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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第193号】 発行日:2005年5月25日
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皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
一新塾のチームプロジェクトでは、現場で社会変革の実験をします。
常に、仮説を現場で検証し、PLAN→DO→SEEを回していく
ことで、
自ら描いたビジョン実現の方法論を自分で生み出していきます。
いよいよ3日後と迫った5月28日の16期入塾式は、14期・15期の現役
塾生
にとってはプロジェクト活動の発表、コンサルテーションの機会
でもあります。
http://www.isshinjuku.com/02cali/cali_02_01.htm
今回は、現場主義を生きる15期生の本多慶吉さんからメッセージをいただ
きます。先日はチームメンバーとともに広島へ現場視察へ行かれたそうで
す!
一新塾生の活動レポート■□■□■ ■■■□□■□■ ■■■□□■□
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■ 高齢者QOL向上対策 〜ピンピンころりプロジェクト
■■■□□■□■ ■■■□□■□■ 第15期社会起業家コース 本多 慶吉
皆様、初めまして。私は一新塾で「生き生き元気塾」というチームを発足
し、「高齢者QOL対策〜ピンピンころり〜プロジェクト」として活動をして
います。メンバーは5名です。
私の某スポーツクラブでのインストラクターとしての健康運動指導経歴を
生かし、健康教室を必要とされる地域に開催しシニアの新たなコミュニティ
を作りたいと考えています。
私の中の壮大なテーマは「日本総勢老衰化計画〜日本総勢健康長寿〜」
●ビジョンへの想いと姿勢
私は、楽しく健康で長生きのできる、元気な高齢社会の実現を目指します。
まずは日本の高齢者が、全員自分の寿命を全うできる人生をおくれること。
老衰で死ねること。
ただの長生きではなく健康で長生きのできる、元気で
生き生きとした活力
のあふれる人生の後半を過ごせる世の中を作りたいと
思っています。
21世紀、わが国は急速に少子高齢化が進み、今現在私たちが生きている
2005年5月、平均寿命は男性約78歳、女性約85歳。そして、2015年には国民
の4人に1人、2050年には約3人に1人が65歳以上になります。少子化問題とし
ては労働生産人口の減少など、かつてどこの国も味わったことのないスピー
ド
で環境の変化が起こります。
高齢者運動指導関連の書物によるとある医学博士は、2025年介護を要する
であろう人口520万人のうち、その約半数は寝たきりになる可能性が高いと
うたっておりました。今ですら手遅れに近いと思われるこの国の施策に、
更なるスピード上げて市民レベル、民間レベルで真剣に一つ一つ解決して
いかないと、不幸な方達を沢山生むことになります。
こういった現状に対し、私はシニアに対し今までの経験経歴を生かして、
健康運動指導、レクリエーション提供する法人や人材を作ろうと思ってい
ます。私には健康運動指導経験があり人を健康にする力が備わっています。
それを更に磨きをかけ研究し、リハビリとしての予防医学でなく真の意味
での予防
を目的とした、いわゆる介護や看護、リハビリをされないような
心身共に健康
な身体つくりを目的とした、健康で元気な高齢社会を作りた
い。
もちろん一人
では限界がありますから、その様な目的を持ったサービスを
提供する方たち
も集めたい。また、育成したい。
私は、そのような活動を
ボランティアでは決してなく、ビジネスとして達成し
社会貢献を目指した
いと考えています。
●起業へのきっかけ
私の起業を決意したきかけは、スポーツクラブをやめた後、精神科クリニック
での重度認知症(痴呆)デイケアで、リハビリアシスタントとして実際の現実
の認知症高齢者の介護現場に携わった経験から来るのもでした。
その現場のとてもショッキングなものでした。認知症の方(旦那の親)を介護
するのは、ほとんどが家族の中のお嫁さん。旦那の妻。週一で夕方、家庭に
