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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第294号】 発行日:2007年7月28日
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目次
■ 塾生活動レポート

  『 足元から始める持続可能な地域づくり 』
                     一新塾第18期 高瀬 芳 氏

■「“週末市民”問題解決ワークショップ」 〜参加者募集イベント

   日 時:2007年8月5日(日) 13:30〜18:00
      テーマ:『組織論』&『地球温暖化』
      ファシリテーター:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
  → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
参議院議員選挙の投票日の7月29日(日)がいよいよ明日と迫って
まいりました。日本の未来のかじとりは、あなたの一票にかかっています。

ところで、一新塾生発の投票率アップ・プロジェクト「選挙セール」が
今回もマスメディアをにぎわせています。

●『日経ネットニュース』に選挙セールドットコム代表の渡辺雅則さん
  (一新塾OB・運営スタッフ)のコラムが掲載されました!
 クリック→ http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/plaza.cfm

●7月29日(日)6:20頃〜に東京FMにて、同じく渡辺雅則さんが、
  選挙セールのこれまでの効果、さらなる商店街への呼びかけなど、
 オンエア予定です。(7月25日には、私も東京FMにて、「投票率
 アップの意義」について取材を受け、オンエアされました)

さて、今回のメールマガジンでは、前回に引き続き、地域で頑張っている
通信科生の方のお取り組みをご紹介させていただきます。
岐阜から金沢へ移り住み、新天地での市民活動に取り組み始めた高瀬芳さん
のメッセージです。

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■■■■    塾生活動レポート
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■■     『 足元から始める持続可能な地域づくり 』
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                       一新塾第18期通信科  高瀬 芳

● 信念、生活、仕事のベクトルが揃った生き方を目指して

 私はコンサルティング会社にいた時体を壊したが、自分がそこまでがんばって
やっている仕事が、自分の望む社会を実現する方向とは違う方へ向かっている
気がしていた。自分の信念、生活、仕事のベクトルが揃うような生き方がしたく、
大学時代からの夢である起業を目指して会社を辞めた。また同じ頃、地域の
細かいニーズに対応するビジネスが必要と考えていた矢先に、「コミュニティ
ビジネス」という言葉に出会い、これだと感じていた。
昨年、一新塾の説明会でもらったパンフレットにも「コミュニティビジネス」
「社会起業」といった言葉が並んでいて強く惹かれたので、その場で入塾を
申込んだ。

● 市民の問題解決に必要な「たまり場」

  一新塾名古屋組のチーム活動では、「市民の市民による市民のためのサービス
づくり」というプロジェクトを立ち上げた。これは、自分が必要性を感じた
サービスを、市民自ら事業化することを目的にしたものだ。プロジェクトでは、
主に愛知県内の先進的な中間支援機関へ視察に行った。特に、小規模多機能の
福祉施設を中心としたネットワーク、「地域福祉サポートちた」では、市民の
現場での問題解決には、問題を気軽に持ちこめる「たまり場」が必要だという
気づきを得た。地元でそのようなたまり場を作ろうとしていた時に、夫の転勤
で岐阜から金沢へ引っ越すことになった。

● 自宅をたまり場にするきっかけとして、ホストファミリー登録

  金沢では広い家が見つかったので、リビングはいろんな市民活動をしている
人が集える「活動ルーム」にしようと、夫と話し合った。だが、自宅をたまり場
にする環境は整ったものの、具体的に何をやるかはすぐに決まらなかった。
2歳の子どもを義父母に預かってもらえなくなったので、子連れでもできることが
条件である。加えて、自分の強みを活かしてできることを探していたところ、
ホストファミリー募集のチラシを見た。外国人のホストファミリーなら、空いて
いる部屋もあるし、私の留学経験も活かせる。子どもを国際感覚豊かに育てたい
という親も増えているから、私が知り合った親子を家に招待して、留学生と交流
してもらったり、外国語を教えてもいいだろう。

● 流産で気づかされた、持続可能な生活の大切さ

 ホストファミリーの登録を済ませた頃、第2子の妊娠がわかったが、間もなく
流産してしまった。流産も実はこれで2回目である。さすがにこれは今の自分の
生き方に対する警鐘のような気がして、自分の生活を見直した。昨年の私は信念
と仕事の方向性は合っていたが、生活を置き去りにしてしまっていたようだ。
今の私は、少しずつ生活の中に手作りの部分を増やしている。そうした新しい
方向性の生活を始めると、当然必要なモノ、サービスも変わってくる。
最近私が知り合った人たちは、自分が必要と感じたものを自分で作っているうち
に他の人にも提供するようになっていった人たちが少なくない。持続可能な社会
に必要な新しいビジネスは、こうやって生まれつつあるのだと思う。

