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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!
 【 547号 】 発行日:2013年10月16日
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■ 塾生活動レポート

『島から日本の未来をつくる』
~人口150人の口永良部島にIターン~

         一新塾第31期 地域科 山地竜馬

■一新塾第33期、11月10日 開講迫る!
「一新塾体験ワークショップ&説明会」<あと2回>
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

●東 京:
10月23日(水)19:30~21:45
10月26日(土)15:00~17:45【最終回】

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。

口永良部島屋久島の北西にあるひょうたん型をした口永良部島(くちえらぶじま)をご存知でしょうか?本日は、人口が約150人のこの離島にIターンし、日々、現場で奮闘されている山地竜馬さんのメッセージをお届けいたします。

山地さんは、これまで、
「自然と共に人間らしく生きることの追求」
「若者が田舎で農業や漁業に挑戦できる環境づくり」
「口永良部島に仕事をつくること」に挑戦されてきました。

一新塾で仲間と語り合う山地さん 私も、今年の3月に、一新塾生の稲川さん、藤岡さんとともに、口永良部島を訪問させていただき、山地さんが奮闘されている現場と島の人たちの真心に触れさせていただきました。

その現場訪問をきっかけに、稲川さんは口永良部島に1年間移住して山地さんを応援することを決意。シンガポール在住の藤岡さんも、数度に渡って島に訪れ、山地さんを後方支援。「あらためて共に行動する同志を心強く感じました」と山地さんは語ります。

 山地さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

塾生活動レポート-----------◆◆◆
 『島から日本の未来をつくる
 ~人口150人の口永良部島にIターン~』
     一新塾第31期 地域科 山地竜馬
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●これまでの自分

口永良部島2007年9月に私は、鹿児島県の屋久島の隣にある約150人が暮らす口永良部島に移住しました。それから基本的には、湯向という天然温泉のある約10人が住む集落で生活し、広大な牧場で肉用牛を飼う仕事をしています。

 私は、1979年6月に大阪府の堺市に生まれ、生後間もなくからずっと奈良県桜井市で育ちました。神戸の大学を卒業し、就職して間もなく東京でサラリーマン、退職してから、大阪でフリーターをしていました。
2003年12月に母親が49歳で亡くなり、それからは父親と共に仕事をするようになりました。大企業で働きながら電力会社やガス会社との交渉、地方にある大手工場や行政機関への営業、中央官庁や政府系金融機関との打合せなど、やりがいのある仕事でしたが、どこか満足できない自分がいました。
http://kuchierabu.jp/project/post_2.html

●転換のきっかけ

 「自然と共に人間らしく生きる」。
そんなことを考え始めたきっかけは、カンボジアへの旅行でした。そこで出会った若者の生きる姿勢や子供たちの目の輝きが忘れられなくて、日本に戻ってきてから私の生活が変わりました。

 そして、鹿児島で行われた友人の結婚式に出て、仕事の休暇をとって種子島と屋久島を訪れ、そこで偶然知った口永良部島を民宿の女将が紹介してくれたことがきっかけで「ヨットマン」と出会ってから私の人生が変わりました。
https://www.youtube.com/watch?v=jE3t7YCcxGE

●口永良部島と出会ってからの自分

口永良部島口永良部島に移住した当初は、ヨットマンの仕事である漁業と畜産業及び民宿業を手伝いながら、給料はもらわずに住み込みで生活をしていました。サラリーマン家庭の住宅地で育った私には、全てが新鮮で新しい挑戦でした。

 半年後に自分で家を借りて住民票を島に移し、口永良部島に仕事を創る「ひょうたんじまプロジェクト」として、畜産の勉強や実習をしながら、学生のインターン(職業体験)を受け入れる活動を2007年4月から始めました。
http://kuchierabu.jp/project/post.html

●口永良部島ひょうたんじまプロジェクト

口永良部島「島に仕事がないから、子供たちは帰ってこない。」と言う島で暮らす人。「子供のことを考えれば、島に住むことができない。」と言う移住した人。そんな島の人たちの言葉の本当の意味を確かめたいという一心で始めました。

「仕事があれば、子供たちが帰ってきて、移住者が住み続けられるのか。」
「この島で仕事を創るため、自分にできることは何なのか。」
それらの結論は、島で牛を飼うことと島で会社を設立することでした。
http://kuchierabu.jp/idea/199219.html