訪問しお薬を届ける業務がありある家庭に訪問した時に、ドアから出てくる
やいなや私の手を握り締めて開口一番「先生助けて下さい!どうしたらいい
かわからないんです!もう助けて下さい・・」こう叫びました。
私を医者と間違えるほどパニクっている姿を見た時はそれはもうショックで、
「この様な方たちを作ってはいけない!」そう強く思いました。
現実の現場を体感し、このような介護する人、介護される人をこれ以上増や
してはダメだという強い念にかられ、私が生かせるものは何かと考えたのです。
精神医学や精神保健勉強もし国家資格である精神保健福祉士という資格も
取得しましたが、やはり私の大きなバックグラウンドは健康運動指導だと
思いました。この体験が起業への原動力になっております。
●認知症予防
認知症には、ご存知かもしれませんが、大きく分けると脳の実質(神経細胞)
が変性するアルツハイマー型と脳に栄養や酸素を供給する血管が詰まって
しまう為に脳の細胞が死んでしまう、脳血管型の二つがあります。
どちらの 型であるかは時に難しい場合もあるようですが、脳血管型の認知症
は動脈硬化 が関与しているので、適度な運動や食事などの日常生活を気を
つけることに よって、予防の可能性は高いと思います。アルツハイマー型は
糖尿病での発症 率が高いとの報告もあるようで、生活習慣の改善は認知症
予防とも言えるの ではないでしょうか。私は、良質な食事と適切、適度な
運動で未然に防げる と思うのです。
●国民医療費増大の可能性
平成14年度の国民医療費は、平成13年度に比べ0.6%減少、国民一人当たりの
医療費は0.8%減少してはいますが、国民所得に対する割合は年々増加の一途
とたどっております。 年間の年齢階級別をみると、65歳以上は15兆2540億円
と全体の49.0%を占める に至り、国民一人当たりの医療費をみると、65歳未
満は15万2900円、65歳以上 は64万5600円と65歳を境に急増しています。
必然的にこの国の急速な高齢化は益々、高齢者医療費支出を増加させるで
しょう。2007年には、団塊の世代がどっと定年退職を向かえ、街中にシニア層
が多くなるでしょう。
●元気なシニア コミュニティ
元気なアクティブなシニアがはるかに多い日本の高齢社会の中で、末永く元気
でいられるのは健康であるからです。健康であるためには、良質な食事と快眠
と適切適度な運動。そして、メンタル面では人と会うこと、社会参加、社会
活動をする事であると思います。私は、シニアのコミュニティの環境づくり、
場の提供を多く作っていきます。もちろん若者も自由に参加可能です。
その中に一つの手段として、健康運動 指導やレクリエーションを提供して、
楽しみながらいつの間にか仲間もでき、いつの間にか健康になっている、
健康体を維持している、生きがいを見つけている、そんなコミュニティを作っ
ていこうと思っています。
●「生き生き元気塾」活動の現況
そんな目標、目的を持ちながら、その様な場を作るとするなら、何がなくて
はならないかという議論もチームメンバーと行い、結果サービスを提供する
商品の開発が必要であると言う事になりました。今、その商品開発のために
ある団体の視察を終え、現場での実践を具体的な地域も選定し、実行する所
まで来ました。
「答えは現場にある」視察をした成功しているその団体の理事長の、説得力
ある言葉でした。マーケティングも兼ね備えた、現場での実践活動を卒塾
まで出来る限り行い、PLAN・DO・SEEサイクル沢山まわしていく予定です。
●ビジョンへのミッション
一新塾でのボランティアであるチーム活動や、一般企業でのプロジェクト
チームでも共通のものがあると思います。
それは、そのチームの掲げたビジョン。ビジョンなくして活動はあり得ません。
只そのビジョンの目的や目標に向かって行くミッションをメンバーと共に感じ
られるか、能動的になれるか、そこが 一新塾でのチーム活動のポイントと
なるように思います。
生き生き元気塾のビジョンに共感できる方、起業への過程に興味ある方、
また、ミッションを感じられる方、いらっしゃいましたら共に歩みましょう。
いつでもお声掛け下さい。
ここまで読んで頂きまして、有難うございました。
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