2010/08
/25 【一新塾ニュース】第424号:
塾生活動レポート
『東かがわ魅力創造プロジェクト、進行中!』

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          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第423号 】 発行日:2010年8月25日
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■ 塾生活動レポート
         『東かがわ魅力創造プロジェクト、進行中!』
                一新塾第25期「大阪」地域科 小路千広

■【参加者募集】「第27期説明会」2010年11月7日(日)開講
   (参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
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    地域科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
             〜ミッション基軸で地域プロデューサーを目指せ!』

     ●大 阪 :8月28日(土)13:30〜16:00
     ●名古屋 :8月29日(日)13:30〜16:00
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    東京本科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
              〜ミッション基軸でネクストリーダーを目指せ!』

     ●東 京 :9月 1日(水)19:30〜21:40 【定員になりました】
           9月 4日(土)15:00〜17:30  【定員になりました】
           9月 8日(水)19:30〜21:40
           9月11日(土)15:00〜17:30
           9月15日(水)19:30〜21:40
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     ●沖 縄:9月 3日(金)19:00〜20:30

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
一新塾のモットーは“現場主義”。“現場主義”を一新塾流に定義すれば、
「自分の人生」と「社会の現実」を交じり合わせて問題解決に挑むことです。
現場に足を運び、対象者と出会うことで、既成概念が砕かれます。対象者の
痛みと希望にどこまでアクセスできるかが、新しい地域創造の原動力となり
ます。

今回は「大阪」地域科の現役生で、ふるさとの東かがわ市の魅力創造をテーマに
奮闘中の小路千広さんのメッセージをお届けします。
「まず自分が砕かれる。」
「自分とコアメンバーが砕かれる。」
「自分とコアメンバーと現場の人が砕かれる。」
現場に足を運ぶたびに、同志の輪を広げプロジェクト活動を深化させています。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■       『 東かがわ魅力創造プロジェクト、進行中! 』
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 私はふるさと再生をテーマに、2010年1月、「東かがわ魅力創造プロジェクト」
を立ち上げました。人口減少と少子高齢化が進む日本の地域の中でも、特に
その傾向が著しいふるさとに対して何かできないか。これまで社会のために
何かをするという気持ちも経験もなかった人間ですが、現場視察を重ね、まず
は地域のお宝を見つけて情報発信をしていきたいと考えるようになりました。
これまでのプロジェクトの歩みを報告します。

●ふるさとのために何かできないか

 四国香川県の東端に位置する東かがわ市は、2003年、市町村合併により誕生
した人口3万5千人の小さな市。私のふるさとです。主な産業は、手袋産業
(全国シェア90%)、漁業(安土池はハマチ養殖発祥の地)、農業。近年、少子
高齢化が進み、1年間に生まれる子どもの数が100人を切り、年間300〜400人の
ペースで人口が減少しています。

 私は高校卒業まで地元で過ごし、進学のために大阪へ出て以来30数年間、
ふるさとにはほとんど関わってきませんでした。田舎で埋もれるのは嫌、華やか
な都会で暮らしたいという地方出身者の典型です。現在は神戸に住み、企業広報
誌などのライターをしています。

 これまで仕事だけしかないと思っていたわけではないけれど、気がつけば50代
半ばになり、夫もいない、子どももいない。何も残していないことを反省し、
一市民としてこれからの人生、一つぐらい社会に役に立つことをしなければと
思うようになりました。そんな時にあるメルマガで目にとまったのが、一新塾
の案内です。ちょっとハードルが高そうだけど、他責、他力本願の自分を変える
最後のチャンスと思い、飛び込みました。そして、自分のテーマを探す中で見つ
けたのが、ふるさと東かがわ市の再生でした。

●現場を繰り返し訪れて分かったこと

 1月に参加した地域科の京都合宿でプロジェクトを立ち上げたものの、東かがわ市
のことはほとんど知らず、まずはメンバーの越智さんと二人で現場を見に行くこと
にしました。

 1回目は2月、ネットで東かがわ市の情報を調べ、主な観光地と施設をぶらぶら
と見学。2回目は3月、東かがわ市の観光振興とまちおこしを進める東かがわ
ニューツーリズム協会の女性職員、高橋さんに活動内容をヒアリング。実家へ寄って、
弟夫婦とその友人や近所の人に東かがわ市の現状を聞きました。

 2回の現場視察を通じて、東かがわを活性化するためには、地元のお宝を見つけ、
それを観光資源にして他の地域から人を呼び込むことではないか。そのためには、
行政やニューツーリズム協会まかせではなく、地元の人が主体的に考えて行動する
ことが重要だと考えました。しかし、そんなこと誰でも気が付くし、今までもやって
きているはず。なぜ、うまくいってないのだろうという疑問がわいてきました。

 そこで、5月、大阪地域科の定例会で一新塾の皆さんに外部から見た東かがわ市
を見ていただくとともに、地元の人たちの考え方を知る意見交換会を開くことに
しました。4月の下見を経て、5月下旬の土日、1泊2日で「東かがわ魅力創造プロ
ジェクト」の現場視察を実施。1日目は、引田味めぐりと東かがわニューツーリズム
協会・井上事務局長へのインタビュー、手袋資料館見学の後、夜は東かがわ市企画課、
東かがわ市商工会の人や私の家族、知人などと意見交換会を開催。2日目は、四国
八十八カ所奥の院、輿田寺を見学した後、総括をして解散というスケジュールでした。

●地域のお宝と人にまつわる情報を発信

 5月の東かがわ市の現場視察を通じて分かったのは、地元からの情報発信が少ない
ことと地元の人たちの危機意識が薄いということでした。

 情報発信については、イベント開催やマスコミ・近隣行政への働きかけなど、
従来の手法にとどまっており、ブログや動画配信など新たしいメディアを活用できて
いないこと。

 また、地元の人たちは将来に対する不安感を持っているけれど現状の生活には
困っていないため、地域おこしは行政任せ、首長任せで自ら主体的に動こうとして
いないこと。

 そのなかで、まず情報発信をしていくことが重要と考えて、ブログを立ち上げる
ことにしました。

 過疎が進む山村で主婦グループが開発した猪肉の加工品、無農薬野菜のメニューを
提供する農家レストラン、地域の歴史を掘り起こし方言の研究をしている郷土史家など、
まだあまり知られていない地域のお宝や地元で活動する人々を発掘し、それらにまつわる
物語を通して、東かがわの魅力を発信していきたいと考えています。また、地域の人々
と都市の人々を結びつけて、地域経済の振興につながるコーディネイト役を果たして
いきたいと考えています。

 


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