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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第299号】 発行日:2007年9月17日
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目次
■ 塾生活動レポート

  『 派遣で働く女性の現状と向き合って 』
                   一新塾第18・20期 松田 真由美 氏

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      ◎東 京  9月30日(日)、10月3日(水) ほか
      ◎大 阪  10月6日(土)
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      ◎福 岡  10月8日(月・祝)

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             (LOHASプロデューサー・LBA共同代表・一新塾OG)   


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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。

 昨日、一新塾生は「政策提言中間発表会」でした。
 アドバイザーは、政策のプロフェッショナルの3名です。

 一人目は、 市民の立場で政策提言し続けている青山貞一氏(一新塾代表理事)。
ダイオキシン類対策特別措置法では、“参議院詮議”で、の議員立法の実現させ
市民立法のモデルとなりました。
 二人目は、民間非営利独立型の政策シンクタンクの日本への普及をいち早く
訴え、活動を続けてきた、現在、自民党系のシンクタンク「シンクタンク2005・日本」
理事・事務局長 の鈴木崇弘さん(元一新塾理事)です。
 そして、もう一人は、民主党の馬淵澄夫衆院議員の政策担当秘書として、
耐震偽装問題の追及を支えてきた大西健介氏(馬淵議員の前政策担当秘書・
一新塾11期生)です。
  『市民』『与党』『野党』の視点で、鋭い視点を投げかけていただきました。
塾生は、市民の立場からの政策や社会起業プランを11チームがプレゼンテーション。
より社会に影響力のある突き抜けたプロジェクトとなるよう、3名の講師の方々の実際の
現場体験に基づいた本質的、具体的なアドバイスを頂いた、あっという間の6時間でした!

さて、今回は、派遣で働くシングル女性の生の声に耳を傾けられ、問題意識を持ち、
「多様な働き方ができる社会」の実現に向け、「女性の働き方についての本音を語る会」
を立ち上げ、仲間と共に行動を始めた第18・20期の松田真由美さんの熱きメッセージを
ご紹介させていただきます。

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■■■■     塾生活動レポート
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■■         『派遣で働く女性の現状と向き合って』
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□                         一新塾第18・20期   松田 真由美 


  私は鳥取県のシンクタンクで様々な市民活動の取り組みについて知る機会を
得たが、東京の大学に戻ってからは市民活動とはかけ離れた分野で仕事をする
ようになった。仕事で活動に関わることができないのなら自分でやってみよう
と思ったが、具体的には何をしたいのかよくわからなかった。そんなとき、
たまたま出席したセミナーで聞いた一新塾のプレゼンテーションで、一新塾には
グループ活動があるということがわかり、今後の活動のヒントや仲間が得られる
かもしれないと思って入塾した。

●「地域まちづくり」活動にトライ!

  18期のチーム活動では「地域まちづくりチーム」というプロジェクトに参加
した。主に熱海の活性化について考えるプロジェクトだったが、首都圏で働く
シングル女性が週末、愛着を持ってリフレッシュしに行ける場をつくりたいと
いう個人的な思いもあった。
チームにはそれぞれの地元に愛着を持って地域を何とかしたいというメンバー
が集まっており、すでに地域の活動に深く関わっている人もいた。熱海の市民
活動を視察後、「いったい地域の活性化はだれのためなのか、何をめざすのか」
という問いをメンバーといっしょに考えるなかで、地元を持たない私が今後、
主体的に活動を続けていくために私自身が課題の当事者であるテーマに取り組み
たいと思った。

● 派遣で働く女性の現状

そのころ、大学の職場では事務補助として派遣社員が次々と送られてきていた。
彼女たちは海外の大学院の修士号取得者や海外勤務経験者、民間企業勤務経験者
など高学歴で、経験豊かな人たちだった。しかし、仕事内容は必ずしもその能力
を生かせるものではなく、その後のキャリアアップにつながるものでもなかった。
彼女たちから、こちらの支払額と派遣社員の受取額に大きな差があること、
交通費は支払われないこと、3か月ごとの契約更新制であることなどを聞いた。 
ちょうどこれと時を同じくして、派遣社員として働く友人からも同じような
状況を聞いた。大卒でレールに乗った人と、レールに乗らなかった人やレール
から一度降りた人の待遇や将来展望の違いがあまりにも大きいことに疑問を持った。
特に30代後半以降のシングル女性の友人は高齢化する親の介護も目の前に迫って
おり、派遣として働き続けることに対する不安は一層強かった。

●『ビッグイシュー』に特集掲載!

このような問題意識を、たまたまあるセミナーで出会ったホームレス支援の
ための雑誌『ビッグイシュー』の代表に話してみると、特集にするから企画書
を出すように勧められた。それが「特集:荒野歩む女たち“派遣”生きる30代
シングル女性」(『ビッグイシュー72号』)である。 
その中で、私は主に海外のキャリアシステムにおける非正規雇用の位置づけ
などについて紹介する記事を書いた。昔、留学していたイギリスの方が転職や
キャリアチェンジの選択肢が多く、多様な働き方をしている気がしていたからだ。
非正規雇用で働く女性は、自分が不安定な状況にいるのは自分が選択した結果
であると考えがちだが、その裏には日本型雇用慣行の構造的問題もあり、制度
をかえることによって状況は改善できると思った。

● キーワードは「多様な働き方ができる社会」

その後、具体的に同じような問題意識を持っている仲間と実際に何か活動して
いきたいと思い、続けて20期にも登録した。現在、女性の多様な働き方に興味を
持っている有志の塾生と私の昔の同僚で「女性の働き方についての本音を語る会」
をやっている。「語る会」には大企業正社員、ベンチャー企業社員、派遣社員、
フリーランス、大学生など雇用形態が違う20代〜40代の女性が集まっている。
ざっくばらんなトークから、業界や雇用形態によって仕事に対する考え方や
キャリア形成の方法が違うことや、正社員と派遣社員の立場でそれぞれに言い分
があることなどがわかった。働き方の問題は女性だけの問題ではないので、 今後
は輝かしいキャリアもなく、結婚も出産もしていないが、きちんと社会に貢献し
ている女性と男性の声をいかに発信していくかを「多様な働き方ができる社会」
をキーワードに考えていきたい。




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