●一般社団法人へきんこの会

口永良部島初年度は、国土交通省の「離島の活力再生支援事業」を受託し、全国から大学生を集めて口永良部島での合宿を行い、次年度以降も国土交通省や鹿児島県などの業務を受託しながら、3年ほど移住や交流に関する事業を行いました。

 これまでの私は、自分の考えや想いを最優先し、他者に何を言われようとも、例え島民の反対があったとしても、自らの責任のもとで取捨選択してきました。
それらの結果の一部ではありますが、「何をしているのか、何がしたいのかわからない。」といった言葉や「国や行政の金を利用して、自分のためだけにやっている。」という意見に対して、「やってみせればいい。」という自分の考えや想いで押し切ることが本当に正しいのかということに疑問が生じてきました。
http://kuchierabu.jp/information/news/

●口永良部島未来創造協議会

口永良部島2011年10月にへきんこの会の事業として、島の若者有志5名で協議会を立ち上げました。当初は、「移住者の受け入れ」を行うための組織でしたが、2012年4月からは口永良部島の移住と交流を推進するため、独立しました。

 会長は、島生まれ島育ち。副会長は、島外生まれ島育ちで両親がIターン者。私は、事務局長として実務を担いながら、会長と副会長などと喧々諤々、「人々の営みが豊かに続く島を創造する」ための活動を行ってきました。

●これからの自分

 島に移住して6年、牛を飼い始め、会社を設立してから3年が経過しました。

 これまでの自分は、「島で何の仕事をしていますか?」と聞かれたら、「口永良部島に仕事を創る仕事です。」と答えてきましたが、これからは、「口永良部島から日本の未来を創る仕事です。」と答えようかと思っていて、6年前に島に来たときのように、湯向の集落に軸足を置いて活動することを考えています。

口永良部島 自らの足でみんなの声を集めて、勇気を持って手を挙げる人の背中を支えられるよう、自分の考えや想いを伝えたうえで、他者の意見や想いはもちろんのこと、その言動の背景に思いを巡らせて、1つ1つの行動を心がけていきます。

 そして、政策提言として「島の未来を語る会」を定期的に開催し、社会起業として移住交流体験施設「へきんこ亭」を活用すると共に、市民プロジェクトとして湯向区を認可地縁団体として法人化することを前提に、以下のような事業を中心に取り組んでいきたいと考えています。

口永良部島〇電動三輪車又は電動自動車を導入する。
〇『天然温泉』と『町営牧場』を活用して誘客する。
〇地熱発電に関する講習と試掘を行う。

 この口永良部島に、『自信と誇りに満ちた活気溢れる集落』を生み出し、それを伝播することで、将来世代に日本の未来をつなげていきます。

 今一度原点に立ち戻って「道なき道を切り拓く」ことに挑戦していきます。

◆◆【開講迫る!】━━━━━━━━━━

「一新塾体験ワークショップ&説明会」 
 ~“根っこ力”が社会を変える!~

 第33期2013年11月10日開講
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一新塾第33期は2013年11月10日開講です。

現在、東京本科の説明会が残りわずかとなりました。

【主な内容】
●試練の時代を乗り越える自分軸の作り方
●現場主義で道なき道を切り拓くには?
●不可能を可能にする同志とのコラボレーション
●20世紀と21世紀のリーダーの違いとは?
●削ぎ落とす学びで「もやもやの思い」から「鮮明な志」へ
●「根っこ」と「幹」をつなげるフレームワーク「6つの箱」
●一年間で人生と社会をここまで変える!
●なぜ、3つのコースがあるのか?
「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」
●塾生・卒塾生の挑戦の紹介

お申し込みはこちらへどうぞ
▼HPの説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
▼スマフォ説明会お申込
http://www.isshinjuku.com/sp/contact/setumei.html

< 一新塾「第33期」概要 >ーーーーーーーーーーーー
◎開 講:2013年11月10日
◎期 間:12ヶ月
 『多彩な社会のテーマ講座』
 『ミッション基軸の社会変革プロジェクト立ち上げ』
 『コンサルティング』
 平日夜間・土日で学びます(月4~5回程度)
◎コース:政策提言コース
     社会起業コース
     市民プロジェクトコース
 ※3つの方法論のすべてが学べます。
◎ 科 :本 科(東京)
     地域科(大阪・名古屋・仙台)
     通信科
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