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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第209号】 発行日:2005年10月12日
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目次
■ 『市民社会への道程』 寺本克彦氏(一新塾第12期)
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
10月8日にはシンポジウム『シニア世代の第二の人生設計』を開催いた
しました。 会場一杯に参加者が押し寄せ、私の予想以上にシニアの
割合が多く参加されました。このテーマはシニアの方にとって切実な
ニーズであるのだということを参加者とのふれあいの中で実感させて
頂きました。
「人生を振り返る時、思い出すのは最後の10年、その10年を悔いない
ように!」
「会社員としての人生は規定演技。これからは自由演技。
伸び伸びと演技を!」
「“事に仕えて”きた企業戦士から、自尊心を持って現場に飛び込む
社会戦士へ!」
旧い自分と決別し新しい自分に生まれ変わる“一新力”に満ちた
パネリスト の方々の一言一言が胸に響きました。詳細は改めてメルマガ
でご紹介させていただく予定ですのでどうぞご期待下さい。
さて、今回は一新塾第12期生の寺本克彦さんよりメッセージをいただき
ましたのでご紹介させていただきます。
塾生活動レポート□■■■□□■■■□□■■■□□■■□■■
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□ 市民社会への道程
■■■□□■■■□□■■□□■□一新塾第12期生 寺本 克彦
●はじめに
一新塾メルマガ読者の皆さま、自称『たまたま公務員をやってる市民活動家』
の寺本@広島です。 3年間の東京暮らし,2年間の一新塾での学びを終え,
広島に帰って半年が 経ちました。田舎はそろそろ寒くなってきまして,
田町の居酒屋での熱燗と, 皆様との熱い議論が懐かしい今日この頃です。
今回、森嶋さんより、塾での学びがどう役に立っているのか紹介して欲しい
との依頼がありまして、少々慌ててこのレポートを書き始めました。
そうなんです。そんなこと全く考えていなかったのです。
3月には「寺本帰る」との情報が流れたのか、いろいろなところから就任
要請の電話がかかり、いくつかはお断りしたのですが、すべては断りきれず
ましてや仕事のほうも、歳相応に責任は重くなるものでして、あっという間
にスケジュール調整に終われ、土日は家族をほっぽりだして、市民活動三昧。
東京時代より、洗濯がある分だけ大変だと、妻のお叱りをうける毎日で、
東京暮らし、一新塾での学びを総括する余裕などありませんでした。
今回、依頼をいただきましたので、改めて総括の意味も含めて、レポート
させていただきたいと思います。
●仕事にて〜ロジックに考え,ロジックに行動する
まずは,仕事のほうから。
一番役に立っているのは,もちろんチームビルディングです。農村のハード
事業の政策・企画・計画・広報といった業務を、私を含めて4人で担当して
おりますが、今の地方自治の現場には余裕などまったく無く、毎年下がり
つづける給料に涙しながら,それでも一生懸命働いています。
そういう状況 ですから,チームの意識をひとつにまとめ,選択と集中に
より効率的、 効果的に仕事を進めていかなければなりません。 一新塾や
二新塾で学んださまざまな手法で、活動のベクトル、思いのベクトルを
ひとつにまとめようと努力しているつもりです。
その中でも、やはりロジックに考え,ロジックに行動することが非常に重要
となっています。効率的であることはもとより、ロジックな整理があれば
あるほど、柔軟な対応や創造も生まれてきます。
もちろん、“ブレない”ということがリーダーにとって非常に重要な要素と
なります。これからも,5時まではロジックに,5時からは楽しく夢を語る
よう心がけていきたいと思っています。
●市民活動にて〜『それって何のため?』
さて、市民活動のほうですが、こちらのチームビルディングは大変です。
職場で、組織や個人が変革していくことは、実は簡単なのです。なぜならば、
最初から相当部分のベクトルを共有しているからで、 ロジックに、システマ
ティックに進めれば、行政改革や公務員の意識改革 なんて,そんな難しい
ことではありません。
(ロジックに,システマティックに進められないことが実は課題なのです・・。)
ところが市民活動は、ベクトルの共有がゼロからスタートしていますし、
もちろんシステマティックな社会システムはできていません。ばらばらの
ベクトルをどうビルディングしていくのか、職場と違って、我慢しなくて
良い世界ですから、非常に難しいわけです。
私が事務局をしておりますグループも、ある程度の規模となり、活動範囲
も広く、他の組織との連携等も増加しています。少人数のころは、メンバー
全員の意識を理解しながら活動を進めてきましたが、今は不可能です。
そこで役に立つのが、またまたロジックなのです。 要所要所で、ロジックに
議論し、ミッションをきちんと共有すること。 これが一番重要です。
どうしても、議論はいきなり活動の中身に入って いくのですが、それを一旦
とめて、『それって何のため?』って質問します。 最近ではこれが私の口癖
のようで、東京に行ったから難しくなったのか、 歳をとったから難しくなった
のか、諸説飛び交っているようです。
●楽しく『市民』する
いずれにしても,こうした積み重ねが、市民社会実現の道程だと思います。
一新塾での学びを活かしていただき、楽しく『市民』することで、一緒に
市民社会をつくりあげていきましょう。
まちづくり市民グループ『可部カラスの会』事務局長
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