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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第147号】 発行日:2004年8月4日
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【目次】
●講義ノート「地域から始まる日本変革 〜もうひとつの役所をつくる」
片岡勝氏(一新塾代表理事・市民バンク代表)
≪ 予 告 ≫
【一新塾10周年記念式典】10月30日(土)に開催決定!
創設者・大前研一が新しい時代の到来に向けてメッセージを送ります。
【10周年記念特別講演】また、10月9日(土)には特別講演として、
田中康夫長野県知事にお越しいただけることが決定しました。
両日とも詳細は今後の一新塾メルマガにてご案内いたします!
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
夏本番、連日の猛暑ですがいかがお過ごしでしょうか?
一新塾では、暑さに負けず塾生が地道な鍛錬を続けています。
13期生は先日「政策提言中間発表会」を行いました。各チームとも情報収集・
分析に磨きがかかり、提言も厚みが増してまいりました。8月〜9月にかけて
は、講義にお越しになった自治体の首長さんや国会議員の方に直接、提言を
ぶつけていきます。
14期生はチーム編成を目前に控え、一人一人個別相談に取り組んでいます。
一新塾での1年間で達成したいビジョン。人生における長期的なビジョンに
ついて、お一人お一人の思いをじっくりとお聞かせいただいています。
チーム編成は今週末8月7日に行われます。
さて、今回は一新塾代表理事片岡勝氏の講義録をご紹介させていただきます。
■□■■□■■ 一新塾講義ノート(2004/6/16) ■□■□■■□■■
「地域から始まる日本変革
〜もうひとつの役所をつくる」
■□■■□ 講師:片岡勝氏(一新塾代表理事・市民バンク代表)■□■■
■政治から地域へ
若い頃、選挙の活動をたくさんやりました。睡眠時間3、4時間でたくさん
やりました。しかしある時気がつきました。議員は出ても、みんな腐ってゆ
くんです、人間が。「なんでだろう?」と。政治という機構は反対と賛成を
2で割ってまん中にするしかないんですよ。創造的に、何かをつくるという
力は政治にはないんだ、と。「政治はクリエイティブではない、オレは現場
に行く。」と私自身は『地域から日本を変える』と20年やってきました。
とうとうそういう時代になりましたね。
私は東京には月に1泊か2拍。東京は数はあるけど知恵がない。すべての知
恵は現場からでます。フィールドは面白いところがいくらでもある。私は、
「ここが変われば日本はそうとう変わるだろう」と思い、山口県をフィールド
に決めました。
■金設けは楽、ビジネスはちょろい
私のビジネスは海外の経験によるものです。市民バンクも第3世界ショップ
などもそうです。さまざまなものが、文化的ギャップや経験にはない違うも
のです。世界で起こることは、必ず日本でも起こるんです。
それをみて、十数年前、私は女性のためのビジネススクールを始めました。
なぜかというと、女性の日本におけるこれからのリソースとしての可能性を
感じたからです。女性はロイヤリティーないし、組織への忠誠心もない。日
本社会の知恵は女性に出世させず、お茶汲みしかさせないことによって女性
のマグマのようにおこる怒りをためこんでいたんです。だから私は、これに
目をつけました。とにかく、やることなすこと、うまくいく。社会はちょろ
い。ビジネスはもっとちょろい。
金もうけを軽くクリアーした後、新しい地域、社会システムをつくる(=地
域から日本変革)へ向っているんです。個別の事業ではありません。システ
ムなんです。金儲けをクリアできない人間は「社会変革」なんて言っちゃだ
めです。まず食えるようにならなくちゃ。
■これからの教育は大学ではない
大変なのは人育てです。1パーセントの為に100のエネルギーを使います。
生活のクオリティーを高める、人間の知恵、冒険心をエンカレッジする、そ
ういうのが大事ですよ。これからは。今までの大学はひどい。知恵と勇気を
教えていない知識しか教えない。試験がよかったら頭が良くなったとか勘違
いしちゃう。
僕は、教育てっいうのは「世界の未来に必要な人材」と「個人の個性」のマッ
チメイクではないか、と思います。だから、未来がみれない考えられない先
生はだめなんです。本気で考えていないと。かつ、その人の個性を見れない
人もだめです。自分の教えられることだけを教えている人はだめなんです。
そう1人ひとりを育ててゆく、その面白さですね。これからは地域が教育を
してゆく時代。大学が教育するのではないと思います。
このように、私はいろんな事業から、「社会システム、地域システムづくり」
に自分の仕事をシフトしてきたわけです。
■地域からの日本変革への道
地域システムづくりをしてゆきたい。が、日本は意外に広い。私は、拠点と
してメンターズサロンというのを全国10箇所ほどもっています。今後それ
を、もう一つの役所にしてゆきたいと思っています。地域変革の問題点は、
競争相手がいないことだと思います。現在の役所は「陳情する人間とは癒着、
苦情には対応(ガードする)」それしかしてこなかった。そして様々な背景
もあって官僚中心にせざるをえなかったわけです。
1人ひとりが、自発的に、クリエイティブに問題解決をする人間となってほ
しい。自発性、自分の意見を持つこと、知恵と勇気をもつこと。
私にとってビジネスは手段です。これからは格差の時代。情報化社会ではゼ
ロと無限大くらい貧富がひらきます。お金の時代の格差とは全く違う。情報
化時代、クリエイティブな時代というのは、ものすごい格差になるのです。
面白い人集まると情報集まる。面白いことだけが求心力。昔は工業化社会だ
から金→人→情報で集まりましたが、今は違います。だから、面白くない人
とは口をきかないことにしましょう。
問題あることにチャンスある。地域で求められる人材になること。問題だら
けだから。
これからの課題は、新しい合意システムだと思います。でかいことが有利で
はなく、小さくてもスピードで加速すること。そうじゃないと止められてし
まう。日本は肩ばかり力入って結果を出さない。つっぱしる。何回もやる。
これからは頑張らない、楽しむ、大きな柱だけは持つ。どんどんやってみる。
あきらめよく、みんなが参加する合意システムをつくる。
※片岡氏講義の様子をHPでもアップしました、ぜひご覧下さい!
→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/kogiroku/kk_040616.html
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