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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第118号】 発行日:2004年2月12日
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【目次】
●「『暴走を続ける公共事業』〜一新塾OB横田氏が著書出版! 」
●代表理事片岡勝氏がアドバイザーを務める
「豊中インキュベーションセンターMOMO」イベントのご案内(2/15)
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一新塾メールマガジンご購読の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
2月4日に、1期OBであり、ジャーナリストでいらっしゃる横田一さんに、
一新塾にお越し頂き「族議員〜〜癒着談合の本質に迫る」をテーマにご講義
を頂きました。
数々の大型公共工事の取材報告を通じて、その裏にある癒着談合、利権に、
身体を張って鋭く斬り込む気骨のジャーナリストとしての姿勢が胸を撃ちま
した。また、道路公団改革の挫折について厳しく追及をされました。
このたび、横田さんはこれらを詳しく綴った著書を出版されました。
タイトルは『暴走を続ける公共事業』(緑風出版)です。
族議員の利権にメスを入れない小泉政権が族議員の利権の源「公共事業」に
斬りこめないために何が起こっているのか、そして、土建国家から決別する
ために本気で戦っている人は何をしているかが具体的に書かれています。
今回は、「はじめに」より一部抜粋させて頂きます。
『暴走を続ける公共事業』
2002年10月、補欠選挙の応援で古賀誠元幹事長と福岡県入りした石原大臣
は、与党推薦候補の支持者を前に「今日は古賀先生に怒られますので道路の
話はしません」と切り出した。1年4ヶ月前の「脱・高速道路宣言」には全
く触れずに、背広のポケットからJRのスイカのカードを取り出し、規制緩
和の重要性を訴え始めたのである。電波法の規制緩和でスイカが使えるよう
になったという内容だったが、一兆円規模の道路利権に比べるとあまりに些
細な話だった。
斜め後ろで聞いていた古賀氏は、石原大臣が道路利権とは無縁のテーマを
選んだことに満足げな表情を浮かべていた。10分後、入れ替わるように登
壇した古賀氏は、道路公団改革の存在さえ無視するかのように「高速道路は
予定通り造ります。」と言い放った。そして「悪役もうまくないと小泉首相
も引き立たないでしょう」と言って、にやりと笑った。
やや引きつった感じの、しかし余裕たっぷりの古賀氏の笑顔が、「小泉改
革は善玉首相と悪玉抵抗勢力の茶番劇にすぎない」という小泉政権の本質を
語り尽くしていた。マスコミの前では小泉首相と族議員が派手な立ち回りを
演じるが、楽屋裏に回ると両者は役者仲間に戻る。両者が手にしているのは、
族議員の利権には手をつけない脚本というわけだ。
長野県の田中康夫知事と見比べても、小泉政権の駄目さ加減が浮き彫りに
なる。「脱・高速道路宣言」を実行しない石原大臣とは違い、田中康夫知事
は「脱・ダム宣言」に沿ってダム計画を中止した。すると、ミニ族議員とい
える反田中派の長野県議たちは不信任案を可決(2002年7月)、本気で
田中知事を引きずり下ろそうとした。永田町の茶番劇とは違い、長野県では
斬るか斬られるかの真剣勝負となったのである。本気で利権にメスを入れよ
うとすれば、既得権者との血みどろの闘いが避けられないということである。
(横田一氏著『暴走を続ける公共事業』緑風出版、P13〜P15より)
■■ 豊中インキュベーションセンターMOMO ■■
入居候補者によるプレゼンテーションのご案内
代表理事の片岡勝氏がアドバイザーを務める豊中市の起業家支援施設、
豊中インキュベーションセンターMOMOにて、2月15日に入居候補者による
事業計画発表会が開催されます。プレゼンテーションの他、午後からは入居候補
者による飲食店あり、ダンス講座・絵本講座など各種講座もあるそうです。
一新塾生の宮治勇輔さんも入居を目指してプレゼンテーションにチャレンジを
されます(宮治さんの発表は10:05です)
ご関心ある方はぜひご参加下さい!
MOMO入居候補起業家発表会
日時:2月15日(日)10:00〜15:00
場所:豊中インキュベーションセンターMOMO
阪急蛍池駅下車徒歩1分(ルシオーレ西側)
地図:http://www.lets.gr.jp/momo/info.htm
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