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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
        【 第341号 】 発行日:2008年8月7日
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目次
■塾生活動レポート

  『自分から一番遠い存在だった住民運動
   〜東大和市廃プラスティック中間処理施設について』
                             第21期 床鍋義博

■【参加者募集!】

  『誰でもできる!誰もがなれる!
          「市民プロデューサー」入門講座(WS) 』

・東京会場 8月24日(日) 13:30〜18:30
・大阪会場 8月30日(土) 13:30〜18:30
・名古屋会場 8月31日(日) 13:30〜18:30
→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
先週8月2日(土)には、第22期生の「チーム立ち上げプレゼンテーション」
を行いました。14名の挑戦者が、自らの切実な問題意識、理想の社会ビジョン、
自分自身を砕き突き進む覚悟を存分に語り、チームメンバーになってもらえるよう
仲間に呼びかけました。8月20日までに3名以上の仲間を獲得できればチーム
成立です。夏の暑さに負けない真剣なやりとりが今日も展開されています。

ところで、前回の一新塾ニュース第342号で現場視察報告をさせていただきました
「開発計画に揺れる稲城市南山」ですが、地元の塾生の方から、
「この問題がテレビでオンエアされます!」とのご連絡をいただきました。

   ★8月10日午後1時からTBSテレビ『噂の東京マガジン』です。

ぜひ、ご覧になってみてください。

さて、今回の「塾生活動レポート」も環境がテーマです。自分の住む地域の問題
を発見し、主体的市民としての“行動”を始動された第21期生の床鍋義博さん
からのメッセージをお届けさせていただきます。
あなたの住む地域にはこのような問題はありませんか?

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■■■■   塾生活動レポート
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■■     『自分から一番遠い存在だった住民運動』
■□      〜東大和市廃プラスティック中間処理施設について〜 
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■─────────────────  一新塾第21期 床鍋 義博

●「一新塾」って何?

昨年秋に偶然ネットで見つけた「一新塾」。一新塾ってなんだ?平成の松下村塾?
大前研一は確かに知っている。本も何冊か読んだことがある。とりあえず資料請求
だけしておこうと思いメールしました。翌日説明会の案内が届き早速出かけてみる
ことにしました。
説明会では数名の参加者、数名の卒塾生、そして、事務局の方が、「このままの
日本ではダメだ!」「行政の意識改革が必要だ!」「いや市民の意識改革こそ急務!」
など熱く語ってくださりました。

●一新塾生になる

晴れて一新塾の21期生になった私は、ほぼ週1回のペースで行なわれる講義に参加
しました。一新塾での講義や出会った同期の仲間との討論は、私の今までの既成概念
を崩し、新しい知識や考え方を学ぶのには十分な環境でした。

●「朝日新聞」の記事

そんな中、今年の6月13日の朝日新聞(多摩版)に自宅の近くに廃プラスティック
中間処理施設が建設されるという記事を発見しました。よく読むと現在もその施設
は「暫定施設」として14年間操業していて、施設の前に看板等はなく、付近の住民
どころか交番に聞いても何の施設なのかわからないようにひっそりと操業していま
した。その施設がどうやら拡張されて地下1階地上3階建ての施設になり、近隣の
ゴミも含めこの場所で「圧縮・粉砕」等の中間処理を行うこととなったのです。

「この施設って『杉並病』と同じ施設では?」ととっさに頭に浮かびました。
『杉並病』は一時マスコミを賑わしており、その際廃プラの中間処理工程で
起こる有害物質が、付近の住民の健康に影響を及ぼしている可能性がある
という報道が記憶にあったからです。
ただ『杉並病』は報道で取り上げられなくなったので、私の中では既に終わった
話だと思っていました。また、自分の住む地域ではないので、「対岸の火事」だか
ら関係ないという「観客的民主主義」にどっぷり漬かっていたのも事実です。

しかし、今回は自分の住む地域のことです。早速杉並病に関して調べてみると、
杉並病の問題は依然として解決しておらず、健康被害の重大な方は、引越しを
せざるを得ない状況にまでなっているそうです。報道がなされないと、その問題
は終わってしまっていると自分が安易に解釈してしまったように、みなさんも
同じ様に考えてしまっていることがたくさんあるのではないでしょうか。

●これまでの自分には無縁と思われた「住民運動」

これまでの自分ならば、この問題もきっと誰かが反対運動を起こしてくれるに
違いない、自分は自分の仕事をやっていれば家族に対しての責任は取れる、と
思って何もしなかったかもしれません。しかし、「一新塾」での講義や討論で
常に命題として掲げられていた『主体的市民』(自らの考えで行動する市民と
私は解釈しています)として行動を起こすのにあまり時間はかかりませんでした。

新聞を読んだ翌日には新聞社に連絡をとり、反対運動の主宰者に私の連絡先
を伝えていただき、その翌日には反対運動をしている世話人数人と面談を行ない
ました。また、自分の住む集合住宅の理事会に調査委員会の設立を要望し、その
週の理事会に出席させていただき事情を説明。(つい先日理事会から
「廃プラ処理施設調査委員会」の設立と委員就任要請が届きました。)
私の子どもが通う小学校へもこの問題に関する情報を伝えるべく、ビラ数十枚を
作成し、配布しました。学校での協力者も何人か見つけることができました。

