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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【号外】 発行日:2007年7月2日
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
さて、このメールマガジンでも、何度かご紹介をさせていただいて
おります一新塾出身の社会起業家・深田智之さんより、
「この度、東山温泉観光協会長に就任することが決まりました」との
ご連絡をいただきました。
今から1300年前に行基が発見したとされ、
かつて画家の竹久夢二や詩人の与謝野晶子も愛した東山温泉。
旅館数は最盛期には33を数えましたが、バブル崩壊の影響で買収や合併
が相次ぎ、07年4月現在で22軒に。温泉への入り込み客は92年の
約81万人から、06年は約42万人に半減してしまいます。
こうした窮状の中、グリーンピア土佐横浪の再生を手がけた深田さんの
もとに、破綻寸前の旅館三館の経営再建の要請が舞い込みます。
2005年秋より、深田さんは株式会社「くつろぎ宿」の社長として
「千代滝」「新滝」「不動滝」の3旅館の再建に着手。
徹底的なコスト削減を図るとともに、3館の特色を色分け。
また、宿泊客が湯巡りを楽しめるように、新滝と不動滝を渡り廊下で結んで、
温泉地としての魅力アップを図るなど次々と手を打ち、わずか1年半で
見事、黒字を達成されました。
以下、2007年6月27日(水)の『福島民報』第2面に掲載された記事です!
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『 ひ と 〜 東山温泉観光協会長に選ばれた深田智之さん 』
いわば“よそ者”の立場から異例の抜てきで会津を代表する温泉地、
東山温泉の再生を任された。「失敗も批判もあるだろうが受けて立つ
覚悟はある。大きなものを目指す」と吹っ切れた顔で言う。
二ヵ所の銀行系研究所で不動産の有効活用、街の再開発などに
携わり、調査を担当したグリーンピア土佐横浪の再生に、独立して
起業した会社の社長として格闘。わずか二年で奇跡ともいわれる
黒字化を達成したものの国の方針で閉鎖に追い込まれた。
東京に戻り、コンサルタントや講演の日々だったところに、
東山温泉の「千代滝」「不動滝」「新滝」の三滝の調査を依頼され、
株式会社「くつろぎ宿」を立ち上げて、経営まで任された。
平成十七年十一月の開業から見てきた東山温泉を
「歴史、文化、ポテンシャルは十分。湯質もいい。東日本では
もう珍しい芸妓(げいぎ)さんも多い。恵まれ過ぎるぐらい恵まれ
ている」という。「ただ、長期的な展望に立ったまちづくりは課題」
と指摘する。
研究所では街づくりが専門だった。
「景観の問題には力が発揮できると思う。東山で働けることを誇りに
思えるようにしたい」と意気込む。
家族の元に帰るのもままならないまま突っ走る日々に、さらに
大役が加わった。くつろぎ宿の立ち上げで世話になった金融機関の
人の「おしり(任期)は決まっていない。地域のためにやってほしい」
という真顔の説得が覚悟の決め手だった。
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