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一新塾ニュース  第76号 
       
発行日:2002年12月10日

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私が政治家を目指すことになった理由(わけ)

長尾 たかし(一新塾第9期・第11期)

 我国はこのままで良いのか、もう黙ってはいられない。国民が認識するこの国と本当の国の現状には乖離がありすぎる。国民に知らされていないことが多すぎて、国民も知ろうとしない。日本国民の無関心無気力を覚醒させるために、危機感を煽ってでも情報公開を徹底させる。マスコミが報道「しない、できない、つもりがない」、この国の現実を政治家として暴き、正しい方向を皆で考えたい。そして、資源のないこの島国日本を、もう一度技術大国日本へ返り咲かせ、世界から尊敬される日本を創造したい。そう思い、現在民主党大阪府第14区総支部長として、政治活動をさせていただいている。

 私は、1986年4月私は大手生命保険会社に入社した。普通に入社時研修を受け、普通に社会人としてズルくなり、普通に出世欲もあった。自分が勤務する会社は自分の生活の全てを担う魂もそこに宿すべき存在だった。しかし、日米構造協議の存在を知って私の価値観は180度変わってしまった。日本が間違いなくトップランナーであった時代、日本は日米構造協議を結んだ。これは、日本の国家予算をIT技術を始めとする、技術開発、普及に使わず、公共事業に重点を置くべきとする条約。3年に一度のフォローアップ会議を行い、日本が本当に条約を励行しているかどうかチェックする。私は、この条約こそ、日本のお家芸である技術開発をストップさせた最大の原因であると理解している。つまりは、公共事業で儲けたい政治家・企業と、技術力で日本に遅れをとりたくないアメリカの利害が一致したわけで、日本現代史上最悪の売国条約である。結局、わが国の1991年から2000年の公共投資額は430兆円に上ることとなる。

 以後「会社には忠誠は誓うが魂は売らない。」社内の様々な事象、現象を、ことあるごとに小さな国家として照らし合わせて考える癖がついてしまった。どんな人が出世するのか。トップが変わると人の流れはどう変化するか。肩書きに擦り寄る人間は誰か。自分だけが良ければ良いという人間はどの人か、その末路は。部下を利用しない仕事とは。会社は本当に儲かっているのか。残念ながら「既に尊敬できる上司がいない」ということだけはハッキリしてしまったのだ。

 究極のところ我が社は国益に貢献しているか。大企業たるもの国家の礎であることは間違いない。この国は何処へ行こうとしているのかを映し出す格好の窓口となっていた。

 平成10年以来、私は本格的に個人のHPを立ち上げ、過激に情報発信を続けていた。「政・財・官」の癒着と言われるが、私は「政・財・官・マスコミ」としている。まず新聞はスポンサーの悪口は絶対かけない。そしてそれはテレビ報道に顕著である。スポンサーあってのマスコミは、スポンサーである大企業の言いなりである。本当の情報が国民に行き届かないことを疑問に思っていた。そして、自らが第二のマスコミを構築できないかなどと真剣に考えていた。結果としてインターネット関連の企業を立ち上げるのだが、ここで、大企業が進出しやすいように法律が変わっていく現象を目の当たりにした。再び、政治との接点が巡ってくる。

 両親の愛に育まれ、大学まで出してもらい、普通に大企業に就職できた。仕事上の悩み、苦労はあれども、生き死にに関わるまでの苦労をしたことがない。生きるとか死ぬとかの深みにおいて「働く」ということを考えていた。私の人生は死生観が芽生えるはずもないほど、豊で幸せで、すべてはお陰様の人生だった。果たして私を育んだ国家とは誰のものなのかを考えていた。そして、その結論を導いたのが、一新塾をきっかけに参加させていただいた、台湾総選挙視察だった。民主主義とは勝ち取るもの。私は間違いなく、国民が国家を変えていくその瞬間に立ち会ったのだ。国家とは継承発展させるものだと認識した。

 私には3歳の長女、1歳の長男がいる。2人の寝顔を見るにつけ、子供達が成人になったとき、人の親になったときに、果たしてこの平和で豊かな日本という国家が存在しているだろうかと考える。私は、先代たちが私達にわが国を継承させたのと同じように、現代に生きる我々は次世代に国家を継承発展させなければならない。

 人間は自分だけの意思では生きていない。自分の意思で生まれていないし、親を選んでいない。無意識に心臓は動き、無意識に呼吸をしている。気がついたら此処に居たというのが正直な気持ち。この世に生を受けたこと、日本に生まれたことを心から感謝をしている。だから、不正が許せない、臭い物に蓋をできない。私は正論と正義を主張し続け、世界からも国内からも尊敬される日本国家を次世代に残していきたいと心に誓っている。

先代がそうしたように、家族のために、日本国家の為に、この命を捧げたい。