一新塾ニュース 12月25日号<その2>(第12号) テーマ: 「今年の塾生・卒塾生の活動を振り返って」 一新塾事務局の森嶋です。新世紀の幕開けまで、あと一週間。一新塾は来年、いよいよ8年目を迎えます。 これまで、1600名を超える塾生・卒塾生が、この場に集い、塾生同士そして講師を交えて切磋琢磨してきました。昨年は一新塾で初めての衆議院議員も誕生いたしました。ほかにも、政策実現に向けてチャレンジしている方、起業する方、NGO活動を始める方など数々のアクションが生まれました。 塾生・卒塾生の活動こそが、一新塾の活力の源です。彼らの今年の活躍をいくつかをご紹介いたしましょう。 【第12回テーマ】 「今年の塾生・卒塾生の活動を振り返って」 ●初の衆議院議員誕生! まず最初は、一新塾始まって以来、初の衆議院議員が誕生したこと。今年6月25日(今期一新塾入塾式の翌日)の衆議院選挙には一新塾関係者6人が立候補しました。 自民党は伝統的な公共事業推進で臨み、地方では野党を圧倒したものの、都市部で惨敗。 都議養成科OBの加藤公一さん(自民党の加藤紘一さんではありません(笑))が大野由利子氏(公明)を破り見事当選。また、平成維新の会の中心メンバーで一新塾の講師をしていただいた長妻昭さんも強敵、粕谷茂氏(自民)を破って当選しました。 8月には、お二人に一新塾にお越しいただき今後のビジョンについて語って頂いたほか、頻繁に一新塾に顔をだして頂き、塾生との白熱した議論や塾生の政策や意見を国会に伝える役割を担って頂いています。 ●長野県知事選挙 10月15日の長野県知事選挙では、保守王国だった長野に無党派、市民派の知事が誕生。現在、公約である「公共事業のありかたを変える」「現場主義」「市民との対話」など果敢な決断を実践している田中康夫氏。この選挙には、一新塾関係者が多く関わっていました。 まず、田中氏自身、一新塾3期、6期の講師でした。また、今回、選挙参謀とその後、知事特別秘書になった杉原佳尭氏には今期のアドバンストコースの講師として道州制をテーマに講義をして頂きました。それから、選挙期間中、田中氏が演説するすぐ脇で「やっしー」の着ぐるみの中に入っていたのが、大阪から駆けつけた6期通信科の松下幸治さん。 そして、何といっても、選挙を支えた6期生の小布施に住む木下豊さん。木下さんは小布施のまちづくりに関わっておられ、そのプランを煮詰めるために昨年、小布施から一新塾まで毎週休まず新幹線で通われていました。 田中氏擁立にあたっては、八十二銀行の頭取がまず、働きかけをしますが、「普通の県民、できれば私より若い世代の動きはないのですか?」との田中氏の返事。これを受け、木下さんを含む20代から40代までの5人のメンバーが「田中さん、知事選に立候補しましょうよ会」を立ちあげて会見。街頭署名を展開して田中氏を説得。そして、木下氏は田中選対事務所で田中候補の事務方の秘書役や全県に誕生した勝手連の調整役を務めると同時に、「ミニ・個人演説会」担当として、45日間でなんと110回のミニ集会と個人演説会を実現。 現在は、「第二の副知事」として、勝手連で盛り上がった県民の声や現場の状況や政策を集約して知事の県政に反映させるためのNPOの立ち上げを計画されています。12月6日には、選挙までの道のりと今後の県政の方向をお話頂くと共に、一新塾で塾生を交えてこの構想について活発に意見交換をしました。木下さんをサポートしていこうという有志が集まりチームが生まれ、年明け早々に長野を訪れ意見交換する予定です。 ●民の知恵の活用 現在、大きく時代が転換しようとしています。こうした潮流に、日本のこれまでの官主導型のシステムでは通用しないことが露呈してきています。今、求められているのは、「民の知恵」の活用です。 10月に施行された、専門知識を持つ民間人を5年以内の期限付きで登用する「国家公務員の任期付き任用法」。明治以来、戦前、戦後を通じて、「官僚主導政治」が日本を支配してきましたが、専門的な知識を必要とする現代に霞が関だけで対応できなくなったことの証であるとも言えます。また、橋本龍太郎行政改革担当相は、政府への民間人起用の効用をしきりに説いています。 また、ようやく新大統領が確定した米国では、これからホワイトハウスや政府の組織が一新されます。その数は3000人におよび、民間出身者が多く、実際の経済を充分に把握していることのメリットは多大です。 私たち市民にとっては、政治・行政は手の届かないところにあると一般的に思われがちですが、社会の仕組みを作るのは、政治・行政の特権ではありません。一新塾では政治や行政、社会のあらゆる領域に市民の声を、生活者としての声を提言していくことを目指しています。 ●7期生の活躍 そんな中で、第7期の塾生たちも様々な活動を展開中です。アドバンストコースのチームでは、効率的に市民の声を汲み上げ議員に繋いでいくNPOを計画中です。現在、国会議員に賛同者の呼びかけを開始し、彼等に市民からの意見や質問を国会の委員会で取上げてもらったり、質問主意書で内閣を問いただします。あるいは、公共事業の国会議員による視察を促したり、ひいては議員立法を実現させることを目的としています。「民の知恵」の活用です。この活動と、木下さんの活動と目指しているところは重なりますので、いい提携の在り方も検討中です。 政策学校[一新塾] マネジャー 森嶋伸夫 |
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