一新塾ニュース  臨時号
発行日:2001年6月20日
特集! 東京都議会議員選挙(2)

みなさんこんにちは

都議選もいよいよ中盤。一新塾の事務局にも各陣営の選挙カーからの声が聞こえてきます。今日は、昨日に引き続き《特集! 都議議》の第2弾として、一新塾マネジャー森嶋伸夫に都議選の見所を語っていただきます。


都議選中盤!

6月24日の都議選挙投票日まであと4日。
本日、一新塾OBの佐藤由久さんが事務長を務める渋谷区の20代無所属新人の候補者の選挙事務所を訪ねた。佐藤さんは2年前の統一地方選で中野区議に立候補した時の経験を活かして奮闘中。古いアパートの一室、扉を開けると梅雨の湿気をはじき返すような鮮やかな黄色のポロシャツをユニフォームに十数名の若者達がすし詰めになり地図を睨んで午後の活動の戦略を練っていた。大半は学生という。「手作り選挙」をモットーに法定費用の半分の500万円で選挙に臨むさわやかな熱気がそこにあった。

さて、朝日新聞の世論調査でも都議選に「必ず行く」が62%と盛り上がりを見せている。80%を超える支持率を誇る小泉旋風は果たして都議選にどんな影響を与えるのか?自民党は昨年の衆院選での都内での大敗(22の小選挙区で8勝 14敗)をひっくり返すことが出来るのか?一方、野党の選挙事務所からは、「小泉人気がどんなに凄くても、果たして自民党候補者に入れるかどうかは別だろう」と言った声も聞かれる。

以下が政党別の比較表。

候補者 現議席
―――――――――――――――――
自民 55 48
民主 33 13
公明 23 23
共産 44 26
社民 6 1
無所属の会    1 0
自由 13 0
ネット 6 3
諸派 2 0
無所属  61 5
―――――――――――――――――
計 244 119(欠員8)
定数 127

自民党は、そもそも選挙準備を開始した森政権のもとでは、かなり弱気で候補者を現有議席ぎりぎりまで絞っていた。そのため、いくら票が自民党に殺到したとしても議席が大幅に増える圧勝のシナリオは描けない。とはいえ、野党の民主党も差別化したメッセージを発信できず、「民主党が主張してきた改革を小泉さんが盗んだとしても許してあげたい」(鳩山由紀夫代表)というのがやっとである。

ここで、前回97年の都議選挙を振り返ってみよう。(投票日は暑かった!確か気象庁始まって以来の最高気温を記録したと思う)
この時は、10名以上の一新塾OBが立候補。ユニークだったのは、20代30代の若手7名で無党派新人グループ『NEXT』を結成したこと。コンサルタント、外資系証券会社勤務、自営業、大学院生など様々なバックグラウンドのメンバーが「東京から日本を変えます!」(そう言えば石原さんも同じことを・・)をスローガンに"赤字まみれの都財政の再建の断行"を訴えた。
橋本政権下、大きな争点はなく投票率は40%と過去最低。それに乗じて自民党が組織票にものをいわせて議席を38から54へと大勝利。選挙自体が一般の人たちからそっぽを向かれ、結局"無党派の風"は吹かず。一新塾からの都議誕生も実現せず。その後、ネクストのメンバーはというと、大学院生だった堀部康さん(当時26才)は2年前の統一地方選挙で杉並区議に当選、元アンダーセンコンサルティングの社員だった猪塚武さん(当時29才)は、ITベンチャーを起業するなど、様々なフィールドで活躍中している。

ところで、今回の知事選、盛り上がっている割には小泉ブーム一色に染めれられ、「東京再生」の議論がない。都政の行方を決める大事な選挙なのに都知事もガラパゴス諸島に視察にいってしまい、私たちの生活の舞台である"東京"がないがしろにされていると感じるのは私だけだろうか?

森嶋伸夫(一新塾マネジャー)

■編集室より

さて、森嶋の方はというとつい先日横浜市民から東京都民になったばかり(!)ちなみに、3ヶ月以上住んでいないので今回の都議選の選挙権はありません (笑)

一新塾ニュース編集担当 近藤芳樹


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