●「考える」から「行動する」へ

記事を読んでから1ヶ月以内に次々と行動を起こせたのは、「考える」=「行動する」
という図式が自分の中で確実なものとなってきたからだと思います。今までは
頭の中で考えていた事を行動に移すまでに、たくさんのプロセス(という名の言い訳)
があり、「やる」ことより「やらない」理由を見つけていたのです。

始まったばかりの「東大和市廃プラスティック中間処理施設」問題。
「主体的市民」初心者の私が今後どのように活動するかは、皆様の想像にお任せします。


           公開講座&ワークショップのご案内
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■■■■   誰でもできる!誰もがなれる!
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■■          「市民プロデューサー」入門講座

□                 〜東京・大阪・名古屋で開催!〜

 新しい時代の潮流が既存の社会システムと衝突し、これまでの価値観を大きく
揺さ振っています。経済のスピードは加速化し、社会はより複雑化している中、
これまで強大な力を誇ってきた行政・企業主導型システムでは、新しい時代の
困難に対処しきれないという限界を露呈しました。

 しかし、社会に溢れる様々な問題は、私たちに、呼びかけているのかもしれません。
「目を覚ませ!」「人生の主導権を奪還し、自ら望む社会創造へ挑むのだ!」 
一見ピンチに見える様々な出来事は、実は、計り知れないチャンスではないでしょうか?

 私は、“今”ほど、『主体的市民』が求められる時代はないと思うのです。
そして、時代の呼びかけに応えようとする人には、“3つの力”が必要です。

●見えないものを見る力
  前提を疑え!常識を疑え!
  既成概念をオールクリアして突き進むことで、気づかなかった社会の構造が
  見えてきます。

●限界を一歩超える力
  限界を知る。一線を一歩だけ超えてみる!
  限界を突き抜けたときにのみに働く求心力を感じることができるでしょう。

●連鎖させる力
  現場の知恵が最先端! 『気づき』→『共鳴』→『協働』→『爆発』
  どんな小さなモデルでも、本物であれば、瞬く間に全国に連鎖する時代です。

 こうした力を鍛錬する場が一新塾です。

 そして、今回は一新塾設立から14年、試行錯誤と実験の繰り返しから
  積み上げられた知恵の蓄積を、「市民プロデューサー入門講座」として、
  皆さんにお伝えさせていただきます。一人でも多くの方に、この知恵に
  触れていただきたいと思います。
 
 あなたも、「市民プロジェクト」「政策提言・実現」「社会起業」を
 駆使して社会変革に挑む“市民プロデューサー”になってみませんか?

ご参加をお待ちしています!

≪ 内 容 ≫

   ■ファシリテーター型リーダーシップとは?
   ■共感を生み、同志を得るためのプレゼンテーションスキル
   ■「6つの箱」の問題解決・創造のフレームワーク体験
   ■ ファシリテータースキルを駆使して、知恵を結集
     ◎「政策」によるソリューション
     ◎「NPO」によるソリューション
     ◎「社会起業」によるソリューション
     ※この3つのアプローチを通じて、具体的に社会の
      問題解決・創造に切り込むところまでを体験いただきます。

≪ ファシリテーター・プロフィール ≫

 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 1964年生まれ。
  88年より、積水ハウス(株)で「都市開発」「まちづくり」の仕事に携わり、
  様々な立場の人たちとの出会いの中で、日本人が組織の論理の中でいかに
  自分のミッションを犠牲にしながら生きているかを痛感。
  一新塾3期に入塾し、異質同志がぶつかり合うことで新しい価値観による
  計り知れない市民パワーが生まれることを体験。
  97年から政策学校一新塾のマネジャー。大前研一氏の下で薫陶を受ける。
  02年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長へ就任。
  独自の主体的市民養成プログラムを開発。 毎年25以上の「政策提言」
 「社会起業」「市民プロジェクト」のインキュベーションに携わる。
  塾生の活動から生み出されたフレームワークを基に、毎期新しい教育プログラム
  作りに挑戦。ワークショップのファシリテーターとしても全国で講演、奔走
  している。塾生にとっては人生の転機での相談役。

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■東京会場
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 日時:2008年8月24日(日)13:30〜18:30

  会場:一新塾セミナールーム
   [住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
   [地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html

 ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
定 員:20名(先着順)

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■大阪会場
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 日時:2008年8月30日(土)13:30〜18:30

  会場:難波市民学習センター アトリエ
      [住所] 大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
    [地図] http://www.ocat.jp/access.html

 ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
 定 員:20名(先着順)

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■名古屋会場
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 日時:2008年8月31日(日)13:30〜18:30

  会場:ウィルあいち セミナールーム3
      [住所] 愛知県名古屋市東区上堅杉町1番地
    [地図] http://www.will.pref.aichi.jp/main01/main01_v.html

 ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
 定 員:20名(先着順)

★お申し込みは、一新塾ホームページ「イベント申し込みページ」より

 



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