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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第232号】 発行日:2006年3月17日
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目次

■『日韓草の根交流の希望と可能性』
慶熙大學校日本研究所研究員 中藤 弘彦 氏

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
昨日、韓国を訪問中の福田康夫元官房長官、中曽根康弘元首相と盧武鉉大統領
との会談で、大統領は「日韓関係で難しい問題はあるが、合理的に解決する必
要がある。上で解決できないならば、民間の力で解決できるようにしてもらえ
ればいい」と民間交流などを通じて関係改善を図るべきだとの考えを示しまし
た。

一新塾での草の根交流もますますその意義が大きいことを再認識いたしました。
現在、韓国メンバーとのやり取りの中で、一新塾の事務所とソウルの仲間
との事務所をテレビ会議で結び、市民の立場で互いに政策議論を重ね、いずれ
は日韓同時立法を目指そうという話も進めています。

また、政治家を株式市場のモデルをあてはめて評価するシステムを開発した
ポスダック社。政治家の発言、行動によって政治家株が上下して、政治への
関心が全く変わります。CEOシン氏が4月18日に一新塾で講演いただけ
ることになりました!
さらに、韓国民主主義を大きく前進させた市民参加型のインターネット新聞、
オーマイニュース代表のオ・ヨンホ氏にも一新塾でご講演いただけることに
なりました。

一新塾から、韓国民主主義の草の根パワーを日本社会に発信することで、
日本のグラスルーツ・アクションが刺激され、市民ムーブメントが生まれる
ことを期待しています。

一新塾第18期は5月28日に開講しますが、
『国境を越えたグラスルーツ・アクション』にも挑戦していきたいと思います。

さて、今回は、日韓草の根交流の韓国側コーディネーターを担っていただ
いた中藤弘彦さんにマクロ的視点から日韓草の根交流の社会的意義を語って
いただきます。中藤さんは、現在ソウルの大学で日本政治論の講義を担当
しながら博士論文へ取り組まれてます。

        ___________________

          日韓草の根交流の希望と可能性

        ___________________

慶熙大學校日本研究所研究員
中藤 弘彦

 日韓両国政府は日韓国交正常化40周年を迎える2005年を「日韓友情年2005」
と定め、1998年、日本にて小渕恵三総理と金大中大統領の間で交わされた
「日韓共同宣言 21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」の趣旨を引き
継ぎ、「進もう未来へ、一緒に世界へ」をスローガンに各種交流事業や文化
紹介事業を通じ、日韓両国民のさらなる相互理解と友情を深めることをめざ
してきた。

 2005年は日韓国交正常化40周年という両国にとっては記念すべき年だけでは
なく、また、日本にとっては終戦60周年記念、韓国にとっては日本からの祖国
解放を祝う光復60周年記念であり、さらには韓国の外交権が日本に接収される
こととなり、その結果、保護国化され、事実上、植民地支配の元凶となった
1905年の第2次日韓協約(乙巳保護条約、韓国保護条約)締結から100年周年と
いう忌むべき年でもあった。

当初は順調に進むかと思われた2005年の日韓友情年も3月16日の島根県議会
による「竹島の日」条例可決以後、歴史の時計の針は光復60周年記念を越え、
一気に第2次日韓協約締結100周年という忌むべき年に逆行してしまった。また、
追い討ちを掛けるかのように4月5日の扶桑社の歴史教科書の検定通過、さらに
は10月17日の小泉純一郎総理による靖国神社参拝で両国関係は完全に冷え込み、
日韓関係は未来へ進むどころか、両国間の不幸な過去の歴史に再び直面せざる
を得ない厳しい1年でもあった。


 振り返れば、運命の悪戯か祝福か、このような2005年という日韓関係には
試練ともいえる難しい時期に一新塾と韓日政経文化フォーラムによる日韓草の
根交流が始まった。相互訪問という性格上、2006年は韓国側の日本訪問と決
まってはいたものの、当初、その開催準備さえも順調に進むかどうかが危ぶま
れていたのは事実であった。しかしながら、相互の文化的な相違から生じる多
少の問題はあったものの、日韓双方の努力と理解により、今回も素晴らしい
プログラムと共に互いの友情と初心を再確認できたことは嬉しい限りであった。
今回、このような厳しい時期をも乗り越えた交流ゆえ、この日韓草の根交流は、
今後、いかなる風雪にも耐え得るだけの免疫力は付けたと断言でき、たくまし
い交流に発展して行くものと信じる。

 政府間では何かと問題が多い両国ではあるが、民間という次元に立てば、
その問題を解決できる糸口が見い出せるのではないかと思う。それが今後も
続いて行くこの交流の希望であり、成果であると願いたい。政府間交流には
確かに国境がある。しかしながら、民間交流には国境を越える何かがあるの
ではないであろうか。その何かを今後とも共に探して行きたい。また、私たち
のさらなる努力と熱意により、この日韓草の根交流を日韓交流史の1ページと
して後世に残して行くことは決して大袈裟なことでも不可能なことでもないと
敢えて断言しておくと同時に、それは一衣帯水の海を挟み、この時期に共に生
きている私たち双方に与えられた崇高な課題であり、使命なのでもある。


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  NPO法人一新塾 編著 ・文屋刊  ISBN: 4990085892

■ 定価:1500円(税込み)

■ 購入方法 :下記ホームページよりご購入いただけます。
           http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html

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【目次紹介】

 プロローグ  全てはオールクリアから始まる!   

