
それは「根本原因」→「社会の現実」→「独創的な社会ビジョン」へと貫かれる
1本の軸をしっかり意識して戦略を練り上げることです。
突き抜けたビジョンこそが時代を拓く何よりの力となると信じているからです。
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■■■■■ 事務局長メッセージ
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■■■ 『 団塊世代から見た“世代間断絶” 』
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■■■■■■□ 一新塾代表理事・事務局長 森嶋 伸夫
一新塾には、20代から60代まで、ビジネスマン、主婦、学生、フリーター、
経営者、議員、官僚、ジャーナリスト、デザイナー、など様々なバックグラウン
ドの方が結集します。
最近は、舞台をビジネスから地域に移し変えて「第二の人生」を踏み見出そう
という団塊世代の方々も増えてまいりました。
そして、世代を超えて同志と共に、協働してプロジェクトを立ち上げています。
この世代を超えたコミュニケーションこそが、プロジェクト推進の大きな原動力
となっています。
しかし、世の中では、“世代間断絶”という言葉をよく耳にします。
これが最近では家族の中にも侵入してきています。それによって、最も確かで
最も信頼の置けるはずであった家族の絆ですら危ういものとなってきています。
堺屋太一氏は、団塊世代論で“世代間断絶”を以下のように考察されています。
「 団塊世代の両親は大正世代。ようやく日本が工業化したとはいうものの、
まだまだモノ不足で人余りで、生活に腐心した時代。
当然、モノを大事に長く使う。お袋の味、家庭医療、近所・親類付き合い
など教えを乞うことがたくさんで「生活の知恵」は誇りであった。そして、
貧しい物財と安価な人力をどう使うかのソフトウェアと地域コミュニティ
や親類縁者とどう付き合うかのヒューマンウェアが代々引き継がれていた。
また、姑は7分の親切と3分の意地悪が普通であった。
ところが、団塊世代が家庭を持つ70年代には、家庭電化で家事は自動化、
衣服は使い捨て、食事はインスタント、買い物はスーパー。もう、姑の
もつ「生活の知恵」は要らない。団地やマンション暮らしには近所づき
あいもない。故郷を出た人は親類と顔を合わせる必要ない。
仕事の上でも、サラリーマンなら親の世代に相談する必要もなければ、
その意味もない。子どもは塾通いで、祖父母が躾ける間もない。
その一方、舅姑は、新しい生活に必要な知識と技能に乏しい。
自動車の運転もできなければ、電気製品の修理も出来ない。
パソコンも出来ない。使い捨てはもったいないと思うから家のなかは
片付かない。これでは、舅や姑の権威が保たないのも当然。この結果、
団塊世代は親とは別居。職場以外には帰属意識も相談相手も持たない
職縁社会の核家族となった。団塊世代も気がつけば、子どもたちに自分が
伝えることができることが何もないことに気づく。それが、現代である!」
親との関係を切ってしまった団塊世代。
その結果、思いもよらず、子どもとの絆も切れてしまいます。
もしかしたら、この現象は、日本の歴史初まって以来の出来事ではないのでしょうか。
これまで、企業戦士として、組織のミッションのために人生を賭して突っ走って
きた団塊世代が選択したライフスタイルがもたらした思わぬ副作用。
そして、卒サラして自由になった今、団塊世代の方が「第二の人生」を、
今度はどういったライフスタイルにデザインし直すのか。
日本の将来を左右する重要な鍵のひとつではないでしょうか。
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