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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第109号】 発行日:2003年10月17日
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【目次】
●草の根からの生活者維新レポート
「私が英国留学を決断した理由」
高橋伸太郎氏(第7・8期生)
●13期開講迫る!
・ 残りあと2回! 13期説明会開催中(10月18日、ほか)
・「衆院選とマニフェスト」(10月17日)
・「カナダ・ノバスコシア州廃棄物資源化戦略現場視察報告会」
(10月18日)
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皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
英国に留学中の7期生・高橋伸太郎さんがメッセージを届けてくださいまし
た。高橋さんは3年前に19歳の若さで一新塾に入塾。留学の直前まで自ら
プロジェクトの中心になって一新塾での鍛錬をつまれました。
日本では、最近マニフェストブームですが、高橋さんはマニフェスト発祥の
イギリスにて最新の政策研究を海外の学生さんと切磋琢磨しながら奮闘され
ています。一新塾にも時折、近況とともに最新の政治情勢をご紹介ください
ますが、メールからも本当に活き活きと頑張っていらっしゃる様子が伝わっ
てきます。
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■■ 私が英国留学を決断した理由 ■■
一新塾7期本科生
ヨーク大学社会政策学部
高橋伸太郎
●英国行きの飛行機にて
二年前の7月14日、私はロンドン・ヒースロー国際空港に向かう飛行機のな
かで、一新塾ニュースに寄稿するための原稿を書いていた。テーマは、
なぜ、私が英国に長期留学することを決断したのかである。
私は高校生三年生の夏休み明けに、日本の大学ではなく海外の大学に進学す
ることを最終決定した。しかし、当時は、英国ではなく、アメリカの西海岸
の大学で経営学と情報技術を勉強することを考えていた。理由は、シリコン
バレーで自分の会社を起こしたかったからである。そして、その準備として、
高校卒業後、アメリカの大学の日本キャンパスで一年間の研修を受けること
になった。
●一新塾で多様な価値観に触れる
私はその研修が始まった直後に、一新塾の門をたたいた。一新塾に関心を
もったきっかけは、中学生のときに大前研一氏の著作を読んだことである。
そして、留学に向けた準備が本格的に始まったとき、直接、大前氏の哲学を
学ぶ機会を他で得るのは難しいと思い、一新塾に入塾することを決めた。
しかし、一新塾に入塾して、さまざまなバックグランドを持つ方と議論する
うちに、アメリカではなく英国に行くことを考え始めた。その背景には、ア
メリカのことについて勉強するうちに、アメリカ以外の視点から世界を見た
くなったことがあげれられる。当時、「グローバル・スタンダード」という
言葉をよく耳にしたが、その中身は事実上「アメリカン・スタンダード」で
あった。しかし、私は、本当にグローバルであるのならば、世界をある特定
のひとつの価値観で統合するのではなく、むしろ多様な価値観が融合できる
ようにすべきではないかという疑問を持っていた。
●英国留学を決断させた出会い
そうしたときに、私はある一人の政策研究者に関心を持ち始めた。マーク・
レナード氏である。彼は二十代前半の時に、「登録商標・ブリテン」という
レポートを出版し、英国は古い大英帝国のイメージを脱し、創造的なブラン
ドを世界に向かって打ち出すべきだと主張した。その後、彼はブレア首相が
パトロンを務める外交政策研究所の代表となった。
私は彼のことを知ったときに、私が求めていたものはこれだと確信した。英
国は日本と距離的には大きく離れているが、多くの共通点を持っている。ま
た、近代になってからは、日本と英国は、第二次世界大戦の時期を除いて良
好な外交関係を保っている。そして、彼の考えが日本にも応用できると考え、
私は英国に行くことを決めた。
●2年間を振り返って
英国に来てからは、カンタベリーで一年間、予備課程を受けた後、昨年の秋
からヨーク大学で社会政策を勉強し始めた。また、勉強と平行して、国際交
流系や社会起業系の活動も行っている。今年の4月には、ブリティッシュ・
カウンシルが主催するインターナショナル・スチューデント・アワードにお
いて、特別推薦学生に選ばれた。また、世界最大規模のビジネス教育団体で
あるスチューデント・イン・フリー・エンタープライズの英国大会において
特別賞ももらうことができた。
私は成田を発った飛行機の中で、日本から15時間離れたこの国に、何がまっ
ているのか楽しみであると書いたが、この二年間を振り返って、さまざなな
体験をすることができた。学位を取るまでの二年間で何がまったいるか、楽
しみである。
個人ホームページ:http://www.digitalplaza.org/takahashi
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