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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第165号】 発行日:2004年11月4日
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▼目次
■「一新塾10周年記念講演に参加して」 木下豊氏(一新塾第6期)
■ イベントのお知らせ
11月 8日:塾生企画シンポジウム
「ハコモノ再生で元気なまちづくり!」
★15期説明会
自社の利益のみをとことん追究していけば、一定の成果をあげら
れたビジネスの世界も、社会環境・政治動向・世界情勢を踏まえ
なければ勝ち抜けない新時代に突入しました。
一新塾では、パラダイムが大きく転換している時代の潮流を見定
め、私たちを取り巻く社会の問題を探り当てる力を養うとともに、
解決・創造していく力を鍛錬します。
●政策提言コース(12ヶ月コース、平日夜間土日開講)
●社会起業家コース(12ヶ月コース、平日夜間土日開講)
●両コース通信科(12ヶ月コース、ビデオ・聴講・WS参加)
◎最新パンフレットご希望の方はこちら
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは事務局の森嶋です。
いよいよ、第15期が11月6日に開講いたします。今期も意欲あふれる
方々にたくさんお集まりいただいています。今期はなぜか医療関係者の方
が多いのが特徴です。「医療の問題解決にはやはり政治が変わらなければ」
との思いが共通にあるようです。
さて、今回は、一新塾第6期生の木下豊さんより「一新塾10周年記念講演」
での大前研一氏講演のレポートが届きましたのでご紹介させていただきます。
一新塾生の活動レポート ◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇
一新塾10周年記念講演に参加して
◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇■■木下豊(一新塾第6期)
昨日は一新塾10周年記念講演会が虎ノ門で開かれ、大前研一さんのお話を
99年の第6期講義以来、5年ぶりに伺って、夜、長野県の小布施町に帰宅
しました。その明晰な頭脳はますます冴え渡り、地球を股にかけた広い視野
と行動範囲も以前と変わりません。あらためて、この人物の大きさを感じま
した。そして、あらためて、学ばせていただきたいと思いなおしました。
講演メモから、拾い書きさせてください。
「人は、企業は、国や自治体は、外向き、上向き、前向きでなかればいけな
い。今の日本は内向き、下向き、後ろ向き。オールクリア、ゼロクリアす
る勇気をもたなければならない」
「日本の課題はただひとつ。教育である」
「日本人の平均年齢は49歳。10年後には57歳になる。革命、維新、革新を
起こすには、年齢的に限界に近づいている」
「バブルの処理はまったく終っていない。本当の問題はなにか?危機意識が
足りない」
「プラザ合意(1985)以降、円は最大で3倍高くなった。その間、トヨタ、
ソニーなどの一部の日本人たちは、(安売りするのではなく)3倍の値段
でも世界に買っていただけるように、商品開発を行い、質の向上をはかり、
コスト削減を徹底させた。そして競争力をつけてきた。国には甘やかされ
なかった(むしろしいたげられた)し、甘えもしなかった。甘やかされ、
保護された産業が再生した例は、ひとつもない」
「日本には大きな可能性がある。それはこうした努力を集中的にできる人間性、
気性、生真面目さをそなえた人が、いるから。またそうした生き様を尊ぶ
国民性がまだあるから。こうした気性は日本人とドイツ人の一部にしかない。
中国は強いといわれるが、人民元が円と同じように国際的な為替の世界に出
て切りあげられたときに、かつての日本人と同じように製造業を地道に盛り
上げようという気性は無い。そのとき中国はどうなるか、韓国はどうか?
だからこそ、日本人は教育、意識改革を急がなければならない」
「若い人たちが有望な事業のアイデアをもっていても、株式会社を起業するた
めの1000万円がなくて断念している例がたくさんある。国は彼らの将来にか
けて、有利な条件で融資をしてあげる政策を実現すべし。長銀、現在の
新生銀を救済するために国は8兆円も浪費した。このお金を若者の起業に使
えば、じつに80万社を創業させられた。うち数%でも上場まで成長させられ
れば、日本の将来を担う事業や産業を育てられたはず。政策の向きがまった
く間違っている。お金は最も可能性の高いところに投資すべきだ」
「道州制ということばを政党が言い出しているが、私が唱える道州制とはまっ
たく違う。私の道州制の目的は、繁栄を呼び込む単位。自律自立して、自分
たちの力で世界に発信する単位であり、地域国家論。コストダウンのためで
はない。コミュニティーは生活基盤、道州制は産業基盤」
「道州制など、平成維新を実現するには、日本を変える知事連合をつくるのが
いい。小選挙区選出の小粒の国会議員には頼めない。有力な知事5人の結束
は、新薩長連合になりうる。権力は義務を伴う。知事など首長の義務は、
住民の、生活者の生活レベルを上げること。雇用を増やし、GDPを高めること」
「世界の現状を知ることが大切。世界を歩いて肌で感じることを強く勧める。
偶然の繁栄というものはない。大きな絵のなかで日本を考えること。日本が
抱えている危機の恐ろしさは、中途半端な努力で反転できるものではない」
「一週間に2日は勉強しなさい。ロジカルシンキング(論理思考)とファクト
ベース(実証的な論考)を。自分で勉強すること。貯め、溜めをもたなけれ
ばならない」
「自分の子どもだけはダメにしないこと。個人の大切さを感じる。世界中を歩
いて気づくのは、ある地域や国の繁栄は、たった一人の人間によってつくら
れている。一人で説明できる。一人と数名のパートナーが、繁栄の大元を
担っている。子どもの光る部分を、うんと延ばしてあげること。反乱分子を
わが家から生み出すくらいの気概で、子育てをしたい」
「ニッポンというふうに、ッポンなっていうのは日本には似合わない。好きで
はない。おだやかに、”にほん”がいい。武力、戦力で平和はこない。生活
と経済と文化で、平和を築き、各地域が繁栄することを考えたい」
だいたい以上です(文責は木下)。では自分はどうするのか。今、考えています。
新しい動きを考えております。
こうしたお話を聞いた翌日である今日は、午後、妻と二男と長女といっしょに、
軽トラに乗って、田んぼへ。ワラ上げの前に、雨で濡れているワラを乾かすた
めに、ワラ立て(3束ずつ立てる)をしてきました。田んぼでも、大前さんの
お話を自分の暮らしや仕事にあてはめることについて考えていました。
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