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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第302号】 発行日:2007年9月27日
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目次
■ 塾生活動レポート

『 郷土に誇りを 政治に夢を 〜今までになかった議員像への挑戦 』
                        一新塾 第20期 福島 光浩 氏

■ 第21期説明会!『東京』 『大阪』 『名古屋』 『福岡』
   ◎東 京 9月30日(日)、10月3日(水)ほか
   ◎大 阪 10月 6日(土)
   ◎名古屋 10月 7日(日)
   ◎福 岡 10月 8日(月・祝)
   → http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

■ 秋の一般公開講座
   10月16日(火)『 社会起業家への道!〜LOHASに導かれて 』
   講師:大和田順子氏(LOHASプロデューサー・LBA共同代表・一新塾OG)
   → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。

一新塾では2007年の目標として次の3つを掲げました。
● 政策提言も市民事業もできる市民
● 社会起業できる議員、
● 政策提言できる社会起業家

“二束のわらじ”で社会変革に挑もうというわけです。
第20期(今年5月開講)では入塾された101名のうち、現職の地方議員の方が8名、
経営者の方も20名の方が入塾され、「政策提言」「社会起業」「NPO」の
3つのアプローチ方法を駆使しての新しい社会創造実験に取り組んでいます。

今回は、島根県の雲南市議会議員として奮闘中の福島光浩さんのメッセージを
ご紹介させていただきます。

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■■■■    塾生活動レポート
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■■    『 郷土に誇りを 政治に夢を
■          〜今までになかった議員像への挑戦 』

                                    一新塾第20期
                          雲南市議会議員  福島 光浩

  島根県は雲南市で市議会議員をしています、福島光浩です。
日本の過疎最先端の地で暮し、穏やかな激動の波に飲み込まれようとしている
地域で、自己と社会の同時変革を志す塾生同志として、日々奮闘しています。

●「心地の良い束縛」のあるコミュニティ

私の暮らす雲南市について少し説明します。
平成16年11月に6町村が合併してできた人口4万5千人弱・面積553 平方キロメートル
森林が8割をしめる行政効率の非常に悪い、代表的かつ平均的な日本の中山間地・
田舎まちです。また、高齢化率ナンバーワンに輝いた島根県にあるこの地も、
例外なく超少子高齢化が進んでおり、地域が消滅しつつあります。また私の地元
である掛合町は、先の参議院選挙までは人口3千6百人で国会議員が2人もいる
という、全国的にも珍しい政治家の町という一面もありました。皆さんこのような
背景から、どのような住民像を思い浮かべられますでしょうか?

 都市部には少ない、昔ながらのコミュ二ティは存在しています。
家に鍵をかけない人もいますし、我が子の姿が見えなくなっても、近所の家で
お茶をよばれていたりします。季節の食材等が次々届けられますし、おすそ分け
のおかずも頂き豊かな食生活がおくれます。

このような安心できる豊かなコミュニティが存在してきたのですが、一方で、
このような強い連帯感のあるコミュニティを住みにくいと感じる若い世代が、
個人消費主義とも言える教育のなかで生まれてきており、人口減に拍車をかけて
いる事実もあります。私の造語として「心地の良い束縛」と呼んでいるのですが、
この地域コミュニティの中にこそ、人として豊かな生活があると確信しています。
これを存続し、この地に生きてきた先人達の受け継いでこられたモノを、まだ
見ぬ後世に受け継ぎ伝えていくためには、やはり住民一人一人に強く深く考えて
もらわなければなりません。  

●議員ってなんだろう?

話を自分の事に戻しますが、郷土を守っていくために何とかしなければ、
その想い一つで立候補しました。理解してくれた家族に、頭が下がる思いで
いっぱいです。

議員としての命を受けていていうのもなんですが、議員ってなんだろう?という
問いかけを常に自分に、そして住民さんにも投げかけながらの日々の活動です。
地方議員の置かれている実情はかなり厳しく、若い世代が手を挙げる事ができにくい
状況です。実際生活していくことは困難ですし、私も他に勤めをもっていて
議員活動がおろそかになってしまうことも、皆さんに知って頂きたい現実です。
また、世代間でバランスのとれた議員構成になってないことは、さらなる政治・
行政離れを引き起こす一因となり、悪循環に陥っていることも皆さんご承知の
通りかと。厳しい国・自治体の財政状況、分権化の流れのなかで、基礎自治体
として今までにない自主・自立性を求められている現在。やはり、市民による
主体的な活動によってしか新たな地域づくり、郷(くに)づくりはなし得ないと
感じています。このような時代の中で、議会・議員の役割はどうあるべきなのでしょうか?

●今までになかった議員像への挑戦

 自らのミッションは、今までになかった議員像への挑戦だと考えています。
地域的にも年齢構成的にも、主体的市民の立ち上がりが乏しい過疎の地域に
とって、行政と市民の間に立つ議員の役割は、非常に重要であり影響力をもって
います。市民の皆さんの声を政策立案していく能力はもちろんのこと、住民を市民
として覚醒させるべく、様々な形でアプローチしていくこと、地域プロデューサー的な
役割を担わなければと考えています。そのためには、自らが進んで新しい公共の
分野に飛び込み、活動をしていくことも必要でしょう。私自身も、新しい形の
まちづくりグループによる活動を実践していっていますが、その活動から生まれて
いく連携・連帯は地域に様々な効果をもたらしつつあります。

生活者主権、地域主権の自治を進めていくために、この一新塾で得る事のできる
全てを現場に還元していければと思っています。先に触れましたように、遠方で
あることや議員という立場からなかなか直接的に参加できずにいますが、少ない
地方在住の塾生として、ひと味違った視点から様々なプロジェクト等、一新塾の
活動に参加していきたいと考えています。そこで生まれる新たなコミュニティに
大きな期待を寄せています。

 郷土に誇りを 政治に夢を  熱き想いで、行動あるのみ!!

 



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