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       一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜

         【第82号】  発行日:2003年3月28日

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   「現場視察『住民参加の公園づくり』」
                             第11期生 谷川 公一氏

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   一新塾のプログラムは「講義」と「チーム活動」の2本柱からなっ
  ています。チーム活動前半では「現場視察」に取り組んで頂きました
  が、今回は「住民参加の公園づくり」チームをご紹介させて頂きます。
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 ねこじゃらし公園。 世田谷区にある公園は名前からして興味をそそる公園
である。我々、11期Bグループは、住民参加で作られた先進的な公園である
といううわさを聞きつけてこの公園を視察場所に選んだ。我々が公園というも
のを今回の政策提言の題材に選んだのは、公園は私たちにとって身近なもので
あり、地域の人たちがより公園にかかわりを持つことによりコミュニティを活
性化することができるのではないかと思ったからである。

 我々はその公園を視察して驚いてしまった。公園には必ずあると思われた砂
場、滑り台、ブランコ、公園を囲う柵などがなかったのである。そこにあるの
はただの原っぱ。その中にちょっとした小さい丘があり、木で作られた小さな
ステージがあり、子供たちが水遊びのできる場所があり、小さなトイレがある。

 この公園のどこが先進的な公園なのかと思った。話を聞いてみると、この公
園を作るために住民参加のワークショップを20回以上開催したという。ワーク
ショップでは、区議や町会長なども含めこれから作られる公園について意見を
出し合い、プランをひとつにまとめていったらしい。最終的に周りにあるよう
な今までと同じ画一的な公園よりも、昔あった原っぱのような公園をつくりた
いということになりこのねこじゃらし公園がつくられた。
公園ができてからの
管理運営も住民主体で行われ、行政は資金面でのサポートや公園の破損箇所の
修理方法などのアドバイスをしてくれる。 この公園づくりの発起人であり管
理運営を主体的に行っている住民のグループ名“ねこじゃらし”からこの公園
の名前がつけられたそうだ。
 
 地方から視察に来る人も多いそうだがみんな驚くらしい。このような公園な
ら地方には公園として整備しなくてもいくらでもあるというのが彼らの主張で
ある。確かに地方にはこれくらいの空き地はいくらでもある。しかし、この原っ
ぱが住民の意思に基づいてつくられ東京の世田谷にあるからこそ意味があるの
だと思う。 
 我々はこのような公園こそ、住民主体の地域に必要な公園であり、管理運営
方法だと考えている。 最近、近くの公園を見ると子供の数も少なくなったこ
とも原因にあるが公園の利用率がとても低く感じることがある。我々のグルー
プは、住民が主体となって公園にかかわれるシステムづくりを行政側に提案す
ることにより、公園を中心として地域のコミュニティが活性化されるような活
動をつづけていきたいと考えている。
          ※現場視察報告会の写真はコチラからご覧いただけます 
           →http://www.isshinjuku.com/02cali/cali_02.html


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