一新塾ニュース 2001年4月20日号(第22号) 「第8期 いよいよ開講!!」 みなさんこんにちは。 先日の4月14日(土)、一新塾第8期が開講いたしました!当日の大前研一塾長による5時間にも及ぶ熱い講義には、80名を越える塾生が真剣に耳を傾け、そして、大いに自分の考えを塾長にぶつけあいました。 今日は、塾生の河原涼子さんから入塾式の感想をさっそくいただきましたので、皆さんにご紹介します。河原さんは現在、国際基督教大学に通われ、国際経営学をご専攻されています。それでは今期はじめて一新塾へ入塾された河原さんのフレッシュなレポートをお楽しみ下さい。 河原 涼子(一新塾 第8期生:国際基督教大学) 初めての大前研一さんの講義でしたが、分かりやすさに驚きました。私はイギリスで「政治経済・グローバリぜーション」をテーマにした授業を受講したのですが、その時の課題図書に大前研一さんの「ボーダレスワールド」がありました。提出レポートでも引用させて頂いた覚えがあります。 その本の内容などが実際今日の講義でご本人がお話になっており、そのこと自体が学生の私にとっては感動的でしたが、何よりも私が関心したのは、大前研一さんが例を多くあげて話を進めていくことです。分かりやすかったのはそのせいだと思います。 人間は結構考えや概念を述べるときに抽象的になって他者がそれをイメージしにくかったりすると思うのですが、大前さんは事例を次から次へと自然につなげていくので、彼の訴えていることがイメージしやすかったのです。そこで思い出したのが先程述べたイギリスでの授業。その授業で経済学の教授がおっしゃったことなのですが、ここでご紹介します。 それは「BIG BROTHER THEORY」(お兄ちゃん論??)というもの。 「(大体の訳ですが)経済学者は人に経済を説明する際、相手が理解できるように解説できなくては本当のエコノミストではない。むずかしく述べて自分だけが理解していたのではだめだ。例えば自分の小さい弟や妹が『何?』と聞いてきたら、わかりやすく例などを使ったりして説明するが、それができないとすれば、自分自身経済をちゃんと理解していないか、専門家の輪に閉じこもり社会にアウトプットしていない(現実離れしている)ということだ。」 たまに特定分野の専門家の、専門用語や難解な言葉で装飾したような発言を聞くと、それが単に私自分勉強が足りなくて理解できていないのか(もちろん恐らくそれはあるでしょうが)、その人自身がその内容についてはっきりしていないのか、謎に思うことがあります。相手に伝わらないような小難しい言いまわしは双方向性の妨げになり、それは結局自分のアイディアを周囲に理解してもらえていないということで、それって損なことですよね。大前さんはそういう意味で、BIG BROTHER的な大変分かりやすい話をなさっており、私は「この人は自分の言っていることを本当に理解している」と受け取りました。 常に、「相手は理解しているか?」つまりこの「BIG BROTHER」というスタンスを意識することは、ビジネスや日ごろの状況でも、結果的に自分自身の考えの発展整理そしてビジョンの実現化に結びつくのではないでしょうか?
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