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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第175号】 発行日:2005年2月25日
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▼目次
■『政治を動かす市民パワー 』 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
■ イベントのお知らせ
(1)「一新塾入門ワークショップ〜新しい社会の問題解決手法を体験!」
【 東京 】2月26日(土)13:30〜18:00
【名古屋】3月19日(土)13:30〜18:00
【 大阪 】3月20日(日)13:30〜18:00
(2)「『政策担当秘書』へのご招待!」4月15日(金)19:30〜21:30
→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.htmll
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
2月17日〜20日の一新塾韓国視察団で、韓国側のコーディネーターを担っ
ていただいた中藤さんより、「一新塾視察団が、韓国の『ネイル(明日)新聞』
に紹介されました!」とのご連絡をいただきました。
●「韓日政経文化フォーラム日本「一新塾」招請交流」
今回の訪問日程を追いながら、一新塾の韓国での交流風景を描いた記事とのこと
です。さて、韓国現地視察報告の第3弾です。
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『政治を動かす市民パワー』
森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
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今回の韓国現地視察で、何より驚いたのは、市民パワーの政治への影響力
の強さです。
落選運動にせよ、立法提案でも、数百の市民運動団体が大同団結して、
中央政府へ大きな圧力をかけ政治の腐敗に立ち向かいます。
訪問した国会議員選挙での落選運動で中心的な役割を果たした「参与連帯」
では、13500人の会員を擁し、100名の弁護士と300名の大学教授との協働で
磐石の布陣です。また、行政、企業から一切資金の援助を受けず、議会、
行政、司法を常に鋭く監視しています。さらに、15代国会の時には、
「参与連帯」は78の立法原案を国会に出し半分以上を立法化するような
成果を挙げています。
なぜ、韓国の市民運動団体がこれほどまでに政治を動かせるのか?
その背景には、数百の市民運動団体が大同団結できることがが政治を動か
すポイントではないかと思い、運営委員長の孫教授に「なぜ、日本では大同
団結できない市民団体が韓国では可能なのか?」と尋ねましたところ「韓国
は一つ一つの団体は力弱い。だから力を発揮するために団結する。また、
日本で団結できない理由は“危機感”ないからではないか?」とのお答えが
返ってきました。
また、インターネットを使った若者の政治参加が非常に進んでいます。
社会問題の解決策を問うと大抵、「ネットを活用して!」と返ってきます。
若手のベンチャー起業家との交流では、続々と電子民主主義の新しいモデル
を作り政治変革を推進しているエネルギーを肌身で感じました。キーワード
は「楽しみながら政治参加!」。
ポスダック社CEOシンさんは、政治家を株式市場のモデルをあてはめて
評価する投資するシステムを開発しました。政治家の発言、行動によって
政治家株が上下して、政治への関心が全く変わります。会員は50万人
とのこと。
また、市民パワーは、既存のメディアを脅かしています。交流メンバーの
国会議員補佐官の一人に、影響力あるメディアを上から挙げて頂きましたが、
1位テレビ報道(特にKBS) 2位インターネットニュース 3位新聞
とのことでした。
「ノサモ」と呼ばれる盧武鉉氏の応援団がネット上で結成され、政権交代
に一役買いましたが、オンラインジャーナリズムメディアが韓国の世論を圧
倒的なパワーでリードしています。「オーマイニュース」という市民参加の
ジャーナリズムがありますが、「市民記者」と呼ばれる書き手が数万人登録
し、ページビューは600万を超えるといいます。
政治の方はというと、政権与党であるウリ党は記者クラブ解体に取り組ん
でいますが、これは、インターネットなど市民メディアがどんどん入ってく
ることを視野に入れた政策であるようです。
市民の力を最大限に活用しようという政権与党のウリ党と、市民参加の行
き過ぎによってポピュリズムに陥ることを懸念する野党のハンナラ党の立場
の違いが浮き彫りになりました。
とにかく日本では考えられないくらい、市民パワーが政治を大きく動かし
ています。韓国の政治は、主権者のチェック&バランスが機能しダイナミック
で躍動感があるのだということを実感しました。
今回の視察は、韓国国会の若手補佐官有志からの一新塾メンバーとの定期的
な日韓政治・文化交流の依頼がきっかけで実現いたしました。
いくつかの日本の政策集団の候補も挙がったようですが、
「主体的市民による生活者主権の国づくり」の草の根活動の理念を評価頂いた
ようです。多様な年齢、多様なバックグラウンドの市民が、仕事帰りに集い
社会の問題解決のために議論し、行動している旨をお話をさせていただくと、
皆、大変興味を抱き真剣に耳を傾けていただけました。
「社会変革の原動力は市民にある!」、それを改めて確信できる機会と
なりました。今後、主体的市民による新しい国づくりにチャレンジする上で、
ぜひ、韓国の方々との草の根交流をさらに深めてまいりたいと思いました。
次回は韓国メンバーが日本に視察の予定です。
最後になりましたが、今回お世話になりました中藤さん、黄さん、金さん
をはじめとする韓国側スタッフの皆さま、交流メンバーの皆さまに
心より御礼申し上げます。
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