● 異なる分野の人たちをつなげて、持続可能な地域をプロデュース

 金沢に来てから、国際交流のほかにも、自然育児、女性支援、環境、公共交通
などの分野の方々と知り合ってきた。だが惜しいことに、お互いに関係のある
部分でも、分野の異なる人達が交流する機会はとても限られている。
たとえば、同じ敷地内にある建物で、子育て支援団体がやっているリサイクル市
のことを、環境関連の外郭団体や中間支援機関の人達は知らなかった。
私は「たまり場」としての我が家を活かしながら、異なる分野の人達が協働できる
機会をプロデュースしたいと考えている。私自身の持続可能性を追及した生活の場
を見せながら、同じ方向を向いている人達ともっと広く、深くつながっていきたい。
そこから、持続可能な地域をつくる新しい事業が生まれたらいいなと思っている。

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■■■   “全て”の市民は時代を創造する力を持っている!
■■       『 “週末市民” 問題解決ワークショップ 』
■           2007年8月5日(日)13:30〜18:00

 国の問題、地域の問題、企業の問題・・・と、どこを見ても問題が先行して
 いる今、一人一人が具体的に解決していく力。創造していく力が問われてい
 ます。私たちのパワーこそが従来の社会システムに変革をもたらすエネルギー
 源であり、「政策」「市民プロジェクト」「社会起業」はそのためのツール
 です。

 8月5日には、政策立案・社会起業の経験のない方でもビジョンを描き、
  その実現に向けて市民参加で社会の問題解決をするスキルを学ぶワークショップ
  を企画させていただきました。
  今回は前半に『組織論』、後半に『地球温暖化』をケースとして取り上げます。

  あらゆる問題の問題解決に適用できる
  一新塾オリジナルのフレームワークを体験いただける絶好の機会でもあります。

 「週1日の活動でも、これだけ社会が変えられる!」
  という手応えを十二分に掴んでいただけることと思います。

 私たち“全て”の市民は、時代を創造する力を持っています。
 年齢も性別も国籍も地位も職業も関係ありません。
 様々な世代、様々なバックグラウンドの方々との主義主張を超えた議論を通じて、
 計り知れない知恵が溢れることを、ぜひ、感じてみてください。

  日 時:2007年8月5日(日)13:30〜18:00

  会 場:一新塾セミナールーム
      [住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F

  内 容:仮説思考・ゼロベース思考・ファシリテータースキルなど、
       社会の問題解決をするために必要なスキルをワークを通じて学びます。

      ●自分の強みはなんだろう?自分はどんな力が発揮できるか?
      ●問題解決のフレームワークとは?
      ●ロジカルシンキング は問題解決に欠かせない。
      ●21世紀はどんなリーダーが求められているか?
      ●21世紀のメンバーは今まで全く違う?

      [課題1]:組織の落とし穴を考える
            某メーカーの例を取り上げ、個人の資質が最も発揮さ
            れるシステムを提案していただきます。
            問題解決のフレームワークをじっくり習得できます。

      [課題2]:地球温暖化の問題解決をケースに、
             政策・社会起業・市民プロジェクトの3つのアプローチ
             を駆使した“主体的市民の問題解決アクション・プラン”
             を考えます。
             チームでビジョンを設定して、短時間でプレゼンテーション
             までしていただきます。限られた時間の中でチームワークを
             発揮してどこまでできるか。挑戦していただきます。

   ファシリテーター:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  参加費:3000円(当日、受付にて承ります)

  定 員:25名(先着順)

 ≪ 参加者から寄せられた感想 ≫

  ・自由に学んでいける雰囲気が非常によかったです。

  ・利害関係のないところでの議論は楽しかった。

  ・普段なかなか触れ合えない世代、職業の方とひとつの課題に
   取り組むことができとても刺激になりました。

  ・チームづくり、意見集約のプロセスを全く異なるフィールド
   にいる人たちで短時間に行えた事は大きい。

  ・現状把握から解決策の提案までの手順が実践的に学べた。
   一番重要なことはVisionを持ち行動することだと感じた。

  ・普段、日常業務をこなすのに精一杯でしたが、問題の本質を
   存分に考えることができ、ためになりました。

  ・地元の町おこしをするのに、大いにヒントを得ることができた。

  ・抽象的ですが、自分が今まで歩んだ道からは得られない「何か」がありました。

  ・安定に甘んじている自分が覚醒した。

 ≪ ファシリテーター・プロフィール ≫

 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 88年より、積水ハウス(株)で、「都市開発」「まちづくり」の仕事に携わり
  様々な立場の人たちとの出会いの中で、日本人が組織の論理の中でいかに
  自分のミッションを犠牲にしながら生きているかを痛感。
  一新塾第3期に入塾し、異質同志がぶつかり合うことの計り知れない可能性を実感。
  97年 政策学校一新塾マネジャーに就任。03年 一新塾のNPO法人化に伴い、
  代表理事・事務局長就任。主体的市民養成プログラム開発に力を注ぎ、
  毎年20以上の「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」のインキュベーション
  に関わる。この10年間で2400名の主体的市民の輩出に携わる。




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