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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
【 第343号 】 発行日:2008年9月3日
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目次
■ 塾生活動レポート
『信じて待つ〜子どもから学ぶ教育のあり方』 第21期生 大塚千花子
■ 第23期講座&説明会(無料)〜東京・大阪・名古屋・福岡で開催!
・東京会場 9月6日(土)15:00〜/9月10日(水)19:30〜ほか
・名古屋会場 9月26日(金)19:00〜21:00
・大阪会場 9月27日(土)13:30〜16:00
・福岡会場 9月28日(日)13:30〜16:00
→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
■ 公開講座&ワークショップ
(1)テーマ:『社会貢献のための新・家元制度!』
講 師:前田出氏(株式会社コロネット代表取締役会長・一新塾OB)
日 時:2008年9月9日(火)19:30〜21:30
会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
(2)テーマ:『人材格差〜財政破たんを防ぐための体験的自治体経営論』
講 師:木下敏之氏(元佐賀市長・木下敏之行政研究所代表)
日 時:2008年9月19日(金)19:30〜21:30
会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
先週末、私は福岡、大阪、名古屋と回ってまいりました。地域の現場で奮闘
されている皆さんとたくさんお会いし、交流を深めてまいりました。
一方で、一新塾生が全国各地で、市民プロジェクトを展開していました。
東京では、8/31『やるまいか!新潟中越やまさと交流フォーラム』を開催。
表参道にある新潟県のアンテナショップ「ネスパス」を舞台に、「新潟中越
やまさと交流プロジェクト」と「道州制.com」メンバーが協力して開催。
地方と都会のパートナーシップによるこれからの地域づくりをテーマに
ワークショップ。約40名が熱心に議論を交わしました。
大阪では、8/31『いきいきフォーラム@関西』を開催。21期生でうつ病や難病
を乗り越えメンタルカウンセラーとして起業した澤登和夫さんが、第23期の
一新塾講師でもある“ナミねぇ”こと竹中ナミさん(プロップステーション理事長)
とのコラボレーションイベント。
会の企画・運営を支えたのは関西一新塾メンバー有志。4か月前から実行委員会
を組織し、仕事の合間を縫って平日夜や土日に、場づくりに奔走する姿がありました。
さて、今回、ご登場いただくのは第21期の大塚千花子さんです。
新しい教育にむけて「Education21」プロジェクトを立ち上げ奮闘中です。
7月には、地元のお母さん方を集めて教育イベントを開催されました。
大塚さんの熱きメッセージ、ぜひ、ご一読ください!
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■■■■ 塾生活動レポート
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■■ 『 信じて待つ〜子どもから学ぶ教育のあり方 』
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■□□□□□□□□□□□□□ 一新塾第21期 大塚 千花子
● 大人の娯楽として
ある晩、「世の中のことを勉強したいんだけど・・・」、一新塾のHPとパン
フを手に、旦那に少し遠慮気味に話してみた。「大人になってからの勉強は、
最高の娯楽だと思うから、やってみたら・・・」との返事に、末っ子の世話を
高校受験生にお願いして、片道約一時間弱、こうして自分探しの旅が始まった。
塾での講義は、とても刺激的だったが、まるで浦島太郎の気分だった。
知らない言葉が多く、主婦でもわかる用語講座があればと思った程だった。
● 子どもに教えられ、育てられて
今までひたすら主婦業の16年間は、社会の最小構成単位である家族の絆作
りの期間だったと思う。上の2人は、産院で出産したが、下の2人は自宅分娩
にチャレンジした。好きな音楽を聴きながら、好きなスタイルで分娩台役の旦
那にしがみつく。長男が出産シーンをビデオ撮影し、次男が私の背中をさする
中、新しい命の誕生を家族で迎えた。
その時、陣痛の痛みが生まれ来る子の「産まれたい!生きたい!」力である
ことを実感できた。
その後、5回の引越しの中、4人の子どもの病気や悩みで不安になった時、
生まれた時の事を思い出し、「大丈夫、あんなすごい力で生まれた子だから」、
「大丈夫、君達のDNAが知っているから」と念じて過ごすうちに、『子ども
は生まれた時、すでに生き抜く知恵と力、そして生きる目的を持っている』と
確信するようになった。あれこれ手を出し口を出しで子育てするより、その子
の力を信じて待つ!そして素敵なところを見つけて、素直に感動することで、
親はもっと幸せになると思う。親から信じられ、ほめられて育つ子どもも幸せだ。
私はこうして、子ども達に教えられ、育てられて、子育てを楽しむことがで
きるようになった。
● きのくに子どもの村学園との出会い
縁あって、我が家の三男が本人の強い希望で、去年の4月から和歌山県高野
山近くの、この学校に転校し、寮生活を始めた。当時、小学校5年生の彼にとっ
ては、家族や友人と別れる寂しさに涙しながらでも行きたい学校なのだ。
学校の詳細はホームページ等を見てもらえば判るが、非常にユニークだ。
時間割はあるが、いわゆる教科を先生が生徒に教えるのではなく、学びの中
心は、生活(衣・食・住)をテーマにした『プロジェクト』と呼ばれる体験学
習である。身の周りのあらゆることを学びの対象にして、子ども達が自ら学び
取っていく。
もうひとつ、面白いと思ったのは、いわゆる校則はなく、きまりや困り事は、
子どもも大人も、みんなで一緒に議論し決定する。自由である反面、常に自分
と向き合う必要があり、厳しくもあるだろう。しかし、子ども達は、自分が
主役となれる楽しさがわかっているのだろう。
子どもは勿論、先生である大人が非常に楽しそうなのが、素晴らしく、学校
周囲の自然とともに、訪ねるたびに癒される私だ。旦那に言わせると「毎日が
学園祭の前日のような混沌とわくわくに満ちている」そうだが、とにかく、
子ども達が元気だ。
● サドベリーバレースクールへ
きのくに子どもの村学園には、いちおう時間割があるが、それすら無いのが、
アメリカのボストン郊外にある、このサドベリーバレースクールだ。数年前か
ら知っていたが、今年の5月に行くことができた。
特定のカリキュラムはなく、何をするのも自由だ。一日中、ゲームをしてい
る子もいるし、絵を描いている子、楽器を演奏している子もいる。子どもが何
かを学びたいと思った時、自分達だけで満足できなければ、スタッフと交渉し、
授業が成立する事もある。
私が訪問した時も、子ども達は、ただひたすら遊んでいるだけに見えるし、
事実そうなのだ。17歳のある子に「いつ学ぶんだ」と聞いたところ「大人が
教えようとする事だけが勉強じゃなく、自分達の年齢で、学ばないことはない」
のだそうだ。少しわかりづらいが、その時やっているあらゆる事が、その子に
とって、その時必要としている学びなのだと思う。
子どもの生きる力を信じているからこそ可能な究極の学校だと思う。自分の
好きなことをみつけ、とことん実行できるこの学校の子どもは、真に『自分の
人生を生きている』と感じた。日本の大人にこそ必要な環境かもしれない。
● そして私の目指すもの
きのくに子どもの村学園は、文部科学省認可の私立学校であり、すでに16
年間の実績がある。和歌山県、福井県につづき、近々、3校目が開校するらし
い。また、きのくに子どもの村学園のやり方を取り入れた学校も、存在してい
る。このような学校をもっともっと広め、各都道府県に1校ぐらいあったら、
日本の教育は大きく変わるのでないかと思う。
また、サドベリーバレースクールのような教育にも関わりたいと考えている。
子どもが望む教育の場が広まれば、日本の社会も元気になると思う。
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