 第一章  「一新力」とはなにか?
                  一新塾代表理事・事務局長 森嶋伸夫

  第一節 創造の力
      ・ 社会創造のプロフェッショナルになる! 
      ・ “場”というマジック!

  第ニ節 連鎖の力
      ・商店街とつながるローテク・ニッチの市民プロジェクト
       ・道州制でつながる全国の『まちづくり』 
       ・市民プロジェクトは国境を越える
       ・ベンチャーマインドの公務員へ連鎖する主体的市民の輪
       ・団塊・シニアは地域再生の起爆剤

  第三節 コミュニティの力
       ・組織のミッションから個人のミッションへ
       ・一新塾コミュニティの底力
        コミュニティ・カフェ
       グリーンピア問題研究会
        しなの鉄道研究会
      ・しがらみを解きコミュニティを再構築する

  第四節 先駆者の力
      ・一新塾創設を支えた手弁当 
      ・株式会社からNPO法人へ 〜ボランティア精神
      ・元祖主体的市民

  第五節 理念の力
       ・現場主義
       ・なぜ今「草の根議論」か?
      ・主体的市民憲章

 第二章  塾生たちのオールクリア!  インタビュー 執筆 柳澤美樹子

      あなたの払った税金はどう使われていますか?
       税金を知りチェックして使途を決められる社会へ    
           「納税者の権利プロジェクト」代表  近藤裕己(9期)
 

     サラリーマンから地域社会に転身!
       社会のために人や企業や情報を結ぶ”つなぎ屋”   
            エコラボステーション 代表   真保俊治(10期)

     日本で生活する外国人の実態を日本人が理解し、
      彼らと共生する活力ある社会をつくる市民活動    
      「外国人・多文化共生プロジェクト」代表  井口正富(14期)

      投票すると、商店街の買い物がお得になる!
      ユニークな着想で日本の投票率を上げる活動    
          市民団体「選挙に行こう会」代表   吉金大輔(6期)

      障害者のレスパイと施設実現を端緒に、
      誰もが暮らし続けられる地域を拓く            
              神奈川県愛川町議会議員    近藤幸子(14期)

      サラリーマンから政治家への転身はあなたにも
       地盤・看板・カバンなしでも日本を変える!       
                  衆議院議員  加藤公一(2期 都議養成科)

      民間で初めて公共の集客施設の運営を受託
      ハコモノ再生のベンチャー起業で人生を転換      
             (株)くつろぎ宿代表取締役社長 深田智之(4期)

      自分の第二の人生を楽しむプランから
       高齢者の生きがい創出の社会起業へ         
           「自然活用QOLプロジェクト」代表  浅野勝吾(15期)

      もう子どもの発熱で会社は休まない
       安心して預けられる病児保育実現へ          
          NPO法人「病児保育をつくる会」代表 賀川祐二(15期)

       アーティストを健康の不安から守ることで
        文化発展の基盤をつくる芸術家のくすり箱       
                「芸術のくすり箱」代表   福井恵子(13期)

 第三章  講師の姿勢を自分のものに!〜六つの箱〜 (敬称略)

      藻谷浩介  日本政策投資銀行地域企画部参事役 
  
       清水聖義  群馬県太田市長

      藤村靖之  発明工房主宰

      ジャン・ユンカーマン  映画監督

      金 美齢   台湾総統府国策顧問

      斎藤 健   埼玉県副知事

      石田芳弘   愛知県犬山市長

      水澤佳寿子  株)コティ創業者 
             株)北海道フットボールクラブ取締役
             有)ミズ代表取締役社長

      上田清司   埼玉県知事

      松沢成文   神奈川県知事

      鈴木崇弘   自由民主党シンクタンク準備室長

      田嶋 要   衆議院議員 ・ 一新塾11期

      長妻 昭   衆議院議員 ・ 一新塾アドバイザー
 
       山田 英   アンジェスエムジー(株)社長 ・ 一新塾5期

      穂坂邦夫   志木市長(当時)、
               現・NPO法人地方自立政策研究所理事長

      川北秀人   I I HOE「人と組織と地球のための国際研究所」代表

     平野暁臣   空間メディアプロデューサー、
               株)現代芸術研究所代表取締役

      加藤哲夫   せんだい・みやぎNPOセンター代表理事

 第四章  先に創った者が、新時代を創造する! 

      「“観客民主主義”から“主体的市民”へ」      
                一新塾代表理事
               武蔵工業大学教授
              株)環境総合研究所所長   青山貞一

     「We are Asian! 時代を担う若者を育てたい!」  
                一新塾代表理事              
                市民バンク 代表
               WWB/ジャパン 代表   片岡 勝

     「自分をオールクリアしてみよう!」  
               一新塾代表理事・事務局長  森嶋伸夫

あとがき : 社会創造へ挑む方のバイブル     




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