一新塾ニュース  第37号
「通信科も、また楽し! −中部地区勉強会の活動を通して− 」

鈴木崇司(一新塾第7期・通信科)

2000年、夏。
河口湖のほとりのとあるホテルの大広間は、ものすごい熱気に包まれたまま、朝を迎えようとしていた...

そうです、7期の通信科に入っていた私は、あの一新塾合宿で恒例となっている朝まで討論会に名古屋から参加していたのです。東京の一新塾で毎回繰り広げられている光景が、お泊りという事もあり、さらにヒートアップされているように見えました。

“地元でもこの醍醐味を味わいたい!”との思いにかられ、通信科の皆さんに呼びかけて発足したのが、中部地区勉強会でした。
会には、バラエティー豊かな参加メンバーが集まりました。長年のビジネス経験を生かし経営コンサルタントをされている方、某地元優良企業T自動車の方、地元の銀行マン、自衛隊の方、新ビジネスで独立を目指している方、主婦、学生、そしてサラリーマン等など。

異世代、異経験のメンバーが、それぞれの立場からの意見を顔を見ながらぶつけ合う場は、とてもエキサイティングなものです。
「チエを出し合いましょう」を合言葉に時には平日に夜12時近くまで議論が続いてしまった事さえありました。毎週という訳にはいかないので、おのずと一回が濃いものになっていきます。一新塾を通して素敵な方々と出会えた事にとても感謝しております。

私達は、“地域の自立”という観点から、中部地区ではどのような形が望ましいのかを考えていきました。
始めに問題提起をしそれについて議論をする。→その中から新たなテーマを見つける。→各自テーマを持ち帰り、次回までに深く考えて意見を持ち寄る。→議論しテーマを見つける。→持ち帰り深める。といった一連の議論のサイクル(チエ出しスパイラルと呼びます!?)を作り、それに乗って進められました。
具体的には、自立しており住みよい地域とはどんなもの?→それは、安心して暮らせて、生きがいが有り、地域経済が活発であること。→では、最も重要なことは?→地域経済が活発であること。→活性化するにはどうすればいいの?といった感じです。そして、一つの成果として地域活性化モデルの政策提言を中部としてまとめる事が出来ました。そしてまた、新たな問題に取り組もうとしています。

これからは、自分達の住む地域の事を責任感をもって積極的に考えていかなければならない時代になると思います。身近な地域の問題を、地域の人々と議論し、行動していくことが、一新塾のめざしている「主体的市民」に近づく第一歩なのではないでしょうか。

通信科は、本科のように実際に第一線で活躍されている講師の方と直接語り合うということは難しいかもしれないですが、ビデオでじっくりと勉強する事ができます。それらを参考にしながら自分達の問題を考えてみる事はとても意義がるように思われます。

“Know Who”(向き合って話してみる)+”Study”(個人的勉強)+“Action”(実際に行動してみる) この3つをふまえながら地域密着型の活動を、楽しみながら続けていければよいと思っています。

<プロフィール>
鈴木崇司(1971年、愛知県生まれ)
一新塾第7期記塾生、通信科(OB)
職業:医療機器の営業をしております。
趣味:音楽、宴会
Email:osuzu@mub.biglobe.ne.jp


■編集室より
中部地区勉強会の活動は、現在はどんどん拍車がかかり、勉強会の域を越えて
来ました。自主的に活動サークルを作り、定期的に集まり議論を重ね、ある時
には現場に訪れ、ある時は役所に情報開示を迫りながら提言を纏めている意欲的
な活動は通信科生がアクションしていく上で、よきモデルとなります。
この会、発足の発端は河口湖合宿だったのですね!       ( 森嶋 )


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