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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
     【第220号】 発行日:2005年11月18日

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目次 : 徳島県上勝町、一新塾有志による視察ツアー報告

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。

11/13〜15に徳島県上勝町へ視察へいって来ました。

今回は、第16期「合併に頼らない市町村コミュニティのスキルアップ」
チームの大西範幸さんにチーム活動一環として企画いただき、一新塾有志と
青山貞一代表理事と教え子の武蔵工業大学のゼミ生、あわせて26名の
視察ツアーとなりました。

以下、私の感想をお伝えさせていただきます。

上勝町では、21世紀を先取りした新しい国を垣間見た思いです。
見方を変えれば高齢社会というものは恐れるものではなく、
お年寄りの可能性が存分に拓かれる社会であると実感しました。

”株式会社いろどり”の横石知二氏は、可能性を見出す達人だと思います。

踏みつけている葉っぱに価値を見出し、おばあちゃんにスピードや機動力、
手先の器用さがあることを見出し、事業化に結びつけます。ファックスを
流すと15分間で50枚の葉っぱを集めてくるという、おばあちゃんの知恵
とパワーに驚かされました。

さらに、65歳以上のお年寄りが46%のこの村には寝たきり老人がたった
2人と聞いてびっくり。

高齢社会は医療や介護、年金などに莫大な費用がかかると言われていますが、
定年がなくお年よりも存分に可能性を発揮できる舞台があれば、皆元気で
こうした費用はかからずに済みます。

現在の寝たきり老人ありきの政策が、本来は元気な老人も寝たきりにさせて
いるのではないかとの疑問も出てきました。従来の発想を超えた方法で元気な
お年寄りのまちが実現するという実践を目の当たりにして、既成概念がガラガラ
と崩れるとともに、来るべき高齢社会が可能性に満ち溢れていると気付かせて
いただきました。 
 
さらに、横石社長が上勝町出身ではなく“よそ者”であったということをお聞きし、
既成概念の破壊と新しい創造には、“よそ者”の果たす意義は大きいと実感
しました。その意味では、私たちのフィールドは無限です。

それから、この町には、ごみ収集車がなく、住民がゴミステーションまで
持ってきて34種類の分別をして捨てます。これにより、ゴミの資源化を進め
2020年までにごみゼロを目指すわけです。ごみを捨てられない老夫婦や
独居老人の世帯もありますが、隣近所の人たちがボランティアで捨てにいって
くれます。ボランティアのゴミ収集は、外に出られないお年寄りと近所の人たち
の心の絆との役割も果たしているのでした。

また、笠松和市上勝町長とも会食の機会を頂きましたが、グローバルな視点
に立った軸のぶれない揺ぎ無い信念、その拠り所が、「真・善・美」であるとの
お言葉を胸に刻ませていただきました。

視察では、まだまだ書ききれない多くの知恵に触れさせていただきましたが、
一つひとつを胸に刻ませて頂き、ぜひ、塾生の取り組む新しいまちづくりの
糧としたいと思いました。

                              一新塾代表理事・事務局長
                                          森嶋 伸夫

(参考ホームページ)
   ◎上勝町HP     http://www.kamikatsu.jp/
  
   ◎(株)いろどりHP http://www.irodori.co.jp/




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