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一新塾ニュース  第77号 
       
発行日:2002年12月31日

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2003年前夜

 12月19日の韓国の大統領選挙では、20代30代が国政を左右しました。これまで、無関心と傍観の世代という烙印を押されてきた20代30代が、いつの間にか韓国社会の舵取りをする原動力として表舞台に現れたのです。 経済面でも、ベンチャー企業の経営者の大半は20代30代の経営者であり、新しい勢力が新時代を切り拓く原動力となっています。

 さて、閉塞状況から脱皮する糸口さえ見つからない日本。新時代を切り拓くための新しい勢力が未だ社会の表舞台に現れておりません。

 そんな中、一新塾では、これまで政治家や行政に任せきりだった社会創造の作業に市民の立場でも参加していこうと、さまざまな年齢、バックグラウンドを持つ塾生が集り、行動実践型教育プログラムを通じて、実社会へのアクションが展開しています。

 11期に開講した11期生も新たな歩みが始まりました。チームで現場視察の準備が始動しました。また、シンポジウム開催の企画書に取り組むチームもあります。
 10期生の芸術村構想提言は犬山市の本格的なプロジェクトとして取り組んでいくかどうかの詰めの段階です。年明けにも犬山での検討会が予定されています。
 9期の道州制チームは、40名の国会議員に直接提言を持参し、数名の国会議員より今後、法案づくりにあたっては意見交換を求められました。
 8期の知的財産権の提言チームは知的財産国家戦略フォーラム(元特許庁長官荒井寿光氏他)へ提言しました。
 また、社会の問題解決を社会起業家として事業計画に取り組む方も続々と増えてきました。

近い将来、誰もが自然な形で政治や行政に関わる時代が訪れると思います。「自分たちのことは自分たちで決める」、そうした時代を拓くために、一新塾は、“新しい勢力”として主体的市民のネットワークを広げていきたいと思います。

その潮流をいっそう加速させるために、一新塾は今年、株式会社の衣を脱いで、NPO化の道を選択しました。(法人格は2003年1月9日までに認証される予定です。)

来年は、自らのミッションに目覚めた同志たちが力を結集するための「場」と「システム」を整え『グラスルーツの運動論』の確立を目指したいと思います。

以下に2003年の取り組み課題の4つをご紹介します。

(1)スキルデータベース構築計画
塾生・卒塾生より、「今後どんな取り組みをしていきたいか」「何を提供してもらいたいか」「何が提供できるか」をエントリーしていただき、コラボレーションに役立てていただこうというものです。

(2)公開プロジェクトオークション計画
政策提言活動、問題解決型ビジネスなど、主体的市民としての活動をしていこうという方がプレゼンテーションし、それを支持する塾生・卒塾生が「ヒト」(知恵・労働)や「カネ」や「モノ」(現物支給)「情報」を提供するプラットフォームを提供します。3月21日のOB会で第1回公開プロジェクトオークションを開催予定です。

(3)政策支援メルマガ計画
塾生が日頃取り組んでいる政策提言の途中経過を一新塾のメルマガの読者(6000名)に配信し、どんどん意見を頂き叩いてもらうことでブラッシュアップさせて
行きたいと思います。

(4)一新塾ゲーム開発計画
主体的市民として活動していくためのスキルをゲームを通じて養っていく、
一新塾ゲームの開発にとりかかっています。これにより、市民参加していく人たちの裾野を広げ、誰もが政策提言する時代を迎えるトリガーにならないかと思っています。

 2003年は、おそらく、今後の日本の舵取りを決める特別な年になるような気がします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)